糖尿病ならインフルエンザで死亡のリスク!?重症化させない3対策

糖尿病の場合はインフルエンザで死亡のリスクがあります。重症化させないためにも予防接種や感染経路への対処、免疫力をあげる生活習慣、発病した後の対処をしっかりと覚えて出来る限りリスクを減らしていけるようにしておきましょう!

スポンサーリンク

​糖尿病で合併症は命が危険?​

​今では国民病として知られてきた糖尿病。そんな糖尿病は自覚症状がなく進行してしまい、全身の血管が傷つくことで様々な合併症を引き起こし命の危険があるケースも少なくありません。日本国内だけではなく、世界中で糖尿病の患者は増加し続けており深刻な問題として考えられています。

カルナ博士
血糖値が高いだけでは自覚症状が何もないのじゃ。ここが糖尿病の怖い部分で、自覚症状がないため気がつくこともなく症状が進んで様々な合併症が出てから気がつくことが多いのじゃよ。
ひばり
私も糖尿病について理解してない部分があるから、糖尿病によってどのような健康被害が出るのかみんなと一緒に確認していくことにします!

 糖尿病と健康状態

 1型でも2型でも免疫力の低下が危険

1型でも2型でも免疫力の低下が高血糖によって引き起こされます。糖尿病の人が感染症にかかりやすく悪化しやすいのは高血糖によって引き起こされる免疫機能全般の低下が原因として知られています。高血糖は悪循環によってどんどんと進行していくので、免疫力が下がってしまう状態が継続していきます。

​高血糖による影響引き起こされる状態​
​好中球の貪食機能の低下好中球は白血球の成分のひとつで、体内にウイルスや細菌が侵入すると取り囲んで食い殺す(貪食)機能があります。しかし、血糖値が高くなるとこの機能が低下しウイルスや細菌への抵抗力が減ります。​
​免疫反応の低下免疫反応は、一度でも感染した病原体に対して、抗体が作られて同じ病原体が再度侵入しようとした際に防ぐための仕組みです。​高血糖によってこの免疫反応が弱くなることがわかっています。
​血流が悪くなる高血糖では細い血管の血流が悪くなるので、酸素や栄養が十分に体中に行き渡らなくなることで細胞の動きの低下や白血球が感染部分に到達しにくくなり感染しやすくなります。内臓の血循環も悪くなるので内臓疾患にもかかりやすくなります。また、ダメージの回復に時間がかかるだけではなく、抗生物質などの薬が到達しにくくなり薬の効果が弱くなります。​

この3つの要素から免疫力の低下を引き起こしてしまい感染症にかかりやすく、悪化しやすい状態が糖尿病では引き起こされてしまいます。

重症化したインフルエンザは危険

​インフルエンザは風邪と間違われやすい疾患ですが風邪と比べると症状が少し違うので確認しておきましょう。

インフルエンザ​風邪​
​症状​高熱(38℃以上)・頭痛・筋肉痛・関節痛・咳・喉の痛み・鼻水など喉の痛み・鼻水・鼻詰まり・くしゃみ・咳・発熱​(ないかもしくは微熱)
​発症スピード急激に進行する​比較的ゆっくり進行する​
​症状の部位強い倦怠感を含む全身症状​鼻や喉など局所的が多い​

インフルエンザはこのような症状が特徴の疾患ですが、重症化した場合には合併症を引き起こすことがあり命の危険があります。糖尿病の患者の場合にはこの重症化が非常に引き起こされやすく、ハイリスク群と言われています。

カルナ博士
重症化しやすい糖尿病の人ではこれから紹介する合併症によって命の危険があるのじゃ。どんな合併症があるのか、どんな症状がでるのかを確認しておくことにしようかのう!

