痔とストレスは因果関係にあり!しっかり対策で両方から自由になろう

痔とストレス。関係なさそうに見えて実はとても深いつながりがあるんです。痔になってしまうとその辛さからストレスも悪化して悪循環に。治りを遅らせてしまいます。しっかり対策してストレスも痔も両方すっきり解消し快適な毎日を取り戻しましょう♪

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ストレスがたまると痔がひどくなるような…

仕事や家庭生活、思い通りにならない場面やガマンを強いられたり心配ごとが絶えなかったりと現代人はストレスとともに生きているといっても過言ではありません。しかし、それにより何だかお尻の調子が悪いかも…とストレスによる痔に気づくケースは少なくありません。

ひばり
痔の原因って辛い物食べ過ぎとかお酒飲みすぎとか?あと、座りっぱなしの仕事の人がなりやすいって聞いたことがあるよ。刺激物控えてお酒控えてれば痔にならないんじゃない??
カルナ博士
それがそれだけでもないんじゃ。どうやらストレスも関係してくるらしい。やはりストレスはあらゆる病気を呼ぶとはいうものの、痔までとはのう。そんなメカニズムについて勉強じゃ。



ストレスと痔の関係

乱れた食生活などの生活習慣や座り仕事などの人に痔が多いと聞いたことがある方も多いかもしれませんが、実は日々感じる精神的ストレスや疲労などの肉体的ストレスも痔になる原因になるということがわかってきました。そんなストレスと痔の関係について解説します。

ストレスで免疫力が低くなる

健康な体を保つために、人間の体の中では元々持っている免疫力によって悪いものが入ってきても闘って追い出しているという状態を繰り返しています。その免疫力の元となるのがバランスのとれた栄養素や睡眠などの休息、血液循環を促す運動などですが、毎日元気に過ごしているつもりでも嫌なことがあったり、辛い事があったりとストレスがかかることが続くと自律神経のバランスが乱れてしまい、それまで戦い続けていた免疫力が低下して菌に感染しやすくなり、炎症が起こります。するともともと排便によって菌が多く存在している肛門周辺がうっ血を起こし、痔の原因となってしまいます。


免疫力が低くなって細菌などに感染する

免疫力が低くなるとそれまでは大丈夫だった細菌などにも感染しやすくなります。そのため、肛門に炎症が起きるため肛門周囲膿症(こうもんしゅういのうしょう)という感染症になってしまう可能性があります。肛門周囲膿瘍は直腸と肛門部に膿がたまっている段階を指し、39~40℃の発熱が起こります。

そんなたまった膿が表に破れたり肛門の中に破れて出口ができれば膿が排出されます。そんな肛門と交通のある管が作られる段階を痔ろうと言います。膿が排出されると腫れや痛み、発熱はおさまるものの再び膿がたまってふさがる→破れるを繰り返してしまうことも良くある症状です。


ストレスで便秘・下痢などの「腸疲労」に

ストレスがかかるとダイレクトに影響を受けやすいのが胃腸です。すると胃腸の働きに悪影響が出てお通じが悪くなる便秘や、逆にお腹を下してしまう下痢などが起こる「腸疲労」になってしまいます。するとやはり肛門周辺のうっ血が起こったり下痢によって菌が入り込んで炎症を起こしたり、便秘によって長い時間いきんだりすることによって肛門が裂けたりすることがきっかけとなり痔を引き起こします。また、下痢をして肛門陰窩(こうもんいんか)と呼ばれるというくぼみに下痢便が入り込み細菌感染から痔ろうになることもあります。

体のストレス「疲労」でも免疫力が弱くなる

連日の忙しさで体をしっかり休ませる時間が取れない。すると肉体的なストレスがかかることになります。そんな肉体の疲労によっても免疫力は弱くなってしまいます。肉体疲労が起こると脳と直接かかわりのある大腸は便秘や下痢などの排泄異常をおこしてしまいます。肛門という菌の多く存在している場所は肉体からのストレスの影響も受けやすく、痔になる原因になると言われています。



予備知識:突然の下血・血便でのストレス回避に

トイレで排便をしたら突然の出血。怖いし心配になってしまいますよね。もちろん病院を受診することが一番大切ですが、まずは焦らず不安が大きくならないようにするためにも肛門からの出血や血便などについて予備知識を持っておきましょう。

いぼ痔は痛みはないが真っ赤な鮮血

出血が起こる原因として一番多いと言われているのがいぼ痔です。このいぼ痔には肛門の穴の奥に出来る内痔核と穴の外にできる外痔核があり、痛みを感じなかったのであれば内痔核ということが言えます。この内痔核のいぼ痔の初期の段階ですと肛門の穴になんとなく違和感があったり、場合によってはかゆみを感じる程度のものですが、トイレの時に便が通る時に触れるため出血するという状態が起こります。内痔核は血管が集まっている部分が大きくなっているため、排便でいきんだ時に勢いよく出血することがあります。その際の出血は見た目に鮮血であることが多いのです。


