耳垂れの原因は何?子供より大人の方が注意すべきってホント?

大人が耳垂れを起こす原因は様々。耳垂れの出る中耳炎のなかには、症状が悪化すると顔面麻痺、髄膜炎などの重い合併症を起こすものもあるそう。そのため、大人の耳垂れの放置は危険。耳垂れを起こした場合は、早急に耳鼻科を受診して治療することが大切です!

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大人の耳垂れは危険な場合がある?!​

大人は子供より耳垂れを起こす確率が低いと言われていますが、もし大人が耳垂れを起こした場合は要注意です。なぜなら、子供の耳垂れと比べて大人の耳垂れは症例が多く、なかには命にかかわるような危険な耳垂れもあるからです。

例えば、耳垂れは中耳炎が原因で起こることも多いですが、じつは中耳炎にはいくつかの種類があって、症状が悪化すると難治の難聴や顔面麻痺、髄膜炎​などを引き起こすリスクの高いものもあり、髄膜炎​​の合併症で敗血症になれば命にかかわる可能性もあります

また、交通事故で頭を強く打ったり、難病の症状の1つとして耳垂れが出ることもあるそう。このように人の耳垂れのなかには、危険なものもあるため症状が現れたらまずは耳垂れの原因を突き止めることが重要

今回は、大人と子供の耳垂れの原因や症例、予防策などを徹底解説します!耳垂れを軽くみるのは危険、そのまま放置しないで早めに病院を受診して診断してもらいましょう!

<原因と症例>大人の耳垂れ11例​

子供の耳垂れと比べて大人の耳垂れは症例が多いと言われています。そして、なかには命にかかわる危険な耳垂れもあるため注意が必要です。ここでは、大人の耳垂れの原因と症例について解説します。

1.風邪の悪化​

鼻と耳は耳菅という菅でつながっています。そのため、風邪をひくとウィルスや細菌が、耳菅を通して鼻から耳に侵入してしまうことがあります。ウィルスや細菌が耳の奥の中耳に侵入すると、炎症を起こし膿がたまる急性中耳炎が発生します。

急性中耳炎

急性中耳炎になると、耳の痛みや難聴、発熱、めまい、耳垂れなどの症状が現れることがあります。さらに、中耳の炎症が酷い場合は、鼓膜が破れて膿が出てくるため、色や臭いがある耳垂れが出ることが多いと言われています。

また、膿が溜まり過ぎている場合は、鼓膜に小さな穴を開けて膿を抜く処置がされることもあります。破れた鼓膜や穴を開けた鼓膜は、そのままにしていても自然にふさがっていくそうです。

2.急性中耳炎の放置​

急性中耳炎による耳の痛みは、1~3日程度でなくなると言われています。しかし、痛みがなくなっても完治したわけではありません。急性中耳炎は完治させないと、耳の痛みや、耳垂れなどの症状が現れない滲出性中耳炎​に移行してしまう場合もあります。

滲出性中耳炎​

耳菅の働きが悪くなると、耳菅から鼻に流れていく滲出液が上手く排出されず、中耳腔​に滲出液​溜まり、滲出性中耳炎​が発生します。滲出性中耳炎は、急性中耳炎が完治せずに移行して発生する場合が多く、ほかにもアレルギー性鼻炎や鼻すすりなどが原因で発生することもあります。

また、滲出性中耳炎​耳は、耳の痛みや耳垂れ、発熱などの症状が現れないため、気づきにくい中耳炎だと言われています。主な症状として現れるのは難聴で、子供の場合はその症状を上手く伝えることができないため、親が気づいてあげることが大切です。