 肺炎

​肺炎はインフルエンザの死亡原因第1位と言われているもので、インフルエンザウイルスによる肺炎と細菌感染による細菌性肺炎に分けられています。肺炎になることで、高熱が続く・咳や痰が出る・呼吸が苦しくなる・胸が痛い、苦しいといった症状が引き起こされます。インフルエンザウイルス肺炎では3日以内に急激に進行し、発症から4〜5日程度たっても高熱・呼吸困難・チアノーゼなどが引き起こされます。

二次性細菌性肺炎の場合には、インフルエンザの症状が治ってきたあとに肺炎を発症するもので、発熱・咳・膿のような痰などが引き起こさます。場合によっては悪寒・呼吸困難・多呼吸・頻脈などの症状の悪化が見られることがあります。

脳症

​インフルエンザ脳症はインフルエンザをきっかけに引き起こされる脳症で、主に6歳以下の小さな子どもが発症しやすくなっています。発症後は後遺症が見られるなどの注意が必要な合併症としてもしられています。痙攣・異常行動・意識障害・嘔吐・突然死・血液凝固障害・多臓器不全などが症状として見られます。インフルエンザ脳症・脳炎は子供に多いですが大人も発症する可能性があり死に至るケースも存在しています。

ひばり
なるほど…糖尿病の人は免疫力が低下しているのでこのインフルエンザが重症化した症状も出やすいということがわかりましたね。しっかりと対策をしないと危険な状態になるので予防や対処も確認しておきましょう!

 最初にするべき対策は予防接種

​予防接種を受ける時期とタイミング

​2014年までは3価(A型2株+B型1株)だったワクチンが4価(A型2株+B型2株)になったことで予防できるウイルスの数が多くなったインフルエンザ予防接種。毎年作り変えられており、流行を予測して製造されているので予防効果を発揮出来るようになっています。インフルエンザワクチンを打つことで抗体ができて発症を約50〜60%減少させる効果と、感染しても重症化を約70%減少させることがわかっています。

インフルエンザの予防接種はすぐに効果が期待できるものではなく、流行する時期の1〜2ヶ月前に打つのが理想的とされており、11〜12月の時期には予防接種を受けておくのが良いとされています。生後6〜12歳までのお子様の場合だとインフルエンザの予防接種が2回必要なので時期を医師と相談するようにしておきましょう。予防接種は受けてからすぐに効果がでず、ンフルエンザウイルスの抗体が出来るまでに約2週間程度の時間が必要なので注意しておきましょう。

a型・新型の違いでワクチン意味なし

インフルエンザの特徴として抗原が突然変異するという部分があります。ワクチンによって作られた抗体が機能しないで新型インフルエンザとしてかかってしまうことがあります。また、a型にはこの突然変異が多く引き起こされるため、ワクチンが効果を発揮できずに毎年流行してしまう原因となっています。

カルナ博士
予防接種があるのに毎年多くの人がインフルエンザになってしまうのはこの突然変異によるインフルエンザがあるからなのじゃ。予防接種をしているからといって油断をしていてはいけないということじゃのう!

 予防接種の副作用にも注意

インフルエンザの予防接種は抗体を作るために行われるものですが、免疫がつく以外の反応として副反応・副作用を引き起こすことがあります。摂取した場所と全身の症状に分けて表にしてみました。

接種した場所に起きる副作用​受けた人の10〜20%に引き起こされる副作用として、注射を行った場所が赤くなる・腫れる・硬くなる・熱を持つ・痛くなることがあります。通常2〜3日で治ります。​
​全身に起きる副作用5〜10%程度の人に発熱・悪寒・頭痛・嘔吐・下痢・倦怠感・めまい・リンパ節の腫れが起きることがあります。​通常2〜3日で治ります。

​非常に稀な副作用アナフィラキシー症状・急性散剤性脳脊髄炎・ギランバレー症候群・肝機能障害・喘息発作​

これらの症状は糖尿病の人や高齢者の人の場合には出やすいと考えられていますが、重篤化するケースは少ないとされています。

カルナ博士
インフルエンザはとても怖い病気で予防接種だけでは不十分なことがわかったころじゃな。重症化しないためにも、普段から出来る対対策と発病してしまった時の対策を覚えておくのじゃ!

