おしりがかゆいのは痔のせい?原因・応急処置法・市販薬をチェック!

なんだかおしりがかゆいのは、ひょっとして痔のせい?デリケートな場所だけあり、ムズムズするとどうしても気になってしまうものです。一体どんな症状や原因があるのでしょうか。対処法や効果のある薬など、比較しながら詳しくまとめたのでご紹介します。

スポンサーリンク

お尻が痒いのが結構ツライ!

痔でお尻がかゆいのは思った以上につらいもの。それが毎日、四六時中続くとなったらなおさらです。しかし気になるからといって、ただ掻いただけでは根本的な解決にはなりません。また、かゆみの原因が痔ではない可能性もあります。

原因や症状をタイプ別にしっかり調べ、効果的な治療法などを確認していきましょう。かゆみに効く市販薬などもリサーチしたので、辛いかゆみをすぐにおさえたい人も必見です。

痔でかゆいのはなぜ?!タイプ別原因

原因タイプ①いぼ痔でいぼからでる汁

いぼ痔になるといぼから出る血液や粘液が肛門周辺を刺激し、かゆくなることがあります。排便時のいきみや便秘によって肛門に負荷がかかり、直腸肛門部の血の巡りが悪くなりうっ血を起こします。うっ血部分が腫れあがることでいぼ状の塊になります。

いぼ痔には肛門の内側にできる内痔核と、外側にできる外痔核の2種類があります。内痔核の初期段階だと排便時に少し出血する程度で痛みもほとんどありません。しかし進行すると重いものを持った時に内から外に痔が出てしまうことがあり、これを脱肛といいます。

外痔核は痛みを伴います。肛門外側の皮膚は知覚神経がすぐそばを通っているため、大きく腫れると血栓という血の塊ができ、強く痛むことがあります。

痔の中で最も多いタイプで、便秘がちの人がなりやすいといわれています。

原因タイプ②かゆみ+出血なら切れ痔

「裂肛」とも呼ばれる切れ痔は、文字通り肛門が裂けてしまうことで発生します。便が硬かったり、便秘の時強くいきんだりすることで肛門に負担がかかり裂けてしまうのです。また、下痢を繰り返すことでも同様に裂けることがあります。

かゆみが増すのは切れ痔の治りかけのころといわれています。初期は排便時に痛みと出血を伴いますが、次第に痛みがなくなってきたかと思うと今度はかゆみの症状が出るそうです。人によっては排便後、痛みが引いた後数時間でかゆみを感じる人もいますし、タイミングを問わずずっとかゆい人もいるようです。

切れ痔は裂けた部分から出血するため、放置していると臭くなる可能性があります。細菌に感染し、患部から臭い粘液が出ることがあるのです。そのままにすると下着にも粘液が付着してしまうため、できる限り清潔に保つことが大切です。

原因タイプ③痛い&かゆいなら痔瘻

痔瘻(じろう)は肛門の奥にある肛門陰窩というくぼみに細菌が入り込むことで発生します。細菌が入るとその部分に膿がたまり、肛門周辺が化膿して腫れ、強い痛みを伴います。肛門周囲膿瘍と呼ばれるこの状態がさらに進行すると、たまった膿が皮膚を破り穴をあけ、トンネル状になってしまうことがあります。この膿が外に出て下着を汚すことがかゆみの原因となります。

あな痔とも呼ばれ、痛みとかゆみを伴うほかに炎症による肛門周辺の発熱を伴うこともあります。患部が熱を持つと、いぼ痔や切れ痔と同様痛みが激しくなる恐れがあります。

カルナ博士
痔瘻は痔の中でも特に重いタイプじゃ。一度トンネルができてしまうと細菌に感染しやすくなるので、放置すると広がってしまうぞい。
そのため薬の治療だけでなく手術が必要なケースも多いようじゃな。