また、滲出性中耳炎​をそのままにしておくと、難聴が治りにくくなったり、顔面神経麻痺などを起こす重い中耳炎に発展してしまうことがあるため注意が必要です。

3.鼻が悪い、繰り返す中耳炎​

鼻が悪く頻繁に鼻をすする人や、中耳炎を繰り返し起こすと、鼓膜の一部が耳の奥に侵入していく真珠腫性中耳炎​が発生することもあります。

真珠腫性中耳炎​

真珠腫性中耳炎​​によってできた、耳垢に似た塊、真珠腫​は周りの骨を溶かし大きくなりながら、耳の奥に侵入していきます。また、この真珠腫​の中に溜まっている耳垢が細菌に感染すると、悪臭のある耳垂れが発生すると言われています。

初期の真珠腫性中耳炎​は自覚症状があまりなく、悪臭をともなう耳垂れなどで気づくことが多いそうです。​また、真珠腫によって音を伝える役割がある耳小骨が破壊されると、難聴になります。さらに、進行すると様々な合併症を引き起こすこともあると言われています。

例えば、真珠腫​が耳小骨の近くにある顔面の神経に影響を及ぼすと、顔面神経麻痺を起こすこともあります。また、内耳には体のバランス保つ三半規管もあります。この三半規管が真珠腫によって破壊されると​​、めまいなどの症状が起こるそうです。

このように、真珠腫性中耳炎​は他の中耳炎より重い症状に発展する可能性が高いため、診断された場合は手術を行って、真珠腫​を摘出することが多いと言われています。

4.真珠腫性中耳炎の悪化​

真珠腫性中耳炎​が悪化して、脳まで進行すると髄膜炎といった重い合併症を引き起こす場合もあります。

髄膜炎​

脳や脊髄を覆っている髄膜が炎症を起こす髄膜炎が発生すると、頭痛や吐き気、発熱、首の硬直などの症状が見られ、初期の段階は風邪に似たような症状であると言われています。

また、急性髄膜炎が発生した場合は、急激に症状が悪化するため、24時間以内に強烈な頭痛や高熱、吐き気などの症状が現れ、進行すると痙攣や意識障害などの重篤な症状を引き起こすこともあります。

また、意識障害がある場合は、脳炎を引き起こしている可能性があり、脳がダメージを受けると髄膜炎が完治しても重い後遺症を残してしまう場合もあります。さらに、髄膜炎の合併症で敗血症になると、命にかかわる可能性も

そのため、​いつもと違う強烈な頭痛や高熱、首の硬直などの症状が現れたら要注意。髄膜炎を起こした場合は、早急に病院を受診して治療をする必要があります。

5.耳掃除のしすぎ、ストレス​

耳掃除をすると、耳の中にある迷走神経が刺激されるので気持ちよくなると言われています。そのため、ついつい頻繁に耳掃除をしてしまう人も多いようです。

しかし、耳掃除はやりすぎると、外耳を傷つけてしまうことがあり、それが原因で外耳道湿疹や外耳炎を発生させてしまう場合もあるため要注意。

また、ストレスを感じると耳に痒みを感じることもあり、耳掃除でストレスを発散させると、外耳が傷つき耳垂れを生じる外耳道湿疹や外耳炎​が発生することもあります。

耳垂れを生じる外耳道湿疹や外耳炎​を予防するためには、ストレスは耳掃除以外の方法で発散させようにしましょう。

外耳道湿疹、外耳炎​

耳掃除を頻繁に行い、外耳を傷つけてしまうと外耳道湿疹を発生させることもあります。外耳道湿疹は、かゆみがあり水ような透明な耳垂れ出るのが特徴です。また、炎症が悪化すると痛みが出ることもあると言われています。

外耳道湿疹が発生したら、耳掃除を控えることが大切。かゆいからと耳掃除をしてしまうと、症状が悪化して治りにくくなるため要注意です。

また、耳掃除のやりすぎなどで外耳に傷がつき、細菌感染を起こすと外耳炎が発生することもあります。外耳炎になると、白や黄色の耳垂れが出てくる場合もあります。また、ゆみや耳が詰まったような耳閉感や痛み、灼熱感なども現れると言われています。

