低血圧で朝がツライしめまいもアリ!?原因・セット症状・対策を確認

低血圧が原因になっている「めまい」で困ってはいませんか?高血圧に比べ、注目されにい「低血圧」ですが、簡単に考えていいものでもありません。低血圧が原因で起こりやすい症状やそれらの対処法など、朝が辛いなと感じている方への情報をまとめました。

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朝からめまいが…低血圧だから?

朝スッキリ起きられない、めまいがするという症状はありませんか?ただ疲れが取れていないだけだと見逃されがちですが、その原因はもしかすると「低血圧」にあるかもしれませんよ。低血圧とはそもそもどんな状態なのかが分かれば、対策を立てやすいですよね。今回は低血圧によって起こる主な症状や原因、対策まで、朝が辛いと思っているあなたに知ってほしいことをまとめました。


血圧とは?なぜ低くなる?

血圧とは

血圧というのは「血液が血管の壁を押す圧力」のことです。心臓は全身に血液が巡るようにポンプのように大きくなったり、縮んだりを繰り返しています。心臓は収縮することで、心臓から血液が大動脈に送り出され、全身の細胞に栄養分や酸素を運びます。この時、血管には強い圧力がかかります。これが血圧を測った時の高い方の数値で、「収縮期血圧(最高血圧)と呼ばれます。

反対に、心臓が拡張することで、全身を巡ってきた老廃物等を含む血液を回収します。この時の血管への圧力は最も弱くなります。これが血圧を測った時の低い方の数値で、「拡張期血圧(最低血圧)と呼びます。

一般的に標準とされている数値は最高血圧が140㎜Hg~100㎜Hg、最低血圧が90㎜Hg~60㎜Hgと言われています。それらの数値を上回れば高血圧、反対に下回れば低血圧ということになります。

低血圧が発生するメカニズム

ヒトの臓器には体の状態を中枢神経を伝える働きをする「受容体」が分布しています。血圧関係するのは、圧受容体(あつじゅようたい)と呼ばれる細胞です。圧受容体が体の変化に気付くセンサーの働きをし、状態に合わせて代謝機構を活性化させ、血圧を一定に保つようにします。代謝機構の変化には血管内の血液の量や心臓の収縮力を変えることなどがあります。しかし何らかの原因で、代謝機構が十分に対応できなくなると、低血圧が起こることがあるという訳です。

​代謝機構の変化

  • ​心拍出量の減少
  • 血管の拡張
  • 血液量の減少
  • 自律神経系の障害
  • 脳の血圧機能の障害など


低血圧の数値

低血圧の診断基準は国際的に決まってるものがありません。その為、病院や医師によって診断が異なります。診断基準を最高血圧が110mmHg以下としている所や100mmHg~85mmHgとしている所もあります。現在、WHOでは最高血圧が100㎜Hg以下、最低血圧が60㎜Hgのものを低血圧の基準としています。

血圧が低い・低すぎるとどうなる?

血圧が高いとお医者さんに指摘されることがありますが、低血圧を指摘されることはあまりありません。そのため、あまり気にせずに生活をしている方が多いと思います。しかし急激に40㎜Hgくらい下がってしまうと、ヒトはショック状態に陥って、死につながる危険もあります。また最低血圧が30㎜Hgより低い場合も生命の危険があります。ですから、あまり簡単に考えてはいけない症状でもあります。

生命に関わる程ではなくても、めまいや頭痛、倦怠感、冷や汗など様々な症状が出る場合があります。毎日の生活に支障がないなら、特に治療する必要はないかと思いますが、めまいや頭痛などの他の症状が強く出ている場合は、その症状の治療をすることをおススメです。


主3タイプの症状と原因をチェック

①体質による低血圧(本態性)

原因は不明

低血圧の中で、最もよく見られるものが「本態性低血圧」と言われるものです。これは何かの病気などが関係しているのではなく、原因が分からないものです。一般的には体質によるものが多いですが、両親や兄弟姉妹に本態性低血圧の人がいるなら遺伝による可能性もあると考えられています。低血圧になりやすい体質というのは、若く、痩せ型で、虚弱体質の人が当てはまります。


