糖尿病の1型2型の違いは何?原因・症状・治療について比較解説

生活習慣病の代表格である糖尿病には、1型と2型の2つのタイプがあります。この2つは、原因だけでなく治療や対策方法など、多くのことが異なっています。では、2つの糖尿病がどのように違っているのか、それぞれの特徴などから比較してみましょう。

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種類の違いで治療法まで変わる?

生活習慣病として多くの方に恐れられている糖尿病。実は、1型と2型という2種類の糖尿病が存在しています。2つの糖尿病がは原因が全く違うだけでなく、治療法なども変わってしまうそうです。

そこで、1型糖尿病と2型糖尿病の違いなどから、2つの糖尿病について正しい知識を身につけましょう。そして、あなたや家族が糖尿病だと診断されたとき、それがどちらの糖尿病なのかを正しく理解できるように、詳しく解説していきます。


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糖尿病の原因となりやすい人とは

2つの糖尿病は、それぞれ原因やなりやすい人の特徴が異なっています。では、糖尿病がどのような原因で引き起こされてしまうのでしょうか?

誰でもリスクがある1型糖尿病

糖尿病のタイプの中で、あまり知られていないのが1型糖尿病です。1型糖尿病の原因として、遺伝や生まれつきなりやすい性質を持っていることが考えられていますが、ハッキリとした原因はまだ分かっておりません。それでは、原因の解明が行われにくい理由を、1型糖尿病のメカニズムから考えてみましょう。

1型糖尿病が引き起こされる場合、自己免疫反応の異常などより膵臓のβ細胞を自分で攻撃してしまい、機能を壊してしまうことが多いといわれています。膵臓のβ細胞はインスリンの合成・分泌を促す働きをもつ細胞で、インスリンは血糖値を下げる唯一の物質です。つまり、膵臓のβ細胞が壊れてインスリンが分泌されなければ、自分で血糖値を下げることができなくなってしまうのです。

そして、1型糖尿病には原因不明なまま発症してしまうことがあります。加えて、自己免疫反応そのものも詳しいメカニズムが解明されておりません。ですので、いまだに1型糖尿病の原因は分からず、誰にでも発症するリスクがあるといわれています。

また、1型糖尿病の特徴は、体型や年齢に関係なく発症することがあります。子供や若い人が発症することが多いのですが、70歳を過ぎてから発症することもあります。そのため、生きている限り突然発症してしまうリスクがあります。ただ、初めに触れたように明確な原因は分かっておりません。生活習慣とは全く関係のない条件で発症してしまうことを、きちんと把握しておきましょう。

遺伝+不摂生で起きる2型糖尿病

糖尿病という病気のイメージに最も近いのが2型糖尿病です。日本の糖尿病患者の約95%は、2型糖尿病だといわれているほどです。2型糖尿病の原因となっているのが、遺伝生活習慣です。それでは、この2つをもう少し詳しく見ていきましょう。

まずは、防ぐことができない原因である遺伝による影響です。2型糖尿病は、遺伝により発症のしやすさが異なっているといわれています。生まれつき発症しやすい方も入れば、両親や親戚に糖尿病を発症した方がいて、その影響がで糖尿病になりやすい遺伝子が遺伝することがあるのです。

もう一つの生活習慣による影響は、食事量が多い運動不足ストレスの3つが原因となっています。インスリンの働きは正常でも、食べ過ぎや運動不足によりインスリンの効果が効かなくなり、インスリン不足によって糖尿病を発症してしまうのです。加えて、過剰にインスリンを分泌しようとして膵臓に負担をかけた結果、膵臓の機能が衰えてしまってインスリン不足になってしまうこともあります。

このように、2型糖尿病の場合は、糖尿病になりやすい方が不摂生な生活習慣を行うことで発症しやすくなるのです。そのため、発症している方には肥満喫煙者など、共通していることが多いといわれています。

症状の出かたは2つでまったく違う

原因やなりやすい特徴など、全く違う性質の2つの糖尿病ですが、症状の現れ方にも大きな違いが存在してします。そこで、糖尿病の早期発見を目指すためにも、初期症状の現れ方の違いを比較してみましょう。

ケトアシドーシスが出やすい1型

1型糖尿病の初期症状では、風邪に似た症状が現れやすく、喉が乾く尿が出やすくなる急激に痩せるといった症状も同時に起こることがあります。そして、症状が進行するとケトアシドーシスという症状が現れます。

