低血圧を漢方の力で改善してみない?タイプ別おすすめ市販薬12選!

低血圧を改善する漢方があるのをご存知ですか?病気ではないけれど「めまい」「立ちくらみ」などの身体症状がある状態を、中医学では「未病」と呼び、漢方治療の対象と考えます。そのような症状にお悩みだとしたら漢方薬が解決してくれるかもしれません。

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昔からの低血圧…なんとかしたい!

低血圧の不快な症状にずっと悩んでいませんか?朝起きられないのは低血圧のせいなのでしょうか?体質だから仕方がないとあきらめないでください!

中医学(中国に昔から伝わる医学)では低血圧のような状態を「未病」と呼び、西洋医学では病気とは診断されなくても治療が必要な状態だと考えます。中医学にはそのような不快な症状を改善したり、体質を改善するための漢方薬があります。

低血圧を改善するために、漢方薬を試してみませんか?

中医学からみた低血圧の原因と症状

そもそも低血圧はどのくらいの血圧の値をいうのでしょうか?まず血圧の数値について確認しておきましょう。

収縮期血圧(上の血圧)拡張期血圧(下の血圧)
低血圧100以下60以下
正常血圧120~12980~84
(61~79は低めだが正常値内)
高めだが正常130~13985~89
高血圧140以上90以上

西洋医学では低血圧は高血圧ほど問題視されません。でも血圧が低すぎると「体がいつもだるい」「疲れやすい」などの症状が起きてきます。

中医学では病気未満のそんな症状のことを「未病」と呼んで、漢方薬の治療対象だと考えます。同じ低血圧でも、中医学では体質によっていくつかのタイプに分けています。中医学で考える低血圧症についてみてみましょう。

カルナ博士
不快な症状が続いているのに病院で検査しても何も無いことはよくあることじゃな。低血圧の症状はなかなか周りの人に理解されにくいのでつらいようじゃ。そんな時は東洋医学である中医学が助けになるかもしれんよ。
ひばり
中医学はひとりひとりの体質の事も考えてくれるのよね。同じ低血圧でもお薬が違うのよ。

低血圧という病名はない

「低血圧」というのは病名ではありません。血圧が低いという「症状」のことなんですね。血圧が低いと栄養を運ぶ役割の「血液」が体に十分行きわたらないために、「めまい」「息切れ」「疲労感」などの不調が現れてきます。

同じ「低血圧」という症状でも中医学ではその人の体質によって原因が違うと考えます。つぎに、主なタイプについて説明していきます。

気血両虚タイプ

栄養状態が悪かったり、ケガや月経などで貧血になったり、また胃腸が弱って栄養の吸収が悪くなると血液を作る力が弱くなって「血液量」が減り血管への圧力が低くなります。体力が落ちても血液を押し出す力が弱くなって血圧が低くなります。

中医学では血液を押し出す力が弱まるのは「気」が足りない状態だと考えています。「気血両虚」とは「気」と「血」の両方が足りないという状態を表しています。

自覚症状は「疲れやすい」「食欲不振」「動悸」「めまい」「経血量が少ない」などです。

気陰両虚タイプ

慢性病やストレスなどによって血液を押し出す力が弱くなり、同時に加齢なども加わって体が水分不足になって血液の量が減ってしまうと血圧が低くなります。

中医学では体の中の水分を「津液」といい、「陰」はその水分のことを表します。「気陰両虚」とは「気」のエネルギーと体の中の水である「陰」が足りない状態です。

自覚症状は「ふらつき」「耳鳴り」「足腰がだるい」「便秘」「喉や口が乾きやすい」などです。

脾腎陽虚タイプ

運動不足や加齢、過労、慢性病などで元気が無くなると、血液を押し出す力が弱くなって血圧が下がります。中医学ではこのような生命エネルギーは「腎」に深く関係すると考えます。「碑」というのは、胃腸など消化器官のことを表していています。「碑腎陽虚」とは「腎」と「碑」の両方が足りない状態のことをいいます。