切れた痛みと少量の出血なら切れ痔かも

次に排便時に肛門が切れた痛みと少量の出血を伴うものもあります。それを切れ痔と言って出血の量はトイレットペーパーに少量つく程度で、切れ痔の場合に多量に出血することは珍しいと言われています。この切れ痔は痛みを感じる神経の通っている場所に出来るのが特徴で実際に裂けて傷になっています。

固い便や便秘などで傷がついてしまうことが多く便を柔らかくするなどの治療を行うことで改善されていきます。いきむことが怖くなり便秘を繰り返すとかえって症状を悪化させてしまいます。また、女性の出産などがきっかけでも起こります。

焦らずに血便の状態を確認してから病院へ

肛門からの出血があるととても心配になってしまいますが、前記したような内外痔核(いぼ痔)による出血、切れ痔、また腸からの出血などによって血便の状態は異なってきます。慌てず焦らず医師に状態を伝えられるように出血した時の様子や血液の色、便の様子などを確認しましょう。また、肛門の診察や治療には恥ずかしさを伴うからと言って放置したりしないように落ち着いて病院を早めに受診しましょう。

切れ痔・いぼ痔・痔ろうの治療方法

痔には主に3つのタイプがあり、それぞれ治療方法も違います。どんな痔でも症状が悪化してしまう前に対策を取るようにしたいものですね。

病名切れ痔いぼ痔痔ろう
治療方法保存療法:軽度の場合、規則正しい排便習慣や食生活の改善などをした上で補助的に薬を使用して治療します。
長い間切れ痔が続いて潰瘍状になったりポリープや狭窄が起きている場合は外科的療法をする場合も。

血栓性外痔核の場合:血行を良くする生活を指導して痛みのある時には痛み止めを飲んだり薬で治療します。
内痔核の場合:生活習慣の改善指導、初期段階(脱肛しても自然に戻る状態)では薬治療で治る場合が多い。脱肛が戻らない重度の状態の場合には外科的療法がおこなわれる。
切れ痔、いぼ痔などの他の痔と違い
痔ろうになった場合には手術治療でのみ根治出来ます。入院手術や日帰り手術など病院によっても違いますが比較的簡単な手術で治すことが可能です。

薬での治療にはおもに塗り薬・座薬・内服薬などが用いられます。一般的な痔である切れ痔やいぼ痔はほとんどが生活習慣の改善で治すことが可能です。痔かな?とも思ったら早めに治療して食事や睡眠、ストレスなどに注意しましょう。



痔を悪化させる他の4つの原因とその理由

痔は生活習慣を正してケアしていけば、手術などで切らずに治すことのできる疾患です。しかし、悪化させてしまう原因というものはハッキリしているので意識して気を付けるようにすると良いでしょう。

便秘&下痢で切れ痔・いぼ痔・痔瘻に

便秘になると便が固くなり、排便の際に強くいきんだり長くいきんだりすることから肛門の皮膚が切れて切れ痔になったり肛門の内側に出来るいぼ痔(内痔核)になったりします。切れ痔の場合傷は小さいものでも痛みを強く感じることも多く、するとその痛みが怖くなって排便をガマンしてしまうことが多く便秘が悪化してさらに傷を作ってしまうという悪循環に陥りがちです。また、逆に緩い便である下痢からも切れ痔・いぼ痔・痔ろうへ進行しがちです。内痔核であるいぼ痔は痛みがないからといって放置はできません。出血が直腸内にたまったり

体の冷え・血行不良

血行が悪く体に冷えのある場合も肛門周辺の血管が収縮することから、痔になりやすいものです。クーラーや薄着などで物理的に冷えている場合もそうですが、運動不足やデスクワークで座りっぱなしの生活の場合も血液の循環が悪くなるため痔になりやすく、治りにくいという状態になります。シャワーで済ませずに毎日お風呂に浸かるようにしたり、運動をする、カイロで腰回りを温めるなどの工夫をしましょう。

アルコールや刺激物の取りすぎ

毎日の忙しさの中でアルコールを飲む楽しみというのは大切な時間ではありますが、それも行き過ぎてしまうと胃腸には多大な負担がかかってしまいます。あるコールには便を柔らかくさせる働きもあるため飲みすぎると下痢症状を起こし、肛門を傷めます。お酒にともなう油っこい食事や辛いおつまみなど刺激物の取り過ぎも腸疲労を招き、そうなると食べ物を消化する力や水分の回収する力、排便する力が低下してしまいます。そうなると前記したような便秘や下痢につながり、痔を悪化させてしまうのです。

女性なら生理前後の「肛門炎症」

生理の前後はホルモンバランスの乱れが生じることから、便秘になったり下痢になったりと腸内環境も乱れがちです。それが原因で肛門部分に炎症が起こる女性が多いと言われています。生理の期間はストレスをためないように休息する時間を多めにとったり、便秘にならない食事を心がけるなど前もって対策をすることで肛門炎症になることを防止できます。しかし、お尻の穴の痛みは子宮内膜症という病気の恐れもあるため自己判断で肛門炎症と判断せず病院を受診することをおすすめします。



痔の治し方・対処法でストレス対策にも!