ケトアシドーシスの症状は、高血糖嘔吐や腹痛などの消化器系の症状強力な利尿作用による脱水状態など、場合によってどれもが命の危険を伴い症状です。そして、ケトアシドーシスが起きる原因は、糖尿病に同じインスリン不足です。

インスリンが不足すると、血液に含まれるのブドウ糖を正常に代謝できなくなり、高血糖状態になります。ブドウ糖は身体を動かすエネルギーとなるため、ブドウ糖が吸収できないと身体の働きを維持できなくなります。そこで、エネルギー不足を補うために脂肪を分解して新たなエネルギーを生み出します。しかし、このときにエネルギーと同時にケトン体という物質が作られ、血液中に増えてしまいます。すると、血液が酸性となり、さまざまな身体の異常が現れてしまうのです。

ケトアシドーシスは、症状として使われる言葉ですが、血液が酸性化することを表すときに使われます。つまり、インスリン不足が血液を酸性化してしまうことが、ケトアシドーシスのメカニズムとなっています。ケトアシドーシスを解消するためには、インスリンを補うことが必須です。しかし、身近なものでインスリンを増やすことは難しいため、ケトアシドーシスの症状が現れたら早急に病院で治療を受ける必要があります。

自覚症状が薄い2型

ケトアシドーシスのようなハッキリとした初期症状が現れないのが、2型糖尿病の特徴です。2型糖尿病は発症しても身体に変化が現れる事が少なく、気付かない内に発症していることがあります。特に、症状に全く気づかずに健康診断などで初めて発覚することも多いのです。では、どうして同じインスリン不足が原因となるのに、初期症状が異なるのでしょうか?

2型糖尿病の場合、インスリン不足は同じなのですが全く出ていないわけではありません。適切な量が分泌されている事もあれば、少量でも分泌されている場合もあります。ですので、ケトアシドーシスのような急激な身体の変化が起こりにくいのかもしれません。

また、脂質異常症高血圧も、2型糖尿病のように初期症状がほとんどない疾患として知られています。これらの症状の特徴は、普段よりもちょっと悪い状態から始まることです。つまり、症状が進行しなければ日常的な身体の変化とほとんど同じなため、気づきにくい疾患だといわれています。

特に、私たちは嘔吐や発熱など、明らかな不調が現れなければ病院へ行くことはありませんよね?ですので、こうした症状がない場合は、今日は疲れている、昨日は頑張りすぎたみたいに、病気として疑わないのです。2型糖尿病は自覚症状がないからこそ、特に注意しておかなければいけない危険な症状です。自覚症状が現れている場合は、すでに危険な状態かもしれません

糖尿病の診断方法

2型糖尿病が自覚症状がなく、1型糖尿病は突然発症してしまうことがあります。しかし、その症状が糖尿病なのかを私たちは判断することができません。では、糖尿病の診断はどのようにして行うのでしょうか?

検査方法と受けるときの注意

糖尿病かどうかを診断するための検査は、大きく分けて3つあります。3の検査は、血を抜いて調べるという点で共通しているのですが、それぞれ注意点が異なっています。それでは、検査ごとにどのような特徴があるのかを確認していきましょう。

検査名検査内容目的
随時血糖検査食後や検査の時間を決めずに採血し血糖値を測る日常的な血糖値を調べるため
空腹時血糖検査
  • 水分を以外の食事を10時間以上行わず、空腹の状態で採血し血糖値を測る
  • 場合によっては、検査当日の朝食だけを抜く場合もある
空腹時の血糖値を調べるため
75g経口ブドウ糖負荷試験
  • 75gのブドウ糖を水に溶かして飲み、30分後、1時間後、2時間後に採血をして血糖値を測る
  • 空腹状態で行うこともある
食事などを摂取した後、どのように血糖値が推移するかを調べるため

このように、3つの検査には異なった特徴があります。血糖値は食事よって上下しますので、食事を行うかどうかが検査の大きなポイントとなっています。空腹時でも数値が高い場合や、一時的ではなく常に血糖値が高い状態が続いている場合はインスリン不足に陥っている可能性が極めて高くなります。

また、75g経口ブドウ糖負荷試験は他の2つの検査を行い、糖尿病の疑いが極めて高くなった場合に行われることがあります。そのため、糖尿病の診断の最後の検査ともいわれています。血糖値はさまざまな原因で上下してしまうため、基本的には時間を空けて2回検査を行います。1度目は空腹時血糖検査、二度目は75g経口ブドウ糖負荷試験を行うこともありますので、医師の指示にしたがって適切な状態で検査を受けられるようにしましょう

