腰痛は貧血が原因だった?!関係性や疾患の可能性、対処法チェック!

つらい腰痛の原因は、実は貧血かも?一見かかわりのなさそうな2つですが、実は深いつながりがあるようです。腰痛と貧血がどのような関係を持つのか、疾患の可能性を踏まえて徹底的に調べました。対処法や予防法などもこの記事を見ればすぐに実践できます!

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貧血気味だし、腰痛がツライ…​

​なんだか最近貧血気味で、さらに腰痛の症状もある…。関係ないと思われがちなこの2つ、実は見えないところでつながっている可能性があります。両方を伴う疾患という場合もあるので、見逃すことはできません。原因を徹底的に解明していきましょう。原因がわかれば対処法で改善させることができますし、今後の腰痛や貧血を予防することもできます。両方を効率よく治していく方法を紹介していくので、2つの症状に悩む人はぜひ参考にしてください。

腰痛と貧血の深~い関係

腰痛と貧血にはどのような関係があるのでしょうか。貧血の原因から腰痛へのつながりを紹介します。

貧血の原因の鉄分不足

​貧血は、体内の鉄分(ヘモグロビン)が不足することで起きるめまいやふらつきのことです。

貧血は女性に多く、月経などの出血やダイエットによるホルモンバランスの乱れが原因といわれています。また、男性ホルモンには赤血球の生成を促すエリスロポエチンが含まれていますが、もともと男性ホルモンの少ない女性はこれがないため、貧血になりやすいそうです。

鉄分不足になるとめまいやふらつきのほか、動機や息切れ、肩こり、肌荒れ、体の冷え、爪が割れるといった症状が出ることもあるようです。

腰の筋肉が収縮できない

​貧血になると、上記の通り体内の酸素が不足するため筋肉まで酸素不足になります。筋肉が正常に働くには十分な酸素が必要なため、貧血で腰の筋肉がうまく収縮できず腰痛を引き起こします。

酸素が少ないと体の代謝も悪くなるため、他の体調不良の症状が出て腰痛と共に悪化することがあります。酸素と鉄分両方をしっかり体に取り入れなければ貧血は改善できません。腰痛と貧血が同時に起きた時は、それ以上悪化しないように貧血対策をとる必要があります。

貧血で血中酸素が減る

​赤血球の中にあるヘモグロビンは、酸素と結びつくことで体中に酸素を運びます。赤血球の数が減りヘモグロビンの濃度が低くなると、十分な酸素を運ぶことができません。すると、体は酸欠状態になってしまいます。

このように血中酸素が減った体は少しでも酸素を増やそうと、自然と呼吸の数を多くしようとします。貧血になって動機や息切れが起こるのはこのためです。

腰の筋肉が衰える

​貧血になり血中酸素が減ると、体全体の疲労につながり、筋肉は衰えてしまいます。腰の筋肉が衰えることで腰痛の症状が発生します。

筋肉だけでなく、脳や心臓も正常に働くには酸素が必要です。多くの器官や細胞の活動が低下すると、疲労のほかに倦怠感、眠気、無気力、集中力低下といった症状も出てきます。​

腰の筋肉は大きく分けて大腰筋、胸最長筋、腰腸肋筋、多裂筋、腰方形筋の5つがあります。それぞれ腰回りのトレーニングをすることで鍛えることができますが、運動不足の人や高齢の人はその分筋肉が衰えてしまいます。

しかしそれは自然の衰えであって、貧血によるものではありません。貧血による筋肉の衰えは対策をとることで改善できるので、すぐにでもとりかかることをおすすめします。

カルナ博士
貧血は腰痛に深くかかわっているが、体全体とも深い関係があることを覚えておくのじゃぞ。


貧血が原因の腰痛は多発性骨髄腫かも

多発性骨髄腫とは?

多発性骨髄腫とは、体内の細胞に異常が起きる病気です。人によって症状は様々ですが、主に貧血、腰痛、むくみといった症状が多いといわれています。

具体的な症状一覧

​血球の減少​骨の障害腎臓機能の悪化​​その他
  • 貧血になりやすくなる(めまい、疲れ、動悸、息切れなど)
  • 感染しやすくなる(発熱、咳、のどの痛み、口内炎など)
  • 出血しやすく、血が止まりにくくなる​
  • ​骨がもろくなる(骨折、背中や腰の痛みなど)
  • 血液の中にカルシウムが溶け出す(口が渇く、便秘、ぼーっとするなど)
  • ​腎臓にM蛋白が沈着する(むくみ、尿が減るなど)
  • ​正常な抗体が少なくなる
  • 血液がドロドロになる
  • 不整脈、手足のしびれ、下痢など

血球とは体内の赤血球、白血球、血小板のことで、血液に関する症状が出ます。腰痛は表で見ると骨の障害にあたり、骨折しやすくなることもあるようです。他にも様々な症状が同時に表れることがあり、貧血と腰痛だけでおさまらない可能性もあります。

血液の減少と骨の痛みの原因は?