軽い外耳炎の場合は、自然治癒することもあるようですが、1~2日たっても症状が改善されない時は、耳鼻科を受診して抗生剤や軟膏などを処方してもらいましょう。

6.イヤホンの装着​

電車やバスに乗った時は、イヤホンで音楽を聴く人も多いはず。しかし、イヤホンを長時間装着していると、耳の通気性が悪くなり耳の中が蒸れるため、耳の中にカビが生える外耳道真菌症​が発生することもあると言われているため要注意です。

外耳道真菌症​

耳の中にカビが生える外耳道真菌症​になると、耳に痛みやかゆみが現れ、耳垂れや、白い酒粕のようなポロポロとした耳垢が出ることもあります。一度、外耳道真菌症​になると再発することが多いため、完治までに長い期間を要することもあると言われています。

病院を受診すると、カビを除去してもらえますが、一度でカビを除去することができないため、何度も通院する必要があります

また、外耳道真菌症​​を治療している時は、イヤホンの装着は控えて、耳の中をできるだけ乾燥させるように心がけましょう。耳の中を乾燥させると、カビの増殖を抑えることができます

7.細菌感染​

外耳道には耳垢腺​と皮脂腺​の二つの分泌腺があります。その二つの分泌腺から、常に分泌物が分泌しているため細菌が侵入すると付着しやすいと言われています。

そのため、強く引っ掻くように耳掃除をしたり、耳掃除のやり過ぎで外耳に傷がつくと、細菌感染を起こし外耳炎を発生させることがあります。また、なかには悪化すると脳神経まで進行することもある重い外耳炎もあります。

悪性外耳道炎

 通常の外耳炎は、耳掃除のやり過ぎなどで外耳に傷がつき細菌感染を起こし発生します。しかし、悪性外耳道炎は、​緑膿菌という細菌が原因で発生すると言われています。

緑膿菌は、免疫力の高い健康な人は、ほとんど感染することはありませんが、免疫力が低下している高齢者や糖尿病の患者さんは、感染してしまう可能性が高いと言われているため要注意です。

また、悪性外耳道炎は進行する外耳炎です。そのため、外耳道の皮膚や周りの軟骨、骨を破壊しならが進行し、さらに脳神経まで進行すると脳神経麻痺などの症状が現れることもあります。

主な症状としては、激しい耳の痛みや黄緑色の耳垂れ、耳鳴りやめまい、さらに疾患が広がると難聴や顔面神経麻痺、脳神経麻痺などの合併症が起こることもあると言われています。

8.成人女性に多い鼓膜炎

鼓膜のみが炎症を起こす鼓膜炎は、中耳炎と似たような症状が現れると言われています。しかし、中耳が炎症を起こす中耳炎は子供に発生することが多いと言われていますが、鼓膜炎は20代~40代の成人女性に発生することが多く、両耳に発生することはほとんどないと言われています。

また、鼓膜炎は鼓膜の表面に水泡ができる「水泡性鼓膜炎」と鼓膜に表皮に肉芽やびらんが生じる「肉芽腫性​鼓膜炎」の2種類あり、「水泡性鼓膜炎」​の原因は、はっきりしておらず、インフルエンザなどのウィルスに感染することが原因ではないかと考えられているようです。

また、「水泡性鼓膜炎」が発生した場合、耳垂れはほとんど出ないと言われており、主な症状としては、強い耳の痛みや、耳が詰まったような耳閉感​が現れます。さらに、「水泡性鼓膜炎​」は中耳炎と合併することもあり、その場合は、発熱や難聴といった症状が現れることもあります。

一方、「肉芽腫性​鼓膜​炎」は慢性的な耳垂れが続くのが特徴です。

肉芽腫性​鼓膜​炎​

鼓膜の表皮に肉芽やびらんが生じる「肉芽腫性​鼓膜炎」​が発生すると、耳の痛みは強くありませんが慢性的な耳垂れが続くと言われています。また、耳が詰まったような耳閉感​​、耳鳴り​、難聴などの症状が現れることもあると言われています。