血糖値・Hba1c・症状で診断

糖尿病の検査は、血液中の血糖値が大きな診断ポイントとなります。ただ、血糖値は上下しやすい値のため、他にもHba1cといった値を参考にすることがあります。そこで、それぞれの数値からどのように診断されるのかを一覧にしてまとめます。

診断随時血糖検査空腹時血糖検査

75g経口ブドウ糖負荷試験

Hba1c
糖尿病型200mg/dL以上126mg/dL以上2時間値が200mg/dL以上
  • 6.1%以上
  • 国際標準値では6.5%以上
正常型110mg/dL未満2時間値が140mg/dL未満

Hba1cはヘモグロビンとブドウ糖が結合した物質で、血液中にどれくらいの割合で含まれているのかが診断のポイントとなります。Hba1cは血糖値が高い状態が続くと、割合が多くなることが分かっており、改善してもすぐには下がらないという性質があります。ですので、ここ1~2ヶ月の血糖値が高いか低いかを見極めるポイントとなっています。

表の結果と照らし合わせてみると、全ての項目の内1つでも当てはまることがあれば糖尿病型と判断され、各検査の結果とHba1cのそれぞれに当てはまる場合は糖尿病と診断されます。診断に大きな違いがあるのではなく、現在の血糖値が高く、その状態が何ヶ月感が継続している、という状況の違いによって診断結果が異なっていると考えられます。

どちらにしても、糖尿病の治療が必要となりますので、しっかりと治療を受けましょう。

1型の特定には遺伝子検査も重要

糖尿病かどうかを判断するための検査の中には、遺伝子を使った検査も効果的だといわれています。特に、原因が判断しにくい1型糖尿病の特定には遺伝子検査を利用することが有効だそうです。1型糖尿病の場合、身体の中でインスリンが全く作られないくなっている状況が考えられます。そのため、早急に治療を行い外部からインスリンを摂取できるようにいないとケトアシドーシスなどの危険な状態を招いてしまいます

遺伝子検査では、名前の通り糖尿病になりやすい遺伝子がどれだけ含まれているのかを調べ、そこから判断していきます。現在では糖尿病を招く遺伝子がいくつか発見されており、2型糖尿病のリスクなどを判明できるといわれています。1型糖尿病の場合は、自己免疫反応が起こりやすいかどうかを遺伝子から判断していきます。

ただし、遺伝子検査では自己免疫反応の起こりやすさを調べることはできますが、確実に糖尿病の原因となっているのかまでは分かりません。実際には、他の検査を行いながら徐々に特定していく必要があります。現在の技術では、まだ遺伝子による1型糖尿病の特定まではできませんので、あくまでもいち早く特定するためのサポートを行う検査だと覚えておきましょう。

合併症も検査してリスクを軽減

糖尿病が怖いのは、さまざまな病気を引き起こすトリガーになってしまうことです。特に、2型糖尿病は初期症状が起こりづらく、気づいたときには合併症も発症している可能性があります。そこで、糖尿病の検査とともに、合併書の検査をしておくことがおすすめです。では、それぞれの糖尿病で気をつけるべき合併症は、どんな病気なのでしょうか?

1型糖尿病の合併症検査

1型糖尿病で検査しておく必要がある、注意しなければいけない合併症がセリアック病甲状腺機能に関わる疾患です。セリアック病は、遺伝性の自己免疫性状態を指し、小麦などのグルテンを含む食物を摂取することで小腸を傷つけてしまい、適切な栄養素の吸収を妨げてしまいます。そして、最悪のケースでは命にかかわる重篤な症状が起きる場合もあります。

甲状腺機能に関わる疾患の内、代表的なものがバセドウ病です。バセドウ病は、甲状腺ホルモンが不安定になってしまうことで糖質の吸収が妨げられてしまいます。すると、糖尿病のように血液中の血糖値が上がり、脂肪や筋肉などをエネルギーにしようとします。つまり、バセドウ病によって糖尿病と同じ症状が起こりケトアシドーシスを引き起こしやすくなるのです。

セリアック病は1型糖尿病によって発症するリスクがあり、バセドウ病は併発することでより症状が悪化するリスクがあります。糖尿病と同時期に検査を行うことで、2つの症状が現在起きていないことや、起きていないからこそできる対策をいち早く行えますよ。