 【対策1】感染経路を潰していく

マスクをして空気感染を防ぐ​

マスクを付けることで空気感染の予防を行うことができます。マスクでは空気中を漂うウイルスへの効果が期待できないことが知られてきていますが、マスクの種類によってはウイルスを除去できる可能性があるため名言できません。しかし、マスクには飛沫感染・接触感染の予防の効果も期待できるので空気感染を防ぐという意味ではとても効果的です。

ウイルスの飛沫はマスクで防げるサイズなので感染者が近距離から咳やくしゃみとともにウイルスを飛散させてもカットできます。これは多くのマスクが3μmの粒子を除去することを想定していることから、ウイルス飛沫は5μm以上なのでカット効果が期待できることが考えられるからです。病院や満員電車などでも効果が期待できますね。

接触感染予防の場合には飛沫と共に様々なところに付着したウイルスは数分間生きていることになります。感染者が周りにいる時期を想定すると、粘膜まわりを頻繁に触る癖のある人は特に気道に侵入させないようにするためにもマスクが効果的です。また、口の周りの湿度を約50〜60%に保つ効果もあるのでウイルスの生存率を大幅に下げて感染予防が期待できます。

マスクの選び方

​マスクは自分に合ったサイズのものを選ばないと正しい効果は得られません。マスクの正確がサイズを測るには、顔の幅と鼻根おとがいという目からあごの先に渡る長さを測ることが効果的とされています。オーダーメイドするしか正確なマスクはてにはいりませんが、ある程度その場で簡易的に測る方法があるのでサイズを選ぶ際の参考にしてみましょう。

  1. 親指と人差し指でL字を作る
  2. そのままの状態で親指の先端を耳の付け根の1番上の部分に当てる
  3. 親指をあてたまま、人差し指を鼻の付け根から1cm下の部分に当てる
  4. 親指と人差し指の先端同士の距離を測る
​計測した数値おすすめマスクサイズ​
9〜11cm​子供用サイズ​
​10.5〜12.5cm小さめのサイズ​
​12〜14.5cmレギュラーサイズ​
​14cm以上大きめのサイズ​

マスクの正しい使い方

​マスクを付ける前に手を綺麗に洗っておきます。説明書どおりに上下を正しく装着していきます。方向がわからないマスクはポケットが下向きになるように付けると上下を正しく装着できます。隙間を作らないようにワイヤーを顔にフィットさせて行きます。ゆるいマスクなどの場合は耳にかける紐を結ぶなどで工夫をしてフィットさせるという意識を持ちましょう。

マスクを外すときには表面にウイルスや菌などがついています。表面の部分に触れないように紐だけに触れて外しましょう。触れていなくても、触れてしまっても手洗いをするようにしておきます。外したマスクはビニール袋などに入れて破棄するようにするとより衛生的です。

接触感染予防に手洗いを徹底

ウイルスや菌に接触して引き起こされる接触感染は感染症にとって大きな割合を占めており、手洗いの重要性は昔から示唆されています。人の生活は手を使うことが基本なので、ウイルスや菌が付着したタオルに触れた手で口元や鼻をこすることで接触感染を引き起こすことは多くあります。感染症予防のためにもしっかりと手洗いで予防を徹底しましょう。

正しい手洗いの方法

  1. 流水で手を洗う
  2. 石鹸をつけてしっかりと泡立てる
  3. 手のひら・手の甲をこする
  4. 指の間は両手を組むように合わせて洗う
  5. 反対の手で親指をねじるように洗う
  6. 爪の間は手の平の上でこするように洗う
  7. 手首を反対の手でねじるように洗う
  8. 流水で石鹸と汚れを十分に落とす
  9. 乾いた清潔なタオルで水分を拭き取る

動画でも確認をしながら手洗いをしっかりと行って感染予防を行うようにしてみてくださいね。​

​​飛沫感染予防で疑いある人を避ける

​飛沫感染を予防するためにも、インフルエンザなどの感染の疑いがある人には出来るだけ近づかないという意識も重要となっています。飛沫感染とは、病原体を含んだ分泌物(飛沫の場合は5μm以上)を吸い込む感染経路として知られています。飛沫は水分を含んで重い性質があるので、1m程度で落下すると考えられています。