ではなぜ血液が減少し、骨が痛むのでしょうか。それは骨髄腫細胞が、血液の工場ともいえる骨髄の中でどんどん増え、正常な造血細胞を押しのけてしまうからです。すると正常な血液を作ることができなくなり、血球の数が減少します。赤血球が減ることで貧血になり、血小板が減ると血が止まらなくなります。白血球が減ると抵抗力が落ちて、風邪を始め様々な感染症にかかりやすくなります。

骨髄腫細胞は骨を壊す物質を出すため、これが背中や腰の骨にわたってしまうと腰痛を引き起こします。腰だけでなく、細胞が届いてしまえば体のどこの骨でも痛みが出る可能性があります。別の細胞にも骨を溶かす物質を出すよう働きかけるため、しだいに骨はもろくなっていきます。多発性骨髄腫は血液の病気ですが、このように骨の痛みを伴うことが大きな特徴です。​

腰痛は初期症状なのですが、悪化すると弱い力でも骨が折れてしまう病的骨折になる恐れがあります。

貧血と腰痛を伴う3つの疾患

​ほかにも貧血と腰痛を伴う疾患があります。可能性のある3つの疾患の症状を見てみましょう。

1.水腎症

水腎症とは、いっぱいになった尿が腎臓を広げてしまい、尿路閉塞を起こしてしまう疾患です。尿路が閉塞されると腎臓が圧迫され、急速に発生するとわき腹や腰、下腹部にかけて激しい痛みを伴います。ゆっくり進行する水腎症もありますが、何も症状が見られない場合があれば、わき腹にうずくような鈍い痛みが発生する場合もあるようです。腰痛と共に貧血を伴うことがあり、他に腎不全の症状や倦怠感、食欲不振が起きることもあります。

ほとんどは片側のみの水腎症ですが、両側で起きると症状が重くなる傾向にあるそうです。治療は閉塞の原因によって方法が異なります。尿路閉塞に関しては大半が治療可能ですが、その分悪化すると回復不可能な損傷につながる恐れがあるため、早期発見・治療が必要です。わき腹をさわって腎臓が大きくなっていることで気づく場合があるため、セルフチェックが可能です。特に子どもや、やせ型の人は巨大化した腎臓に気づきやすいので、貧血と腰痛が同時に起きた人は念のため確認することをおすすめします。

水腎症による腎性貧血の原因は?

​水腎症で見られる貧血は腎性貧血といいます。様々なホルモンを分泌する役割を持つ腎臓ですが、赤血球の生成を促すエリスロポエチンというホルモンも分泌しています。このエリスロポエチンは、腎臓が水腎症によって働きが鈍くなると分泌が減ってしまいます。すると赤血球を作る機能が低下し、鉄分不足に陥り貧血になります。これが腎性貧血です。腎性貧血の症状にはめまい、動悸や息切れ、疲れやすいといったものがあります。一般的な貧血の症状とほとんど同じなので、悪化しても気づきにくく、体が慣れてしまう恐れがあるため注意が必要です。

腎性貧血の原因は一般的な貧血とは違い、鉄分を補って治るものではありません。水腎症であれば治療を行うことで同時に貧血が改善されます。また、水腎症の原因もそれぞれ違うため、きちんと病院で診てもらわなければ治すことができないので覚えておきましょう。

2.十二指腸潰瘍

十二指腸潰瘍とは、十二指腸が胃酸によって傷つき炎症を起こしてしまう疾患です。急性と慢性の二種類があり、急性の場合は比較的軽い症状ですが、慢性の場合は重症になりやすい傾向にあります。慢性の十二指腸潰瘍は再発しやすいといわれています。特徴は、空腹時に起きる断続的なお腹の痛みです。腰の痛みを感じる人もいますが、これは十二指腸の異常によって痛みが体の反対側にある腰の神経に響くからだそうです。十二指腸潰瘍になると内臓が大きくなり内側から腰が圧迫されるため、それも腰痛の原因の一つとされています。​

出血を伴うことがあり、それが原因で貧血の症状が出る人もいます。他に、胸やけ、げっぷが出る、食欲不振、お腹が張るといった症状があります。空腹時のお腹の痛みは鈍いもので、食事をすると治まることが多いため、自覚しないまま進行してしまう人もいるようです。十二指腸は胃のすぐ近くにあるため、原因は胃のトラブルが関係している場合が多いそうです。

十二指腸による出血の原因は?