2型糖尿病の合併症検査

2型糖尿病で併せて行なっておきたい検査は、肝機能クレアチニン比の検査です。2型糖尿病は肝臓や腎臓に負担をかけ、そこからさまざまな合併症を引き起こしてしまいます。それでは、それぞれの臓器の役割などから合併症のリスクについて確認していきましょう。

血糖値を管理をしているのはインスリンを分泌させる膵臓です。ですが、血液中に等をどれくらい流すのかを決定しているのが、実は肝臓なのです。肝臓はブドウ糖を蓄えている臓器で、肝機能が悪化することで2型糖尿病を引き起こすことがあります。同時に、2型糖尿病が肝臓病や脂肪肝を引き起こすこともありますので、確実に調べておかなければいけません。

また、腎臓も血糖値との関わりがある器官で、同じように2型糖尿病を引き起こす原因としても知られています。さらに、2型糖尿病によって糖尿病性腎症などを招くことがあるのです。そこで、腎臓機能の老廃物である、クレアチニンの比率を調べます。クレアチニンが多くなるほど腎機能が低下していることがわかりますので、糖尿病によってさらに悪化してしまうことがあります。

さらに、肝臓も腎臓も、糖尿病と同じように身体への不調があまり現れません。糖尿病だけの治療を行っていると、気づいたときには2つの臓器に重篤な症状が現れている可能性が高いのです。ですので、糖尿病の検査と同じ時に検査をしておき、正常なのか、すでに悪影響が現れているのかを把握しておかなければいけません。

1型糖尿病での治療法

さて、ここからは2つの糖尿病の治療法について解説していきます。原因がわからない1型糖尿病の治療は、どのように行うのでしょうか?

治療の目標とする数値

1型糖尿病の治療で行われるのは、外部からインスリンを補う治療です。ただし、定期的に病院で行うのではなく、基本的には自分で治療を行いながら改善を目指していきます。目標となる数値を定め、日々の生活習慣と共に改善していくことで正常な状態を保つようにします。では、治療の目標となる数値は、どのように決められているのでしょうか?

1型糖尿病の治療の目標となる数値は、年代ごとに以下のように決められています。

  • 18歳未満:7.5%未満
  • 成人:7.0%未満
  • 健康な高齢者:7.5%未満
  • 治療強化が困難な高齢者:8.0%未満
  • 治療強化が非常に困難な高齢者:8.5%未満

これらの数値は、米国糖尿病学会で定められた数字で、全てHba1cの数値となっています。何度か触れているようにHba1cは、血糖値とともに上がる性質があり、数カ月の血糖値の推移を表すものです。ですので、Hba1cの数値を目標にすることで、適切な血糖値コントロールが行われているのかを判断しているのです。

また、Hba1cの数値は自分で計測することができません。そのため、1月に1回程度通院をして継続的にHba1cの数値を調べて、医師や栄養士とともに状況を確認します。そして、数値が悪くなれば生活習慣や食生活などの指導が行われ、より適切な環境で生活していきます。

食事と運動の療法は効果が薄い

糖尿病の治療法というと、食事や運動によって改善を目指すというイメージがあります。もちろん、間違いではないのですが、1型糖尿病の場合は肥満などが原因ではありません。何らかの原因によって膵臓からインスリンが分泌されにくいことが大きな原因です。ですので、食事や運動に気をつけても効果が薄いのです。

また、1型糖尿病の場合はインスリンが不足していることが原因となるため、もともとの食事内容に問題なければ食事制限が設けられることは少ないのです。ただし、食事の糖質量によって摂取するインスリンの量を変えなければいけません。ですので、管理をしやすくするために、個人で糖質の量を決めておくこともあります。

さらに、急激な血糖値の上昇を防ぐために時間をかけて食べるように指示される場合もあるそうです。特に、1型糖尿病と2型糖尿病は併発する可能性もありますので、脂っこい食事などは2型糖尿病のリスクを軽減するために、ある程度制限することがあります。

このように、1型糖尿病の治療としては食事療法や運動療法は効果が薄いのですが、他の病気のリスクをなどを下げるためには効果的な対策として実施される場合があるのです。

メインは強化インスリン療法

1型糖尿病の治療で行われるのは、外部からインスリンを摂取する強化インスリン療法がメインです。通常のインスリンの分泌には2種類あり、1日を通して分泌される基礎分泌と、食事後に分泌される追加分泌に分けられます。強化インスリン療法では、この両方の分泌を注射によって補充しています。