咳やくしゃみに含まれているウイルスの量は約10万個といわれており、咳1回で約2m程度飛ぶとされています。くしゃみの場合は3m程度で時速約300kmというスピードで飛散することになります。出来る限りですが約1〜2m程度、疑いのある人から離れるようにしておきましょう。

【対策2】免疫力を上げる生活

体の内側から守るため食事の改善

​日頃から栄養バランスのとれた食事

​国が薦めている栄養摂取の基準というものがあり、日頃から栄養バランスのとれた食事をするように心がけてみましょう。

​糖質​​総エネルギーを占める割合で50〜65%​​カルシウム​
男性 800mg 女性 650mg​
​タンパク質男性60g 女性 50g
総エネルギーを占める割合で13〜20%​
​食物繊維 ​男性 20g 女性 18g
​食塩男性 9g未満 女性 7.5g未満​鉄​男性 7mg 女性 10.5mg​

また、日頃から不足しがちな栄養素はしっかりと意識して接種するようにしてみてください。

​不足しがちな栄養素栄養摂取の基準​含まれる食材​
​亜鉛男性 10mg 女性 8mg​​牡蠣、小麦ふすま、豚レバー、牛もも肉、牛レバー、卵黄、たらこ
​食物線維男性 20mg​ 女性 18mg小麦ふすま、ごぼう、セロリ、ほうれん草、レタス、人参、さつまいも、こんにゃく​
​鉄分男性7g 女性 10.5mg​ひじき、豚レバー、鶏レバー、小麦ふすま、干し海苔、ほうれん草、納豆、油揚げ​
​カルシウム男性 800mg 女性 650mg​​ヨーグルト等の乳製品、豆腐、納豆、ひじき、ししゃも、ほうれん草、小松菜

予防におすすめの食べ物

山芋やオクラなどのネバネバする食品にはムチンが含まれており、人間の場合には体の中の粘膜に含まれているものとして知られています。呼吸した空気の通る気管や、食べ物が通る消化器官、目などの表面をカバーする役割をもっておりウイルスなどの外敵から身を守っているものです。ムチンを接種することでインフルエンザの予防に効果的です。

納豆やヨーグルトといった発酵食品には乳酸菌が含まれており、免疫細胞を活性化させる働きがあることが証明されています。納豆の場合には強い殺菌能力があることが確認されており、O-157やサルモネラ菌などの予防に効果的とされています。苦手な人も多いかもしれませんが、納豆菌から作り出されるジピコリン酸にはインフルエンザウイルスにも効果が期待できるので積極的に摂取しましょう。

注目を浴びているマヌカハニーには、殺菌力や抗炎症作用、免疫力上昇効果が期待できるのでインフルエンザの感染後だけではなく、予防にも役立ちます。インフルエンザだけではなく、風邪予防や改善などの効果もあるので日常的に使えることも人気が出ている理由となっています。

疲労が溜まらない十分な睡眠

​一般的に理想的な睡眠時間は1日約7〜8時間と言われています。しかし医学的に根拠がなく、人によって必要な睡眠時間は違うと考えられています。十分に眠ったという実感を得て爽快に目覚められる睡眠時間を目安に自分が最も疲労が溜まらない睡眠時間を見つけてとるように意識していきましょう。

睡眠は浅い眠りのレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠の2種類で成り立っています。レム睡眠の際に起きるとすっきりと目覚めることができることがわかっており、レム睡眠とノンレム睡眠は90分ずつ繰り返しているので90分の倍数となる睡眠時間が理想的と考えられます。記録していきながら90の倍数となる時間を意識して自分の理想的な睡眠時間を見つけましょう。毎日決まった時間に眠りに入ると見つけやすくなります。

睡眠の質を高めるポイント

  • 就寝前のカフェインは避ける
  • 飲酒・喫煙はできるだけ避ける
  • 大量の食事を摂らないようにする
  • 1時間前程度からテレビやスマホは見ない
  • リラックスした状態をつくる
  • 部屋は事前に暗くしておく