症状:めまい・吐き気・倦怠感・頭痛

本態性低血圧の場合は、疲れやすさや倦怠感などの症状が出ることがあります。また朝起きられない、午前中は元気がないと感じるなら、本態性低血圧の可能性があります。本態性低血圧は、自覚症状がない人も多く、その場合は特に治療は必要ありません。また症状が進行するということもありません。


この他にも、起こりやすい代表的症状をまとめてみました!
もちろん全ての症状が起こるわけではありませんし、これ以外の症状が出る場合もありますよ。
  • めまい
  • 耳鳴り
  • 肩こり
  • 不眠
  • 食欲不振
  • 集中力低下
  • 動機
  • 息切れ
  • 頭痛
  • 吐き気など​ 

②症候性低血圧(二次性)

原因となる主な疾患

症候性低血圧というのは、病気や治療のために飲んでいる薬が原因で起こる低血圧です。よく知られているタイプは糖尿病の人が血糖値のコントロールが上手くいかずに起こるというものです。

​原因となる疾患
​甲状腺機能低下症免疫の異常で、甲状腺ホルモンの分泌や作用が低下する病気です。
その症状の1つに血圧の低下、疲れやすさ、倦怠感などがあります。​
​心筋梗塞​心臓の筋肉に血液を送り込むための動脈が硬く、狭くなっている所に血栓が詰まる病気です。
血圧の低下や吐き気、冷や汗などの症状が出ることがあります。
​不整脈心拍のリズムが乱れたり、または通常より多すぎたり、​少なすぎたりする状態のことです。
低血圧、失神、心停止などの症状が起きることがあります。
​肺塞栓症血栓は肺動脈に詰まった状態のことです。
血圧が低下して、ショック状態を起こすこともあります。​
​アジソン病(慢性副腎皮質機能低下症)結核や免疫異常で、副腎皮質ホルモンの分泌が低下売る病気です。
進行すると、心臓機能が低下し、極度の低血圧やショック状態を引き起こすことがあります。​

この他、糖尿病や​がん、パーキンソン病が原因になっている場合やケガによる大出血によるものもあります。

③起立性低血圧

原因は自律神経の乱れ

急に立ち上がったり、動いた時に急激に血圧が下がる状態を「起立性低血圧」といいます。立ち上がると、下半身に血液が溜まりやすくなり、心臓に戻る静脈の血液量が減少し、圧受容体の刺激も低下します。正常なヒトの場合、素早く代謝機構が反応し、血圧が保つ事ができます。しかし自律神経が乱れていて、下半身に溜まった血液が戻りにくくなると起こります。

起立性低血圧には2種類あり、原因不明の突発性起立性低血圧と二次性起立性低血圧です。朝礼などで倒れる子どもは突発性の可能性が高く、特に心配はいりません。起立性低血圧の大部分を占める、二次性のものは原因となる病気が明らかなものです。原因には糖尿病や心筋症、服用している薬物が挙げられます。


症状:めまい・立ちくらみ・冷や汗

起立性低血圧の主な症状はめまいや立ちくらみがあります。特に朝目覚めた時間~午前中に起こりやすいです。また食後や運動した後に症状が強くなることもあります。特に高齢者の場合、食後に症状が現れることがあり、酷い時は失神してしまいます。

その他、ふらつき、頭痛、失神、吐き気が起こることがあります。また目の前が真っ暗になったり、気が遠くなるなどの症状もあります。


低血圧の症状を改善するための対策

食事でタンパク質や塩分を適度に摂る

低血圧の人が積極的に摂りたいのが「タンパク質」です。タンパク質は血液や筋肉をなどヒトの体を作るのに欠かせない栄養素です。それに加えて、タンパク質には体温を上げる働きもあります。タンパク質は肉や魚に多く含まれています。また乳製品や大豆製品もバランスよく食べましょう。特にチェダーチーズには血圧を上げる作用のある物質が含まれているそうで、1日に50gを食べることを推奨している専門家もいます。また塩分には血圧を上げる作用があるので適度に摂りましょう

水分は血液を増やすことができるので、多めに飲みましょう。目安としては1日1L ~2Lです。飲んでいて、むくむようなら飲み過ぎなので、量を調節しましょう。食後にめまいや立ちくらみを感じるなら、カフェインを適量摂るのもおススメです。カフェインには交感神経を刺激して、血液循環を良くする働きがあるからです。しかし、アルコールは血管を広げる作用があって、血圧が下がりやすくなるので、できるだけ控える方が賢明です。