自覚症状は「目の前が暗くなる」「手足、腰、お腹が冷える」「物忘れ」「むくみやすい」「顔色が白い」「尿が近い」などです。

血圧を上げるのではなく体質を改善

西洋医学では「対症療法」といって、症状そのものを解決するという考え方なので、例えば「高血圧」だと診断されたら「降圧剤」という血圧を下げる薬が処方されます。

でも中医学の考え方は出ている「症状」と「その人のタイプ(体質)」を考えあわせて「何を改善したら症状が治り、根本的に問題が解決するか」というものです。

低血圧の場合も漢方治療では直接血圧を上げるのではなく、上に書いたような「足りない部分」を補って体質を改善し、根本から低血圧を治そうという考え方をもとに漢方薬を処方します。

カルナ博士
中医学は出ている症状は全身の状態を表すサインと見るんじゃ。部分に分けて治療する西洋医学とはそこが違うんじゃな。

気血両虚タイプ

「気」と「血」が足りない状態と考えられる「気血両虚」のタイプに良い漢方薬です。

十全大補湯(ジュウゼンダイホトウ)

【適応症】

疲労、倦怠感、寝汗、気力体力の衰え、全身衰弱、食欲不振、顔色が青白い、皮膚の乾燥、手足の冷え、下痢など。

【成分】

黄耆、桂皮、地黄、芍薬、川きゅう、蒼朮、当帰、人参、茯苓、甘草

【効果、効能】

全身の機能を高め代謝を促し、消化吸収を助け疲労感を除き、抵抗力を上げる。神経機能や内分泌機能を正常化する。血行を促進し、栄養を行きわたらせる。血行促進作用で体を温め、唾液や胃液の分泌を促して消化を助ける。

注意…妊婦、または妊娠の可能性のある人は使用できないことがあります。

ツムラ 十全大補湯エキス顆粒 通販サイト

加味帰脾湯(カミキヒトウ)

【適応症】

顔色蒼白、寝汗、疲労感、食欲不振、胃腸虚弱、下血、血尿、物忘れ、不安、不眠、イライラ、動悸など。

【成分】

黄耆、柴胡、蒼朮、人参、茯苓、遠志、山梔子、大棗、当帰、甘草、生姜、木香、酸棗仁、竜眼肉

【効果、効能】

全身の機能を高め代謝を促し、消化吸収を助け疲労感を除き、抵抗力を上げる。たんぱく合成、造血を助ける。免疫機能を上げる。利尿作用によって、体内の余分な水分を排出する。鎮静作用により、緊張をほぐし不安感や焦燥感を除く。精神的ストレスをともなう気血両虚に適している

注意…妊婦、または妊娠の可能性のある人は使用できないことがあります。

ツムラ 加味帰脾湯 エキス 通販サイト

人参養栄湯(ニンジンヨウエイトウ)

【適応症】

貧血、息切れ、咳、皮膚の乾燥、虚弱、寝汗、不眠、不安、物忘れ、食欲不振、動悸、手足の冷えなど。

【成分】

地黄、当帰、白朮、茯苓、人参、桂皮、遠志、芍薬、陳皮、黄耆、甘草、五味子

【効果、効能】

全身の機能を高め代謝を促し、消化吸収を助け疲労感を除き、抵抗力を上げる。タンパク合成、造血を助ける。神経機能や内分泌機能を正常化する。血管を広げ血液循環を促し、栄養を行きわたらせる。鎮咳、去痰作用から呼吸を楽にする。鎮静作用から安眠へと導く。

注意…妊婦、または妊娠の可能性のある人は使用できないことがあります。

ツムラ 人参養栄湯エキス顆粒 通販サイト

大防風湯(ダイボウフウトウ)

【適応症】

体力衰弱、術後の体力低下、関節の痛み、関節のこわばり、栄養失調による手足の麻痺など。

【成分】

黄耆、地黄、芍薬、蒼朮、当帰、防風、川きゅう、甘草、牛膝、大棗、人参、きょう活、杜仲、乾姜、修治ブシ末

【効果、効能】

全身の機能を高め代謝を促し、消化吸収を助け疲労感を除き、抵抗力を上げる。血液循環を促し、栄養を行きわたらせる。気血両虚の状態が長引き、慢性化した状態に適しています。