「肉芽腫性​鼓膜炎」​の原因もはっきりしておらず、細菌感染が原因ではないと考えられているようです。

9.頭を打つ、交通事故​

頭を打ったり、交通事故などの強い衝撃で、脳と髄膜を覆っている硬膜​が損傷し、硬膜​の中の髄液が漏れると、水のような耳垂れが出ることもあると言われています。

脳脊髄液の漏れ​

この 水のような耳垂れには、血が混じることもあり、事故の直後に出ることもありますが、少し時間が経ってから出てくる場合もあるため要注意です。

脳脊髄液が漏れ​ると、硬膜内の圧力が下がり脳が動きやすくなるため、耳垂れの他にも頭痛やめまい、倦怠感、頸部の痛み、視力の低下など様々な症状が全身に現れることがあります。

また、むちうち症と似たような症状が現れますが、脳脊髄液が漏れ​た場合は、むちうち症よりも症状が長く続く場合もあり、なかには数年以上続くこともあると言われています。

 10.ひどい蓄膿症​

急性副鼻腔炎​が完治せず慢性化してしまうと、慢性副鼻腔炎​になります。慢性副鼻腔炎​は、蓄膿症とも呼ばれていて、副鼻腔に膿が溜まり黄色や黄緑色​の粘りのある鼻水や、鼻水がのどの方へ落ちる後鼻漏​、鼻づまりなどの症状が現れます

また、慢性副鼻腔炎​が原因となり、急性中耳炎を起こすこともあります。さらに、慢性副鼻腔炎​​の症状とともに、耳垂れや耳の痛み、難聴、のどの痛みなどある場合は、血液炎の一種である、多発血管炎性肉芽腫症​である可能性があるため注意が必要です。

多発血管炎性肉芽腫症​

血液炎の一種である、多発血管炎性肉芽腫症​が起こる原因は、はっきりしていないと言われていますが、病気の初期に慢性副鼻腔炎​の症状や耳垂れ、耳の痛み、難聴、のどの痛み​などの症状が現れることがあります。

また、病気が進行すると視力障害や、発熱、呼吸困難、倦怠感、体重減少、また腎不全のような命にかかわる重篤な合併症を引き起こすこともあるため注意が必要です。

血の混じった慢性外耳道炎​

​ 耳掃除などで外耳に傷がつき外耳が炎症を起こす、外耳炎は外耳道炎ともいい、外耳道炎がなかなか完治せず慢性化すると慢性外耳道炎になります。また、外耳道炎や慢性外耳道炎で、血が混じった耳垂れが出た場合は悪性腫瘍が原因である可能性もあるため注意が必要です。​

悪性腫瘍​

外耳や中耳に悪性腫瘍ができるのは、ごく稀だと言われていますが、発生した場合は、血が混じった悪臭のする耳垂れや耳の痛み、頭痛、めまい、耳鳴りや難聴などの症状が現れることがあると言われています。

また、進行すると顔面神経麻痺や吐き気、味覚異常などが現れることもあります。外耳や中耳に悪性腫瘍ができる​耳のがんは、中耳炎や外耳炎と合併して発症することが多いと言われているため注意が必要です。


カルナ博士
耳垂れには、こんなにたくさんの症例があるんじゃな。これを見ると耳垂れの放置はもうできんな。わしはやっぱり、高齢者に多い悪性外耳道炎が特に恐ろしいわい。耳垂れが出たら、すぐに病院に行くぞい!