​胃酸の分泌が多すぎると十二指腸は炎症を起こし潰瘍となり、潰瘍の血管が破れることで出血します。出血性十二指腸潰瘍の症状には2種類あり、吐血と下血があります。吐血は、鮮血の場合と黒褐色の場合があります。鮮血は出血が多いときに見られ、黒褐色の血は十二指腸からの血が胃酸によって黒く変色したためといわれています。吐血の量が多いと血圧が下がり、貧血や血圧の低下、脈拍の上昇といった症状も見られます。ひどいとショック状態になり命の危険があるので、量に関係なく吐血したらすぐに病院で診てもらいましょう。

下血は便に血が混じることです。十二指腸からの出血が便に混じるまでは時間がかかるため、胃酸や腸内細菌の影響を受けて黒く変色します。その血が便に混じるので、黒色のタール便になることが多いです。下血の場合も吐血と同様、貧血になる可能性があります。こちらも悪化するとショック状態になるためすぐに病院で診てもらう必要があります。

3.子宮筋腫

子宮筋腫とは、子宮の筋肉から発生する良性の腫瘍です。腫瘍のため次第に大きくなり、それに伴って骨盤や背骨の神経を圧迫し、慢性的な腰痛の症状として現れることがあります。また、頻尿になる、足がしびれるといった症状が出る人もいるようです。子宮筋腫は小さければ症状はほとんどありません。しかし大きくなると腰痛のほか、月経の際出血が多い、痛みがひどい、血の塊が混じるといった症状が出てきます。出血が多すぎると貧血になり、悪化するとめまいや立ちくらみ、動悸、倦怠感を伴います。

健康診断や妊婦検診などで見つかることがありますが、悪性腫瘍ではないので、自覚症状がなく大きくなければ治療の必要はありません。​貧血予防のための鉄剤が処方され、他の薬で出血量を抑えることもできます。しかし子宮肉腫という悪性の腫瘍が発生する場合があるため、筋腫がなくなるまで経過の観察が必要です。

子宮筋腫による不正出血の原因は?

子宮筋腫による不正出血は、月経以外で1週間以上続く出血を指します。小さなものであれば筋腫は子宮の内側にとどまりますが、大きくなると子宮の外側まで飛び出したり、膣の奥まで垂れ下がったりすることがあります。このように筋腫が下りてきてしまうと、不正出血が起こります。こうした症状は筋腫分娩とも呼ばれ、筋腫が大きく成長することで発生します。通常の月経での出血も多くなり、貧血症状を起こす人は少なくないようです。筋腫がどんどん下がっていくと、月経の期間がのびてしまいその分出血量も増えていきます

通常の不正出血は女性なら誰でも起こる可能性がありますが、長期にわたる場合は疾患も考えられます。​特に膣まで筋腫が下がってしまっていると細菌感染症を引き起こし、最悪の場合死に至ることもあります。少しでも違和感があればすぐに病院で診てもらいましょう。

ひばり
どれも怖い病気ですね…。腰痛と貧血の両方がある場合は早いうちに病院に相談することをおすすめします。

貧血×腰痛の対処法

病院で受診

貧血と腰痛の場合、腰痛の原因が貧血であることが多いため、まずは貧血をどの科で診てもらうかを決めましょう。​ほとんどの場合は内科で診てもらえば検査してもらえます。貧血に関する診療科は具体的には血液内科といいますが、必ずここで診てもらわなければいけないわけではありません。血液内科は大きな病院にしかないため、かかるとしたら一般的な内科で検査し、必要に応じて大きな病院を紹介してもらってから、血液内科で診てもらうことになります。そのため、まずは一般的な内科にかかりましょう。

また、女性の場合は婦人科へかかることをおすすめします。月経に関することで貧血と腰痛が起こる場合があるため、思い当たる症状がある人は婦人科を優先して診てもらってください。

他に、十二指腸潰瘍や胃潰瘍といった消化管の疾患の可能性がある人は、消化器内科にかかることをおすすめします。過去に消化器官系の病気をしたことがある人はこちらの優先順位が高いといえます。

病院で診てもらうタイミングはできるだけ早いといいでしょう。自覚症状があるなら程度に関係なくすぐに病院で診てもらってください。何らかの疾患にかかっている場合は進行すると治りが遅くなる可能性があります。