注意…「牛膝」による流産や早産の可能性があります。妊婦、または妊娠の可能性のある人は使用を控えた方が良いでしょう。

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気陰両虚タイプ

「気」と「陰(水)」の足りない状態と考えられる「気陰両虚」のタイプに良い漢方薬です。

柴胡桂枝乾姜湯(サイコケイシカンキョウトウ)

【適応症】首から上に汗をかく、不安、不眠、食欲不振、口喝、冷え、肩こり、動悸、息切れ、貧血、倦怠感、尿量が少ないなど。

【成分】柴胡、黄ごん、か楼根、桂皮、牡蛎、甘草、乾姜

【効果、効能】消炎解熱作用により、発汗を抑える。抗利尿作用により、体の中の水分が失われるのを防ぐ。鎮静作用と自律神経調整作用によって、興奮を鎮め、動悸などを緩和する。

注意…妊婦、または妊娠の可能性のある人は使用できないことがあります。

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香蘇散(コウソサン)

【適応症】頭痛、発熱、めまい、不安、不眠、耳鳴り、肩こり、食欲不振、吐き気、胸やけ、みぞおちの痞え感など。

【成分】香附子、蘇葉、陳皮、甘草、生姜

【効果、効能】「気」の巡りを良くして、のぼせ、気が滅入る、喉がつかえるというような症状を緩和する。「気」の巡りを良くすることによって、血流や体内の水分を調整する。

注意…妊婦、または妊娠の可能性のある人は使用できないことがあります。

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当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)

【適応症】動悸、立ちくらみ、頻尿、冷え、月経不順、無気力、不安、不眠、イライラ、肩こり、耳鳴り、腰痛など。

【成分】芍薬、蒼朮、沢瀉、茯苓、川きゅう、当帰

【効果、効能】血行促進作用により体を温め、体全体に栄養を行きわたらせる。子宮筋の収縮を調節して月経を調整し、内分泌機能を正常化する。利尿作用によって、余分な水分を排出しむくみを改善する。消化吸収を促す。

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碑腎陽虚タイプ

「気」の充実に関わる「腎」と消化吸収に関わる「碑」が足りない状態だと考えられる「碑腎陽虚」のタイプに良い漢方薬です。

苓桂朮甘湯(レイケイジュツカントウ)

【適応症】

頭痛、神経過敏、息切れ、動悸、心悸亢進、尿量減少、足の冷えなど。

【成分】

茯苓、桂皮、蒼朮、甘草

【効果、効能】

血行促進作用によって体を温め、動悸、冷えを改善する。利尿作用により、余分な水分を排出してむくみを改善する。消化液の分泌を促し、腸の蠕動運動を起きやすくさせ、消化を助ける。

注意…妊婦、妊娠の可能性のある人は使用できないことがあります。

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五苓散(ゴレイサン)

【適応症】

口喝、尿量減少、吐き気、頭痛、めまい、むくみ、下痢など。

【成分】

沢瀉、蒼朮、猪苓、茯苓、桂皮

【効果、効能】

利尿作用によって体の中の余分な水分を排出し、むくみや下痢を改善する。血行を促し、消化を促進する。

注意…妊婦、妊娠の可能性のある人は使用できないことがあります。

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補中益気湯(ホチュウエッキトウ)

【適応症】

味覚異常、倦怠感、悪寒、眼に力が無いなど。

【成分】

黄耆、蒼朮、人参、当帰、柴胡、大棗、陳皮、甘草、升麻、生姜

【効果、効能】

全身の機能を高め代謝を促し、消化吸収を助け疲労感を除き、抵抗力を上げる。タンパク合成、造血機能を助ける。免疫力を上げる。

注意…妊婦、妊娠の可能性のある人は使用できないことがあります。

ツムラ 補中益気湯エキス顆粒 通販サイト

真武湯(シンブトウ)