ひばり
そうね、私も耳垂れのことを少し甘く考えていたわ。耳の奥は自分で見ることは出来ないし、耳垂れの原因が何か突き止めるためには、病院でしっかり診断してもらわないといけないわね!​

 <原因と症例>子供の耳垂れ4例​

子供は大人より耳垂れを起こすことが多いと言われています。ここでは、子供の耳垂れの原因と症例について解説します。​

1.耳の構造​

 子供と大人は耳の構造に違いがあります。子供の耳管は、大人よりも太くて短く、角度も水平に近い状態であるため、細菌やウィルスが侵入しやすいと言われています。

そのため、喉に炎症があったり、鼻水が出たりすると、細菌やウィルスが耳に侵入して、急性中耳炎を起こすことが多くなります。 

急性中耳炎​

子供が急性中耳炎になると、発熱することが多く、また他にも耳垂れや耳の痛み、耳鳴り、耳が詰まったような耳閉感などの症状が現れます

しかし、乳幼児の場合は言葉で上手く伝えられないため、耳をよく触る、機嫌が悪いなどいつもと違う様子がある時は、急性中耳炎を起こしている可能性もあるため要注意です。

2.よだれやミルク​

乳幼児は、横になっている時によだれやミルクが耳に流れこむため、それが原因となって外耳道湿疹が発生することもあると言われています。

外耳道湿疹​

外耳等湿疹になると、かゆみや耳垂れ、耳が詰まったような耳閉感や痛み、灼熱感などもの症状が現れます

また、乳幼児はよだれやミルクが流れ込む不快感から、耳を引っ掻いてしまうことがあります。耳を引っ搔いて、外耳に傷がつき、炎症を起こすと外耳炎になることもあるため要注意です。

3.耳掃除や引っ掻く癖​​

​大人と同じように子供も、強く引っ掻くように耳掃除をしたり、耳掃除を頻繁にやりすぎると外耳に傷がつき、細菌感染を起こすと外耳炎が発生することもあります。

耳垢は、そのままにしておいても耳の奥から自然に排出されるものなので、必要以上に耳掃除をする必要はないと言われています。

新陳代謝が活発な赤ちゃんは、皮脂などの汚れが溜まりやすいため、耳垢が多く出ますが、耳垢は奥から自然に排出されるものなので、耳の入り口付近をサッと拭き取るだけで良いと言われています。​

また、耳垢は、ほこりやゴミが耳に侵入しないように耳を守る役割をしてくれているため、耳の奥の耳垢まで取ってしまうと、耳を守るものがなくなってしまうそうです。

さらに、眠い時に耳をかく、機嫌が悪い時に耳をかくなど耳を引っ掻く癖がある赤ちゃんは、引っ掻くことで外耳に傷をつけてしまうこともあり、それが原因で外耳道炎になることもあります。

外耳道炎​

外耳道炎が発生すると、耳の痛みやかゆみ、黄色い臭いのある耳垂れや、耳が詰まったような耳閉感​、灼熱感​​、難聴などの症状が現れます

乳幼児や小さい子供は、このような症状が現れても、言葉で上手く伝えられないため​、普段と変わった様子があれば親が注意して気づいてあげることが大切です。

4.寝る向き​

 赤ちゃんの耳垢が臭いと感じたことありませんか?赤ちゃんは、明るい方向やママがいる方向を向いて寝るため、片方の耳がいつも下になってしまうことがあります。いつも下になっている耳は、蒸れてしまうため耳垢が臭いを放つようになります。

​また、仰向けで寝ていると、ミルクや汗、よだれなどが耳の中に入りやすくなり、そのままにしておくと耳垢が蒸れて臭いを放つこともあると言われています。

汗で流れて出てきた耳垢

また、耳の中が蒸れると、汗で耳垢が流れ出てくることもあります。耳垢が柔らかいタイプの場合は、汗で流れ出てきた耳垢を耳垂れとと間違えやすいですが、この場合は病気ではないので心配する必要はありません。

<対策>大人と子供の耳垂れ​

ここでは、大人や子供が耳垂れが起こした時の対策や予防法について解説します。

 大人も子供もまずは病院で受診​

大人も子供も耳垂れが起こった場合は、まずは病院を受診することが大切です。耳垂れは、ウィルスや細菌が中耳に侵入して起こる​中耳炎や、外耳に傷がつき炎症を起こす外耳炎などが原因で起こることが多いと言われています。