強化インスリン療法は、基礎分泌と追加分泌のそれぞれに合わせた2種類のインスリン注射を組み合わせて行います。基礎分泌を補う注射はゆっくりとインスリンが作用していくため、注射回数は1~2回と少ないのが特徴です。一方追加分泌を補う場合は、食事後の急激な血糖値の上昇を抑えるために急速に働くインスリンを摂取します。そのため、作用の持続時間が短くなるため、毎食前に摂取しなければいけません

注射するインスリン製剤は、摂取するインスリンの量や作用時間の種類が異なっており、複数用意されています。ただし、病院や医師ごとに決められているのではなく、個人の生活スタイルによって決められています。例えば、仕事の都合上食事の時間が安定しない場合は、最も作用が早く現れるインスリン製剤が使われています。

また、早く作用するインスリン製剤の場合は、作用の消失もそれだけ早くなってしまいます。ですので、基礎分泌を補うインスリン製剤を摂取する回数が増えることもあります。このように、インスリン製剤の組み合わせやライフスタイルによって、ある程度は自分で選ぶことができます。強化インスリン療法は毎日継続しなければいけませんので、無理のない方法で続けていきましょう

食事制限と運動がメインの2型治療法

1型糖尿病と違って、2型糖尿病の治療はイメージ通りの食事制限と運動療法の2つがメインとなります。それでは、どのようなことに気をつけて行なっていくのか、一緒に考えていきましょう。

食事制限3つのポイント

食事制限というと食事量を減らすというイメージがありますが、2型糖尿病の治療では食べる量にだけ気をつけていては効果的な治療とはなりません。そこで、どのようなことに気をつければよいのか、3つのポイントに分けて効果的な食事制限の秘訣を確認していきましょう。

【ポイント1】食材の糖質を知る

糖尿病による食事制限で重要なのは、食べすぎないこと脂っこい食事を避けることは必須です。ですが、糖尿病は糖質を正しく処理できないことが主な症状となっています。つまり、糖質を減らす食事を行うことも、食事制限に必要なポイントとなるのです。

糖質が多い食材というと、よく知られているのが穀物です。米飯やうどん、イモ類など、いわゆる炭水化物には糖質が多く含まれていますので、摂取量に気をつけなければいけません。さらに、砂糖にも気をつける必要がありますので、スイーツなどの甘いものには注意しましょう。ただ、困ってしまうのは野菜です。一見糖質が少なそうに見える野菜にも、意外と多くの糖質が含まれていることがあります。それでは、代表的な食材ごとに糖質の量を比較してみましょう。

糖質の多い食材糖質量糖質の少ない食材糖質量
白米55.1g/茶碗1杯分(150g)あたり牛ひき肉0.3g/50gあたり
食パン 26.6g/1枚 (60g)あたりまぐろさしみ0.0g/210gあたり
かけうどん58.5g/麺250gあたりキャベツ1.1g/30gあたり
じゃがいも16.1g/110gあたりなす3.4g/130gあたり
れんこん4.1g/30gあたりたまご0.1g/58gあたり
バナナ28.2g/約1本分(220g)あたりプロセスチーズ0.3g/ 20gあたり

穀類が糖質が多いというのは、イメージ通りかもしれませんね。予想外に糖質が大きのが、れんこんです。実は、野菜の中でも根菜類は栄養を多く吸収するため、比較的糖質が高いことが知られています。加えて、果物の中には果糖と呼ばれる糖質が多く含まれるため、スイーツの代わりに果物を食べようと思う方は気をつけなくてはいけません。

また、肉類や魚介類は比較的糖質が少ない食材ですので、糖質制限を行う場合にはよく食べられる食材です。こちらも意外ですが、チーズや卵なども糖質が少ないのです。ただし、これらの食材は糖質は少ないですが、脂質やカロリーが高いことがありますので、食べ過ぎは禁物です。加えて、葉物野菜は糖質が少ないですので、ビタミンを多く摂取する場合はなるべく葉物野菜を選ぶのがオススメですよ。

【ポイント2】偏った制限はしない

食事制限でやりがちなポイントは、変に偏った制限をしてしまうことです。例えば、夕食を抜いて、朝食と昼食だけだべるというような制限の方法です。この方法は、たしかにダイエットなどには効果的かもしれませんが、2型糖尿病の治療としてはオススメできません。