肛門がかゆくなる原因は痔以外にもアリ

肛門掻痒症とは

肛門掻痒症(こうもんそうようしょう)とは、肛門にかゆみを生じる病気の総称です。痔以外では以下の病気が考えられます。

病気の名称原因症状
ぎょう虫症ぎょう虫による寄生
  • 肛門周辺のかゆみ、神経症など
接触性皮膚炎下着や生理用品によるかぶれ
  • 患部のかゆみ
  • 紅斑(赤いぶつぶつ)
  • 水疱(水が入った湿疹)など
カンジダ抵抗力の低下によるカンジダ菌の感染
  • 肛門周辺のカビによるかゆみ
  • 皮膚の荒れ
  • まれに水疱など

ぎょう虫症

小学生などの子どもに多く見られる病気です。大腸や直腸にぎょう虫が寄生することで発生します。ぎょう虫の動きや産卵がかゆみとなり、搔いてしまうと気づかない間に手や指に卵がついたまま過ごすことになります。そのため、家族や周囲の人に感染します。

接触性皮膚炎

接触性皮膚炎はいわゆるかぶれです。さらに刺激性皮膚炎とアレルギー性皮膚炎に分類され、原因物質に触れることで発症します。肛門周辺のかゆみの場合は下着や生理用品によるかぶれが原因であることが多く、ほかに石鹸やボディーソープの刺激による場合もあります。

カンジダ

女性と男性で原因が若干異なります。女性は過労や妊娠で体の抵抗力が落ちた時に体内にあるカンジダ菌が増殖することで発症し、男性はカンジダに感染している女性との性的接触で発症します。どちらもかゆみとかぶれがあり、まれにただれたり、水疱が生じたりすることもあります。


また、かゆみに出血を伴うようなら切れ痔ではなく肛門白癬(こうもんはくせん)の可能性もあります。肛門白癬は水虫菌とも呼ばれる白癬菌が原因で発症する病気です。つまり肛門の水虫で、かゆみと同時に出血が見られます。

肛門周囲湿疹

肛門周囲湿疹も肛門周辺がかゆくなる病気ですが、どのように発症するかは様々です。夏場の汗によるかぶれや肛門周辺に残る便が主な原因といわれています。かゆみは強くなることもあり、気になって何度も掻いてしまうと皮膚が荒れ、表面の皮が傷つき痛みや出血を伴う場合があります。

湿疹が進行すると患部周辺が分厚くなり、色は白っぽく深いしわが多くなることが特徴です。このため清潔に保つことが難しくなり治りにくくなってしまいます。慢性化する前に病院で診てもらうことをおすすめします。

痔の薬でかぶれた可能性もある

症状をおさえるために使っていた痔の薬でかぶれてしまう場合もあります。同時に荒れて赤く腫れてしまうことも少なくありません。

原因は、体質と薬が合わないことが大半です。薬といってもすべての人に必ず合うわけではなく、合わない人にとっては毒になってしまいます。痔の薬でかぶれるということはアレルギー反応が出ているということなので、一度その薬を止める必要があります。

もし痔の治療中に薬が原因でかゆみが悪化したりかぶれたりしたら、すぐに病院へ相談しましょう。

温水便座の使い過ぎ

温水洗浄便座をたくさん使っているとかゆみが生じることがあります。洗いすぎることで皮膚がもともと持つバリア機能を低下させてしまうからです。

肛門周辺を清潔に保つことは大切ですが、何事もやりすぎは逆効果となります。かゆみが気になるから洗浄してスッキリしたい、という時もあるかもしれませんが、頻繁・長時間の使用は皮膚へのダメージとなるので注意が必要です。

ひばり
洗いすぎは乾燥の原因にもなるのでかゆみを引き起こす可能性があります。温水洗浄便座の使用は慎重にしてくださいね。

応急処置から治療まで5つのポイント

まずはかかずに優しく洗って清潔にする

かゆいとどうしても掻きたくなりますが、それをぐっと我慢して、優しく洗い清潔に保つことを心がけましょう。特に排便後は雑菌の感染を防ぐため、丁寧に洗って水分を拭きとる必要があります。ふき取る際はこするのではなく、あくまで水分をとることを意識して拭くようにしてください。シャワートイレでの乾燥機能は便利ですが、患部が乾燥するとさらにかゆくなることがあるので、なるべく控えるようにした方が良いでしょう。