睡眠の質をあげるためには上記のようなポイントに意識して過ごすようにしてみましょう。睡眠時間は短いと睡眠不足となり、昼間の眠気に襲われてしまいます。また、睡眠時間が長すぎる場合は体内時計が悪くなることがあるほか、糖尿病などの生活習慣病のリスクがあがってしまう可能性もあります。脳の活動が低下することでアルツハイマーの確率が増えるなどの報告があるので適度な睡眠を心がけましょう。

 計画的に運動をする

​適度な運動は健康を維持するためにも推奨されています。インフルエンザを予防するためにも計画的に運動をするようにしてみましょう。

  • 日頃から散歩・早く歩く・乗り物やエレベーターを使わずに歩くように意識的に身体を動かす
  • 1日平均1万歩以上歩くことを目標にする
  • 週2回以上、1回30分以上の息が少しはずむ程度の運動を習慣にする
  • 最初の運動としてはまずウォーキングから

これは厚生労働省が出している成人に対する個人目標例です。あくまで目標値ですが計算式があるので自分にあった運動強度のものを行うようにしてみましょう。

健康維持・増進が目的​(220-年齢)×0.5〜0.6の脈拍数​
​ダイエット・筋力増強が目的​(220-年齢)×0.6〜0.7の脈拍数​
​筋肉・体力の増強が目的​(220-年齢)×0.8の脈拍数​

脈拍数を合わせながら計画的に30分程度運動をするだけでも効果はでます。普段の生活から意識して行うように計画を立ててみましょう。

【対策3】発症してしまった場合

​シックデイルールを再確認

4つシックデイルール

  • 温かく、安静にする
  • 早めに主治医と連絡をとる
  • 食事・水分・電解質をとる
  • 症状チェックをこまめにする

 温かく、安静にすることは急性の病気の基本的な対応としてしられています。体力の消耗を防いで病気に対する抵抗力を保つことが出来るからです。食欲がない場合でも脱水を防ぐために水分を十分に摂取して、ケトーシス予防のために炭水化物をなるべく口にするよう心がけて過ごすようにしましょう。嘔吐や下痢が続く場合には塩分・電解質を意識的に摂取するのが効果的です。

​消化の良い炭水化物重湯・お粥・おじや・茶碗蒸し・うどん​
​水分・電解質味噌汁・野菜スープ・果物ジュース(冷たいものや炭酸飲料は避ける)​
​経口補水液OS-1などの脱水改善、炭水化物と電解質を補給できるもの​

基本的には早めに主治医と連絡をとるか、受診をするようにしておきましょう。症状がとても軽い場合ならば問題ないですが、適切な治療を早めに受けることで重症化を避けることができます。しばらく様子をみていれば治るとおもったからといって救急車で運ばれる人は大勢いるので油断しないように基準を覚えておきましょう。

  • ​嘔吐・下痢・腹痛・心臓の鼓動が異常に早い・息苦しいなどの強い自覚症状が続いている場合
  • およそ39℃以上前後の高熱
  • 高血糖の場合(血糖値なら250〜350mg/dL以上の時・尿糖なら強陽性が続く時)
  • 食事をほとんどとれない場合
  • 尿ケトン体が強陽性
  • 薬やインスリンの量がわからない場合
  • 全く食事が摂れない場合

これらの場合には受診するようにしましょう。また、この時に症状チェックをこまめにしておくとどのような状態かの説明がスムーズにいくので治療もその分早くなります。血糖値・尿ケトン体・体温・食事量・自覚症状をいつからどのような感じで起きたかを説明できるようにメモなどに準備しておきましょう。

タミフルなどの薬で症状の緩和

​糖尿病でインフルエンザにかかってしまった場合は自己判断での市販薬の使用は避けるようにしてください。インフルエンザ発症から48時間以内ならタミフル・リレンザ・イナビルなどの抗インフルエンザ薬の効果がでるので回復を早めてくれます。処方薬なので医療機関を受診してお薬をもらうようにしてください。また、一緒に二次感染を防ぐために抗菌薬の投与が行われることがあります。