2型糖尿病の場合は、インスリンの分泌や作用が上手く働かないことが原因となります。ですので、特定の食事だけ多く食べたりすると血糖値が急激に上がってしまい、薬などの影響を妨げてしまうのです。食事を抜く場合は血糖値が上がらず、そのときに薬などを服用してしまうと低血糖状態を招く危険性がありますので非常に危険です。

また、ダイエットなどでは1食だけ糖質を制限することが効果的だといわれています。これも間違いではありませんが、糖質は体全体のエネルギーとなる物質です。特に、頭を動かすときに多く使われるため、糖質を抜いてしまうとその後の仕事などに大きな悪影響を与えてしまう可能性があります。

ですので、なるべく3食の食事の中で満遍なく摂取するようにしましょう。そして、糖質は不足すると身体がエネルギーを欲して無性に食べたくなってしまうため、糖質の暴食を防ぐためにもわずかな量を定期的に摂取しましょう。

【ポイント3】食べ方を見直す

今までの食べ方を見直し、改善することも食事制限の1つです。改善すべき食べ方の代表的なものが早食いです。2型糖尿病を引き起こしやすい方の特徴に、よく噛まずにどんどん食事を進めてしまうことが共通しています。中には、ほとんど咀嚼せずに飲み込んでしまう方も多いそうです。

しかし、この早食いは私たちにとって良いことはありません。十分に咀嚼せずに飲み込んでしまうと、消化するのに時間がかかり胃腸などの消化器官に負担をかけてしまいます。特に、咀嚼は満腹感にも大きく関わっています。ゆっくり咀嚼回数を増やすことで、満腹感をいだきやすく今までよりも少量でも満足できるようになります。

2型糖尿病の食事制限では、どうしても今までよりも食事量が少なくなってしまいます。そのため、今までと同じ食べ方だと満腹感を得られず、ストレスがたまってしまうことがあるのです。食欲を抑え腹八分目で食事を終えるためにも、1口あたり20~30回を目安に、咀嚼回数を増やしながら食事を楽しみましょう。

また、食材や栄養素の食べ合わせにより、栄養の吸収率に違いが出ることがあるといわれています。糖質を制限する代わりに新たなエネルギーとなる食材を多めに摂取するようにすると、違和感なく食事療法を実践できるようになります。ですので、どのように食材をメインにすればよいのか、無理のない食事制限を行うには何をすればよいのかなどを、しっかりと担当の栄養士と相談して実践していきましょう。

運動を無理のない範囲で継続

2型糖尿病の治療で食事制限とともに行うのが運動療法です。ですが、ただ体を動かせばいい、そう思っていませんか?きちんと運動療法のポイントをおさえて、効率的で効果的な運動を行いましょう。

外で行うおすすめ有酸素運動

運動療法を行う場合、オススメしたいのが外で行う有酸素運動です。ウォーキング水泳などの有酸素運動は体全体を使用して行うため、全身の筋肉を効率的に鍛えることができるのです。

2型糖尿病で運動療法が効果的な理由は、エネルギーを消費して肥満を改善するためです。実は、運動することで血液中ぶどう糖を消費させるという狙いもあります。筋肉は動かすことで蓄えていたぶどう糖を消費してしまいます。そこで、消費した分のぶどう糖を血液から吸収することで、血糖値を下げることが可能なのです。

そのため、全身の筋肉を使用する有酸素運動は、肥満の改善にも、ぶどう糖を消費させるためにも効果的なので非常にオススメです。

有酸素運動の目安となるのは、1日あたり160~240kcalを消費することです。ウォーキングだと約1時間、水泳だと約15分が目安の時間となります。もちろん、この目安以上に消費するように運動しても構いません。ですが、手早く目安を完了できる運動ほど強度が高く苦しい運動となりますので、無理をせず毎日続けられる運動を選びましょう。

道具のいらない簡単筋トレ

有酸素運動は確かに効果的なのですが、時間がかかったり天候に左右されたりと、継続しにくいことがあります。そこで、自宅でできる道具を使わない筋トレ方法もしっかり覚えておきましょう。

筋トレは特定の部位を動かすため、有酸素運動に比べると消費カロリーは少なくなりがちです。ですが、強い強度で筋肉に負担をかけるため、有酸素運動と同じように血液中のぶどう糖を消費させやすいのです。また、筋トレを行うことで筋肉が増えると基礎代謝がアップするのも、筋トレのメリットです。