洗う際は自分の肌に合った成分の石鹼やボディーソープを使って、泡立てて包み込むようにします。指や石鹸が直接当たると刺激になるので注意しましょう。洗い流す時も熱すぎるお湯だと刺激となります。38度くらいのぬるめのお湯にすると人肌に近いのでダメージは少なくなるでしょう。

お風呂・シャワーでお尻をあたためる

入浴の際、湯船につかったりシャワーで洗い流したりするときにお尻を温めましょう。お尻を温めることは血行の促進につながり、かゆみの原因である症状が緩和される可能性がります。例えばいぼ痔であれば肛門周辺のうっ血が原因で痛みやかゆみが生じます。この時お尻を温めればうっ血が和らぐので、かゆみも改善されるといわれています。

しかし長風呂には注意が必要です。長時間お風呂につかると体温が上がって血行が良くなりすぎ、症状によっては悪化する可能性があります。切れ痔など出血を伴う症状の場合は特に悪化する可能性があるので、お風呂につかる時間は15分程度にとどめ、シャワーで洗い流す際も熱すぎるお湯は避けるようにしましょう。

下痢・便秘に注意

下痢や便秘は痔の原因の一つで、痔以外の病気にもかかわるため注意が必要です。特に硬い便だと排便の際肛門をさらに傷つけてしまう可能性があり、出血する恐れがあります。それに伴いかゆみも悪化することがあるので注意してください。

下痢も肛門に負担をかけるため、さらに傷つける可能性があります。下痢や便秘をおさえるには日ごろの食事バランスの改善と規則正しい生活が大切です。また、適度な運動で体の代謝を高めておくことも効果的です。生活リズムが崩れている、偏食をしているなど、日ごろの生活の乱れを感じた人は下痢・便秘予防のため、少しずつ見直していくようにしましょう。

市販の軟膏やクリームを塗る

市販の軟膏やクリームを塗ることも、かゆみに効果的です。お尻のかゆみをおさえる商品は多く、どれが効果があるかは症状や体質によって様々なので、いくつか試してみることをおすすめします。万が一自分の体質に合わない商品があれば、すぐに使うのをやめて様子を見ましょう。

ただし、痔瘻は痔の中でも特に重い症状が出るので必ず肛門科で診察を受けてください。痔瘻の前段階である肛門周囲膿瘍の時点で、市販薬で治すことはできません。発熱がある、お尻から膿が出る、ズキズキした痛みがあるという人はすぐに専門の病院へ相談しましょう。

長く続く・改善しないときは病院で診察を受ける

かゆみが長く続く場合や応急処置を試しても改善しない場合は、病院で診察を受けましょう。かゆみの場所や症状によってかかる病院は変わりますが、皮膚科あるいは肛門科で詳しく原因を調べてもらえます。

皮膚科では肛門の近くにある表面の皮膚のかぶれなどを診てもらうことができます。接触性皮膚炎は皮膚科にあたります。検査をした後薬剤を塗るという治療が一般的です。

肛門科では痔を始め膿や出血を伴う肛門の内部に関する病気を専門としています。これまで紹介した病気のほとんどは肛門科で診てもらえるでしょう。かゆみのほかに膿や出血があれば肛門科を受診してください。

いずれの場合も放置せず、早めに診てもらうことが早期治療のポイントとなります。


かゆみに効果期待の市販薬を比較!