しかし、中耳炎のなかには症状が悪化すると難治の難聴や顔面麻痺、髄膜炎​などの合併症を引き起こすものもあるため、耳垂れをそのまま放置するのはやめましょう。

また、耳垂れが出る中耳炎が原因で、耳が聞こえにくくなることもあります。小さい子供の場合、聞こえにくい状態が長く続けば言葉の発達に影響を与えることもあるため要注意。

大人の耳垂れの症例は多く、なかには命にかかわるような危険な合併症を引き起こす耳垂れもあります。また、子供の耳垂れを放置していると、言葉の遅れを招いてしまう可能性もあるため、大人も子供も耳垂れが起きたら早めに病院を受診しましょう。

大人の予防策

耳の皮膚は薄くてデリケートであるため、ちょっとした刺激で傷がつくことがあります。そのため、耳掃除を頻繁にしたり、力を入れて耳掃除をすると外耳に傷がつき、耳垂れを起こすこともある外耳炎を発生させる可能性があります。

耳垢は、そのままにしておいても耳の奥から自然に排出されるものなので、必要以上に耳掃除はしないほうが良いでしょう。

また、風邪をひくとウィルスや細菌が、耳菅を通して鼻から耳に侵入し、急性中耳炎が発生することもあります。急性中耳炎を予防するためには、風邪をひいた時に鼻水を頻繁にすすらないようにすることが大切です。

​鼻水を頻繁にすすると、ウィルスや細菌が混ざっている鼻水が、耳の奥の中耳に侵入してしまう可能性が高くなります。そのため、鼻水はすすらずに、こまめにかみましょう。また、鼻水は片方ずつ優しくかむのが正しいかみ方だと言われています。​

子供の予防策

耳垂れが出ることが多い中耳炎は、大人よりも子供のほうが発生する確率が高と言われています。ウィルスや細菌が含まれる鼻水をすすると、急性中耳炎を起こしてしまうことがありますが、乳幼児の場合は鼻をかむことができないため、鼻水吸引器で鼻水を取ってあげましょう

また、仰向けの寝ている状態で赤ちゃんにミルクを飲ませると、耳にミルクが流れやすくなるため中耳炎が発生することもあります。このような中耳炎はミルク性中耳炎と呼ばれていて、ミルクの与え方で予防することができます。

赤ちゃんにミルクを与える時は、抱っこして首を支え、頭を上げた状態にしてあげましょう。また、母乳で添い寝をしながら授乳するのも良くないと言われています。

また、外耳に傷がつき、細菌感染を起こすと耳垂れが出ることもある外耳炎​が発生することもあります。耳垢は耳の奥から自然に排出されるものなので、耳の入り口付近をサッと拭き取る、もしくは綿棒で耳の入り口だけをやさしく拭き取るだけで十分だと言われています。

さらに、お風呂やプールで耳に水が入ると、細菌感染を起こし外耳炎になることもあるそう。そのため、耳にはできるだけ水が入らないように注意して、耳の周りは清潔にしてあげることが大切です。

大人の耳垂れは特に注意!​

大人は子供より耳垂れを起こすことは少ないと言われていますが、もし耳垂れを起こした場合は要注意。耳垂れの多くは、中耳炎や外耳炎が原因で起こりますが、中耳炎のなかには症状が悪化すると難治の難聴や顔面麻痺、髄膜炎​などの合併症を起こすリスクの高い中耳炎もあります。

さらに、悪性腫瘍ができる​耳のがんは、中耳炎や外耳炎と合併して​発症することが多い​とも言われています。そのため、耳垂れの症状が現れたら、できるだけ早く病院を受診して原因を突き止め治療しましょう!

参照リンク

かむい耳鼻咽喉科クリニック

川村耳鼻咽喉科クリニック

田崎橋耳鼻咽喉科クリニック



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