基礎代謝は、普段何もしていないときにも消費されるエネルギーのことです。つまり、筋トレを行い筋肉が増えると、太りにくく痩せやすくなるのです。ですので、肥満の改善にも役立ちますし、筋力が上がることで有酸素運動を無理なく続けることもできます。さらに、同じ運動量でも消費するカロリーが増えることで、より運動効率が上がりますよ。

自宅で行う筋トレでオススメなのが、スクワットです。スクワットできたえる太ももは、筋肉が大きく縁血管が通っている場所です。重点的に鍛えることで基礎代謝だけでなく、血行改善効果も見込めるからです。それでは、正しいスクワットの方法をまとめますので、一緒に真似してみてくださいね。

  1. 肩幅に足を開く。
  2. 太ももと床が平行になるように腰を落とす。
  3. 腰を落とした状態を3秒程度キープし元の姿勢に戻す。

これが、効果的なスクワットの方法です。ポイントは、空気椅子のように前かがみになりすぎずに腰を落とすことです。変に姿勢を倒してしまうと腰を痛めてしまうこともありますので、なるべく背筋を伸ばしたまま行いましょう。

また、慣れてきたら各動作をゆっくり行ってみてください。例えば、腰を下ろすのに5秒使い、元の姿勢に戻るまでも5秒使用するなどです。こうすることで、より太ももへの負担が大きくなりますので、自分の重さだけでも鍛えやすくなりますよ。

スクワットの目安は、15回/セット3セット/日です。ただし、慣れないうちはもっと回数を減らしても構いませんし、辛ければ毎日行う必要もありません。体の状態を確認しながら、この目安をこなせることを最初の目標として続けていきましょう。

日常で運動量を増やすポイント

運動量は効果が高い治療法なのですが、別途時間を設けないといけないため、なかなか実践できない方も多いそうです。そうした方にオススメなのが、日常の行動を運動へと変えてしまうことです。この運動のポイントは、より大変なこと、面倒なことを積極的に行うことですよ。

例えば、会社や駅などを移動する場合、エレベーターでの移動をやめて階段を使用する、椅子に座るときは背もたれを使わない、といったことを行なっていきます。どれも筋トレや有酸素運動と比べると、消費するカロリーや筋肉への負荷は低くなっています。

ですが、2型糖尿病の場合は、普段の運動不足が原因となるため、こうした少しの運動でも効果的に働くのです。特に、運動する癖を身体になじませることで、有酸素運動などを継続しやすくなる効果も期待できます。いきなりウォーキングなどを行うのはハードルが高いという方も、日常で少しずつ運動を増やしていくことから始めるのがオススメですよ。

2型の治療で活用したいサプリ3選

2型糖尿病の治療をサプリの力を使ってサポートしてあげあれば、より効率的に治療を行えます。そこで、編集部が厳選した3つのサプリを紹介しますので、あなたの目的にあったものを選び、ぜひ試してみてくださいね。

菊芋の力

2型糖尿病の食事療法は糖質を制限すること。そこで、効果的なのがアイシー製薬株式会社から販売されている菊芋の力です。菊芋の力の主成分は、99%が菊芋なのです。

菊芋は名前とは違い、厳密には芋ではありません。キク科の多年草で、根の部分が芋に似ているところから菊芋と名付けられました。ですので、糖質が少なくサプリとして摂取しても血糖値が上がりにくい食物なのです。また、菊芋に含まれているのはイヌリンという、水に溶けやすい食物繊維です。

実は、人間の身体の中ではイヌリンは消化できず、摂取するとそのまま排出されます。そのため、水に溶けたイヌリンが余分な糖質や塩分などと結合して一緒に外へ押し出してくれるのです。こうした作用からイヌリンは天然のインスリンとも呼ばれるほどです。

低カロリーで余分な物質を取り除いてくれるイヌリンのパワーを活用して、食事療法をサポートしましょう!

価格(税込)内容量飲み方
3,800円180粒(30日分)1日6粒を目安に、好きなタイミングで摂取する

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白井田七

古くから効果が認められている生薬に目をつけたサプリが、さくらフォレスト株式会社から発売されている白井田七です。白井田七は田七人参を粉末化して使用しており、サプリの98%が田七人参の成分で作られています。

田七人参には数十種類の栄養素が含まれており、これだけでもビタミン不足などに効果的に働くといわれています。中でも、特に注目しておきたい成分がサポニンです。サポニンには血行改善作用が含まれており、血液を身体のすみずみまで行き渡らせる働きが期待できます。

2型糖尿病の場合、肥満や合併症などにより血行が悪くなっていることがあります。この状態を放置してしまうと、さらなる合併症の引き金となってしまうことがあり、血行改善がこれらの予防にも繋がります。もちろん、血行が良くなれば筋肉などが糖質を吸収しやすくなるため、運動療法の効果もより聞きやすくなるそうです。

また、白井田七は錠剤タイプのサプリですが、成分を押し固めただけの状態ですので、添加物を使用したコーティングなどは行われておりません。ですので、副作用やアレルギーが起きにくいサプリとして、安心して使用することができますよ!