タミフルやリレンザの副作用として下痢・発疹・吐き気・動悸などが報告されています。イナビルの場合は、下痢・悪心・胃腸炎・蕁麻疹などの副作用が報告されています。タミフルでは、異常行動の関係について話題になりましたが多くの場合がインフルエンザウイルスによる脳症の可能性が高いと言われています。

脱水症状予防のためこまめに水分補給

喉の乾きを感じた時には脱水症状が始まっていることがあります。早めに水分補給をすることが大切なので1日のなかでも水分が不足しやすい寝る前後、運動前後、入浴の前後などには水分を補給しましょう。また、インフルエンザなどの症状がでている時にはできるだけこまめに水分補給をしておくと症状の緩和にもつながります。

もっとも良い水分の温度は5〜15℃といわれています。冷たすぎると水分摂取がすすまず、温度が高いと身体への吸収力がすくなくなってしまうので適温で水分を補給するようにします。普段の暮らしをしていても汗などを買いてしまうので全体的に水分が足りない状態が引き起こされています。多めに水を飲む意識が大切です。

風邪をひいている時や汗をかいた時などには塩分などのミネラルが不足してしまうので水だけを飲むと体液を薄めてしまい、余分な水分の排出で脱水になってしまうこともあります。水分、塩分、糖分がバランス良く配合されているドリンクを選んで飲むようにしましょう。カフェインを含む、コーヒー・緑茶・烏龍茶などは利尿作用があるので避けましょう。

  • スポーツドリンク
  • 経口補水液
  • 麦茶
  • 手作り経口補水液

などが水分補給には適しています。手作りする場合は水2リットルを用意して、塩小さじ1杯、砂糖を大さじ9杯入れて作るようにしましょう。誰でも簡単に作れますが味が悪いので飲みにくい場合がありますが代用としては十分です。

​乱高下する血糖値は医師に相談

糖尿病の人がインフルエンザにかかった場合には通常よりも血糖コントロールに注意が必要となります。血糖コントロールが乱れやすくなり、体調が悪くなることでご飯を摂りにくくなるので血糖値への影響が大きくなります。インフルエンザと診断された場合は血糖自己測定の頻度を増やして、低血糖・高血糖の症状が起きないかの確認が必要です。

インフルエンザにかかることで対抗するために血糖を上げるホルモン等が増加してしまいます。血糖を下げるホルモンが低下することで血糖値の異常が見られます。このホルモンの変化によって食事の前後以外でも血糖値が変化してしまうので、こまめに血糖自己測定を増やして状態を確認します。できれば記録を付けておき医師に相談する際に伝えましょう

発病後の場合には薬の量を調節しなければいけないこともあり、自己判断でインスリンを中断するのはリスクが高い行為として知られています。対処の仕方がわからない場合は必ず早めに担当医師に相談するようにしましょう。

ひばり
糖尿病とインフルエンザがとても相性が悪いものというのがわかりましたね。出来る対策をしてしっかりと乗り切るためには医師との連携が大切ね!
カルナ博士
余談じゃが、血糖値はインフルエンザにかぎらず重度の感染症・脳卒中・心筋梗塞・薬剤性・敗血症などでも上昇してしまうのじゃ。調子が悪いとおもったら医師に相談する、血糖自己測定をこまめにするようにしてみると良いのう!

 糖尿病なら予防から徹底しないと危険

 糖尿病の場合は感染症にかかりやすい状態なので予防から徹底しないと対処が難しくなります。難しいかもしれませんが、普段から予防に努めて自己免疫力の低下を防ぎながら治療に専念していきましょう。わからないことがあれば医師に相談することで出来ることも増えるので疑問に思ったことは何でも聞く姿勢を持つのを忘れないようにしましょうね。

参照リンク

糖尿病治療のエッセンス 2017年版

政府広報オンラインーインフルエンザの感染を防ぐポイント

糖尿病情報センターー糖尿病のある方の新型インフルエンザ対策

スポンサーリンク