肛門周りを清潔にする

痔を予防したり治すためには肛門のまわりを清潔に保つことが大切です。しかし、トイレでシャワートイレを強くあてたり長い時間洗っていたりトイレットペーパーでゴシゴシ拭くことは却って刺激になってしまうので注意しましょう。切れ痔などになった場合には治りかけにかゆみを感じる場合も多いのですが、掻きむしったりお風呂で洗浄力の強い石鹸やボディソープなどで強く洗いすぎないように気を付けましょう。石けんの洗い残しなどがあると症状が悪化してしまいます。痔はいわば肛門に傷がついていたりケガをしているのと同じ状態です。優しく洗って清潔にしましょう。

十分な水分と腸に良い食べ物を摂取

便の状態にとても左右される肛門の健康ですが、体に取り入れる水分や食べ物にも注意しましょう。それにより便秘や下痢になることを防いだり、便秘の方はなるべく短時間でスルリと排便できる便の状態に近づけることが大切です。外食が多い人は痔の間は自炊するなどしても良いでしょう。甘い物、アルコール、刺激物は控えるようにしてください。水分はお水やノンカフェインのお茶などを十分に摂り野菜や果物の食物繊維もしっかりとって腸内環境を整えるようにしましょう。


十分に体を休めて疲労とストレスを緩和

仕事でいつも座りっぱなし、立ちっぱなしという人はストレッチをしたり体を休ませる時間を取るようにしましょう。ストレスで凝り固まっている感じがする場合にはストレスの解消方法を考える必要がありますが、体を横にする時間を取ったり散歩をしたりというこまめな気分転換が良いでしょう。同じ姿勢を長時間続けている人は血流が滞り痔の症状になりやすいうえ、ストレスもたまりやすいと言われています。休息と体を動かすことを意識して行いましょう。

入浴や座浴で体を温めて

毎日の入浴で血行促進をすることが大切ですが、痔の症状がすでに出ている場合には38~40℃程度のぬるめのお風呂にゆっくりと浸かることにより症状の改善が期待できます。また、座浴も良いでしょう。やり方としては洗面器に気持ち良い温度のお湯を入れて5~10分ほどお尻を浸けるという方法です。入浴でじっくりお風呂に入れる時間がなかったり、ちょっとした時間にでもお尻の状態を楽にしたい方は試してみて下さい。軽度の痔ならば早めに治る人も多いようです。

適度な運動・ストレッチで改善・予防

痔は血行が悪くなることによって起こっています。そのため血流を促すことで改善や予防が可能です。誰でも空き時間でカンタンに行える(トイレに入っている時など)体操があるので今日からでも始めてみましょう。

・かくれ痔予防改善ー20秒お尻体操ー(座った状態で始めましょう)

  1. 肛門を上にひきあげるようにすぼめます
  2. 頭のてっぺんから引っ張られているイメージで背筋が伸びる感覚で3秒間続けます
  3. 力を抜いて肛門をゆるめます
  4. これを3秒間続けましょう。

1~4の動きを1日3セット約20秒間行います。いきんだ状態の直腸部分を自然と元の状態に戻すことが出来る体操です。肛門を体操で意識的に動かすことによって血流が改善されいぼ痔の成長を止める効果があると言われています。

カルナ博士
痔とストレスの関係についておわかりいただけたじゃろうか?ついつい無理をしてしまいがちなんじゃが、痔になるということはストレスが原因で自分の体が悲鳴を上げているサインのひとつなんじゃよ。



痔のつらさとストレスを一緒に解消!

出血でドッキリしたり、痛みや腫れで不安になったりと辛い痔の症状にはストレスが大きな原因になっていました。痔になってしまったら生活習慣や食生活を見直し、ストレスの緩和を目指すことで解消できるので痔が治ると同時にストレスも一緒に吹き飛ばしてしまえるということにつながります。胃腸障害や血行不良などが先に起こりストレスを悪化させている場合も多いので痔を治しながら健康的な生活を心がけ、気持ちも元気になっていきましょう。

参照リンク

レッツ大腸肛門クリニック|痔のレッスンの巻き

大正製薬|生活改善で原因を解消

サワイ健康推進課|おなら、便秘、下痢は「腸疲労」のサイン

よもぎ鍼灸院|痔の体操


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