価格(税抜き)内容量飲み方

6,480円/袋(初回のみ3,980円)

※定期購入コースあり

120粒(30日分)1日4〜8粒を目安に、好きなタイミングで摂取可能

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サラシアプラス

2型糖尿病の治療となる糖質制限を、より手軽にサポートしてくれるのが、株式会社コアシステムから販売されているサラシアプラスです。その名の通り、メインとなる成分はサラシアです。

サラシアは、インドやスリランカなどに多く生息している植物で、現地では2000年以上前から使用されているくらい効果が高い成分が含まれているそうです。サラシアのメインとなる作用は、糖質の働きを抑えることで、血糖値を上がりにくくしてくれます。また、サラシアにはポリフェノールや食物繊維も多く含まれているため、総合的に身体のサポートをしてくれる優れた植物なのです。

さらに、サラシアの効果をより高めるために、ギムネマやオルニチンなどを配合されています。食事制限によるビタミン不足などを防ぐためにも、非常に効果的ですよ。

また、サラシアプラスは品質と安全性が信頼されており、国外でも高い評価を得ています。現在では、多くのメディアに取り上げられることもあり、沢山の人から注目されているサプリです。場合によっては注文から手元に届くまでに時間がかかることもありますので、早めの購入が必須となっていますよ!

価格(税込)内容量飲み方
7,180円/袋(初回のみ6,462円)
※定期購入コースあり
120粒(30日分)1日4粒を目安に、好きなタイミングで摂取する

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不安の多い糖尿病にQ&A

最後に、糖尿病に関わる不安を解消するために、多くの方が抱いている疑問にお応えしますね。

1型糖尿病を治す方法はあるんですか?

残念ながら、現時点では完治させることができません。そのため、発症したら、ほぼ永久的に注射によるインスリンのコントロールを行わなくてはいけません。
ただし、適切な治療を続ければ、食事や運動の制限はなく発症前と同じ生活を続けることができます。
ですので、変に不安を感じず、安心して治療を続けてくださいね。

1型糖尿病の寿命はどうなってるの?

海外のデータによると、1型糖尿病の方の寿命は、患っていない方と比べてべ男性で11.1年、女性で12.9年短いという結果が出ています。
すこし衝撃的な数字かもしれませんが、1975年のデータでは27年短くなると言われていましたので、確実に伸びていることがわかります。
また、1型糖尿病で亡くなる場合、多くは合併症が主な原因となっています。ですので、インスリンのコントロールだけでなく、合併症の対策を行うことで寿命を伸ばすことができるでしょう。

2型糖尿病は予防できますか?

2型糖尿病の場合、遺伝子による要素も強いのですが、それ以上に生活環境による要因が強く現れます。
ですので、食生活や運動に気をつけることで予防することができます。
ただし、加齢により消費するエネルギーが少なくなるなどの変化があります。
ですので、今の身体の状態を維持し健康になるための行動も併せて実践しましょう。

対処が違うので1型2型は特定しよう

糖尿病の1型と2型の違いは、原因だけでなく対処方法まで大きく異なってしまいます。そのため、適切な検査をきちんと行い、どちらのタイプの糖尿病なのかを特定しなければいけません。もし、特定しない場合、適切な治療が受けられないだけでなく、最悪のケースでは命を落としてしまうこともあるのです。

また、1型糖尿病は突然発症し、永続的にインスリンを注射し続けなくてはいけないため、病気以外での負担も大きくなってしまいます。ただし、どちらの糖尿病もきちんと治療を受け実践すれば、今までと同じような生活を行うことができます。

糖尿病が発覚したときはショックかもしれません。ですが、そこで諦めてしまわないで、治療を前向きに取り組むことが非常に大切ですよ。


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参照リスト

MSDマニュアルプロフェッショナル版-小児および青年における糖尿病
糖尿病治療のエッセンス 2017年版
糖尿病情報センターー糖尿病予備群といわれたら

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