カルナ博士
病気の早期発見は早期治療にもつながるぞい。
少しでも体調に違和感があれば、その時点で病院へ相談したほうが良いということじゃな。


貧血×腰痛の予防法3つ

​普段の生活から、貧血や腰痛を予防することができます。3つに分けて詳しく説明していくので、今日からでも実践していきましょう。

1.栄養バランスのとれた食事

栄養バランスの整った食事には、五大栄養素を取り入れることが重要です。

五大栄養素​主に含まれる食材
​炭水化物米、パン、麺類、じゃがいも、砂糖など
​タンパク質肉類、魚類、乳製品、卵、大豆製品​​など​
​脂質​肉類、魚類、乳製品、​植物油、バター、卵、マヨネーズなど​
​ビタミン緑黄色野菜、果物、うなぎ、豚肉など​
​無機質​レバー、小魚、海藻、緑黄色野菜​など​

貧血を防ぐには無機質にあたる鉄分を豊富に含む食材を摂るといいでしょう。​鉄分を多く含む食材は、レバー、卵、緑の濃い野菜、大豆製品、魚介類などです。これらの食材を日々の食事に取り入れ、鉄分不足を解消しましょう。鉄には、主に肉や魚などの動物性食品に含まれるヘム鉄と、植物性食品や卵、乳製品に含まれる非ヘム鉄があります。ヘム鉄は体内で吸収しやすく、非ヘム鉄は吸収しにくいです。非ヘム鉄は良質なタンパク質やビタミンCなどと一緒に摂ることで吸収しやすくなるため、鉄分だけでなくほかの栄養素と一緒に摂取する必要があります。

腰痛を防ぐには丈夫な骨を維持するため、カルシウムを摂るといいでしょう。年齢が上がるにつれてカルシウムの吸収率は悪くなるといわれているため、意識して摂ることが大切です。牛乳を飲む、ヨーグルトや小魚を食べるといったことを習慣化し、丈夫な腰を作りましょう。

2.規則正しい生活

食事のほか、睡眠や運動も意識的に取り組み規則正しい生活を送りましょう。良質な睡眠をとると一日の疲れが癒され、次の日も活発に動くことができます。寝る前にパソコンや携帯電話を触ることの多い人は控え、体がリラックスした状態で眠りに入れるように誘導してあげましょう。他にアロマを焚く、ゆっくりお風呂につかる、好きな音楽を聴くといったこともリラックスにつながります。体と心両方のリラックスが良質な睡眠につながります。

適度な運動は体の代謝を上げ、病気やけがをしにくい体を作ります。また、食べたものの栄養を吸収しやすくなりデトックス効果もあるので定期的に運動することをおすすめします。とはいえ運動不足の人が突然激しい運動をすると事故や怪我につながる恐れがあるので、慣れていない人は室内でできる筋トレや踏み台昇降といった軽いものから始めるといいでしょう。体力がついてきたらジョギングやエアロビクスなど、大きく動く運動を取り入れてみてください。

生活全般に言えることですが、早寝早起きを心がけましょう。朝起きて太陽の光を浴びると、体内時計がリセットされ自律神経を正してくれます。夜は遅くても12時までには就寝し、7時間以上の睡眠をとって疲れを癒してください。

こうした規則正しい生活は貧血や腰痛だけでなく、様々な不調の予防につながります。

3.定期健診

定期的に健康診断を受けると、目に見えない体の状態を数値で知ることができます。会社勤めの人は会社が行っている健診で十分ですが、任意で行っている人はついつい忘れがちです。少なくとも一年に一回は身近な病院で受けるようにしてください。忘れやすいという人は、自分の誕生日を健診を受けるタイミングにすると良いでしょう。自治体によっては年齢や現在かかっている病気で健診費用を免除してくれる場合があります。そのため、今住んでいる地域の健康情報を調べることをおすすめします。

健康診断を受ける病院は、詳しくしっかり行いたいのであればできるだけ大きな病院を選びましょう。個人病院でも行っていますが、場所によってレントゲンがない、血液検査がない、といったことがあります。ホームページなどで調べたり、直接問い合わせたりすれば詳しく知ることができますが、大学病院や総合病院など大きな病院で行えば確実です。定期健診でなくても、体に違和感を覚えたらすぐに病院へ相談するようにしてください。

貧血も腰痛も健康的な生活で回避!

​貧血や腰痛は規則正しい健康的な生活を送ることで予防できます。しかし不正出血やめまいなど、疾患の可能性がある症状が長く続く場合はすぐに病院で診てもらいましょう。発見が早ければその分原因も早く知ることができ、早期治療へとつながります。はっきりとした症状がなくても、ほんの少しの違和感が思わぬ病気につながることがあります。生活習慣を正し予防しながら、毎日の自分の健康状態を意識して過ごしていきましょう。

参照サイト

協和発酵キリン株式会社ー慢性腎臓病

山王クリニックー子宮筋腫について

武田コンシューマーヘルスケア株式会社ー健康サイト

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