【適応症】

めまい、耳鳴り、吐き気、生気が無い、倦怠感、心悸亢進、腹痛、下痢、手足の冷えなど。

【成分】

茯苓、芍薬、蒼朮、生姜、修治ブシ末

【効果、効能】

血液循環を促し、全身の代謝を高める。胃腸の働きを助け、消化吸収を促す。利尿作用によって、体の中の余分な水分を排出する。

注意…妊婦あるいは妊娠の可能性のある人、子供は使用不可

ツムラ 真武湯エキス顆粒 通販サイト

漢方薬の使用上の注意

漢方薬は生薬を使用しているので一般的に効き目が穏やかだといわれていますが、上記に書いた注意のように妊婦の方や子供、持病を持っているかた、現在薬を飲んでいる方は医師に相談してから飲むことをおすすめします。

その他、漢方薬を購入して飲むときに注意することを説明します。

市販品は薬剤師に相談してからがベター

漢方薬は生薬を使ったもので、効き目は穏やかで副作用も少ないと一般的には言われています。でも漢方薬は一般の新薬の市販薬に比べると「適応症」がどれも似ていてわかりにくかったり、個人の体質に合わないと効果を感じられなかったりと自己判断で選ぶのが難しい薬でもあります。

現在、漢方薬を購入できる場所は「漢方薬対応の病院で医師の処方箋で買う」「漢方専門の薬局で薬剤師に調剤してもらい買う」「ドラッグストアで買う」の3つの方法があります。できれば漢方薬対応の病院で医師に相談するか、漢方専門の薬局で購入することが望ましいのですが、ドラッグストアなどでエキス顆粒として販売されている漢方薬を買う場合にも、ドラッグストアに在中する薬剤師に相談することをおすすめします。

薬剤師に現在の体調や症状を説明し、万が一副作用が出た場合の対処についても聞いておくと安心です。

カルナ博士
漢方薬は飲むタイミングも大切なんじゃ。説明書きをしっかり読むことも大事じゃよ。

病院でも処方可能?保険適用は?

漢方薬に対応してくれる病院では薬によっては保険の適用内で漢方薬を購入することができます。現在約150種類の処方が保険適用されています。

保険適用されている漢方薬の価格は国が決める公定価格です。市販で購入する場合や漢方専門の薬局で購入する場合と比べると、かなり安く購入できるようです。

病院によって漢方外来が無くても、西洋医学での診断から漢方相談をしたうえで漢方薬を処方してくれるところもあります。病院で漢方薬を購入したいと思った時には、その病院が漢方医療にどのくらい力を入れているか、漢方に詳しい医師や薬剤師がいるかなどを調べてから受診することをおすすめします。

どんな場合に保険適用してもらえるの?

手順としては、保険証をもって医療機関を受診して診断を受け、その病状に合った保険適用内の漢方薬が効果があると判断された場合です。
漢方薬であっても保険適用内の場合には、厚生労働大臣が承認している効能効果、用法用量に従って処方されます。
治療の目的以外では保険適用にはならないので、予防のためや美容のためでは保険適用されません。

漢方だけに頼らない

漢方薬は病気未満の「未病」のような症状にはとても効果的なものです。ただ漢方薬を飲んでいれば体調が改善すると安心して夜更かしをしたり、暴飲暴食などをしていると漢方薬の効果を得られないばかりか、体を壊しかねません。

日常の生活習慣を見直して規則正しい生活をし、食事や睡眠に気を付けた上で漢方薬を使用してこそ大きな効果が得られます。

ドラッグストアなどで手軽に漢方薬を購入できるようになりましたが、漢方薬だけに頼ってしまうのは本来の使い方ではありません。

体に不調が現れた時には日常生活を見直す良い機会と考えて、漢方薬を飲みながら健康的な生活を習慣化して体質改善をするのが良いでしょう。

ひばり
病気ではないけれど、不調が長く続くのは辛いですよね。漢方薬の力をかりて元気になれたらいいですね!

自分の体にあった漢方薬で体質改善!

長い歴史のある中医学は部分ではなく全体、体だけではなく心身の両面から見て症状を改善するという考え方です。生薬を使った漢方薬は穏やかな効き目で体全体を良い方向へ導いてくれます。

自分の体にあった漢方薬を使えば、今までなかなか治らなかった低血圧などの症状も改善することが期待できます。

長いあいだ悩んでいるアナタ、一度漢方薬を試してみませんか?

参照リンク

誠心堂薬局 低血圧

寿元堂薬局 漢方Q&A

相模漢方薬局 低血圧・冷え症

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