規則正しい生活パターンに調整

 低血圧の人は自律神経が乱れていることが多いです。自律神経を整えるために、規則正しい生活を送るようにしましょう。まずは早寝早起きから始めましょう。寝る前は、テレビやスマホなどを見るのを止めて、寝る体制を整え、朝起きたら、すぐにカーテンを開け、朝日を浴びるようにするだけで変わってくると思います。また朝ご飯は一日の活力です。抜いてしまうと、なかなか脳へ糖分が届かず、なかなか目覚めることができません。1日ぼーっとしてしまうので、必ず食べましょう。

また適度な運動は、血液の循環を良くするのでおススメです。早歩きやジョギング、体操などの有酸素運動を取り入れましょう。低血圧は下半身に血液が溜まることが原因になるので、特に足の筋肉を鍛えることは効果的です。同じ理由で、夜寝る時に弾性ストッキングを履くことも症状の緩和が期待できます。今まで運動をしていなかった人が急に運動を始めると、体に負担がかかり過ぎてしまうことがあるので、最初は負荷が少ないものから始めて徐々に運動量を増やすようにしましょう。

ただし、めまいや動悸、息切れ、しびれなどの自覚症状がある人はまずお医者さんに運動していいか確認するようにしましょう

無理せずに余裕をもって行動

動作をゆっくり行うことで症状が起きにくくなります。寝ている体勢から急に立ち上がらないようにしましょう。立ち上がる時には、足首の運動を行って、血の巡りを良くしてから、ゆっくりと起き上がるのがおススメです。また低血圧の人は人込みや猛暑に弱く、疲れや頭痛などの症状が悪化しやすいです。できるだけ人込みを避けたり、暑い日の外出は休憩を適度に挟むなどして、症状を予防しましょう。

もし立ちくらみやめまいが起きてしまった場合は、しゃがむなど低い体勢を取ると落ち着きます。血液が上半身に行きやすくなるからです。ですから、症状が現れても対処できるだけの時間の余裕をもって行動することが大切です。


ストレスをためない

 低血圧はストレスのような精神的なものも関係していることがあります。ストレスを長い時間感じ続けると、ヒトは交感神経が優位になり、自律神経が乱れてしまいます。その結果、低血圧も引き起こしかねません。普通に生活しているだけでも、人間関係や仕事のことなどストレスを感じる場面は多くあります。それらを無くすことは恐らく難しいと思いますが、ストレスを感じた時に、自分なりの解消法を見付けておくことは助けになると思います。

セット症状が強いなら病院へ

低血圧を原因とする症状が辛い場合は病院に行って診てもらうことをおススメします。低血圧は自覚症状がないほどのものも多く、そういう場合は特に治療をする必要はありません。しかしめまいやしびれなどを伴う場合は、低血圧以外の原因も隠れている可能性もあるので、それらの症状が続く時はぜひ病院で調べてましょう。

病院での治療としては、生活習慣や食生活の見直しなどの薬物治療に頼らないものや血圧を上げる薬を使ったり、自律神経を整える薬が処方されることが一般的です。何らかの病気が原因の場合は、それらの病気の改善を図ることで結果的に、低血圧の改善も図ることが多くあります。


病院を受診するとしたら何科?

まず診てもらいたい診療科は「内科」もしくは「循環器内科」です。循環器内科は不整脈や起立性低血圧を専門に扱っている診療科です。
それ以外にの病気が原因だと分かっている場合は、それらの病気を診てもらえる診療科にかかることができます。ただご自分でそれを判断するのは難しいと思います。
内科をとりあえず受診すれば、診察の結果、他の診療科での治療が適切だと分かった際にはそれらの診療科を紹介してもらえます。

生活スタイルを調整して朝から元気に

低血圧は気付かないことも多いですが、めまいや立ちくらみなど、特に朝~午前中に今一つ元気が出ない原因になっていることも少なくありません。なんらかの病気が原因になっている場合もありますが、多くは体質や生活スタイルなども大きく関係しています。早寝早起きやバランスの良い食事、適度な運動など規則正しい生活を送って、朝から元気に過ごしましょう。

参照リンク

タケダ健康サイト|血圧が低めである

OMRON|そのだるさ、「低血圧」が原因かも

愛知県薬剤師会|4.低血圧

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