プリザエース

価格内容量効果・効能コストパフォーマンスメーカー
1,600円(税抜)10個きれ痔(さけ痔)・いぼ痔の痛み・出血・腫れ・かゆみの緩和大変良い大正製薬

かゆみに効果が期待できる市販薬の第1位は、大正製薬のプリザエースです。肛門内側の痔だけでなく、奥の痔や、切れ痔などの裂けた傷にも使える万能さが特徴です。出血をおさえる塩酸テトラヒドロゾリン、炎症をおさえるヒドロコルチゾン酢酸エステルなどの有効成分が作用し、かゆみに対して効果を発揮してくれます。

10個入りで1,600円とコストパフォーマンスも大変良く、継続的に使うにあたってお手頃価格だと思います。

また、痔の種類やかゆみ・その他の症状の程度によって坐剤タイプ、注入軟膏タイプ、軟膏タイプ、内服薬タイプとさまざまなたいぷをえらぶことができるのも魅力的です。全体的にバランスが良くコスパも良いことから、プリザエースをランキング1位に選びました。

プリザエース

ボラギノール

価格内容量効果・効能コストパフォーマンスメーカー
1,620円(税抜き)10個痔の痛み、出血、腫れ、かゆみを緩和大変良い天藤製薬

第2位は天藤製薬のボラギノールです。出血や腫れにも効くAシリーズ、痛みとかゆみ対策に特化したMシリーズ、内服薬のEPなどラインナップが豊富なのが特徴的です。Aシリーズは坐剤と注入軟膏と軟膏、Mシリーズは坐剤と軟膏に分かれているため、使いやすいタイプを選ぶことができます。

他にMシリーズはステロイドを使っていないという特徴があります。体質に合わせて成分を選ぶことができるのは、その点慎重に選びたい人にとって魅力的だと思います。

効果がシリーズごとに若干分かれてしまう部分があるため、2位に選びました。しかしコスパも大変よく、1位と大差ない印象です。

ボラギノール

オシリア


価格内容量効果・効能コストパフォーマンスメーカー
900円(税抜)10gきれ痔(さけ痔)・いぼ痔の痛み・かゆみ・腫れ・出血の緩和および消毒普通小林製薬

第3位は小林製薬のオシリアです。肛門のかゆみや痛みに特化した商品で、軟膏タイプのみとなります。抗ヒスタミン剤や局所麻酔剤が配合されているためかゆみを素早く沈める即効性が特徴的です。

湿疹や炎症の症状を抑え、掻いてしまうことで傷ついた皮膚の治療にも役立ちます。殺菌剤も含まれているため患部を清潔に保つようサポートしてくれるでしょう。

高い効果が期待できますが、軟膏タイプのみで若干コスパが低いという点から3位に選びました。

オシリア

オロナイン

価格内容量効果・効能コストパフォーマンスメーカー
300円(税抜)11gにきび、吹出物、やけど(かるいもの) 、ひび、しもやけ、あかぎれなどの緩和大変良い大塚製薬

大塚製薬のオロナイン軟膏はもともとニキビやひび、あかぎれなどを治療するための薬ですが、肛門の水虫ともいわれるいんきん(肛門白癬)に効果があるようです。

肌の表面の様々なトラブルに効きますが、肛門周辺の悩み解決には今一歩というところです。使える症状が限られてしまいますし、かゆみをおさえる効果はあるものの即効性はないようなので、この中では4位としました。コスパは大変良いので、家に一つあるといざというとき安心できると思います。

オロナイン

カルナ博士
一人一人体質が違うように、お尻にどんな薬が合うかもそれぞれ異なるのじゃ。
自分に一番合う製品を使うことが大切じゃぞ。

セルフケアでかゆみをおさえよう

お尻がかゆい原因は痔とは限りません。様々な病気を想定し、できるだけ早く治るように自分でかゆみをおさえる工夫をしましょう。

もちろんかゆみや痛みが長く続く場合、出血を伴う場合などはすぐに病院へ相談してください。

かゆみの原因を作らないために規則正しい生活を送ることも大切です。食事バランスを整え、しっかり休み、適度な運動をすることもかゆみ防止につながります。

参照リンク

タケダ健康サイト|肛門のかゆみ

おくむら大腸肛門クリニック|肛門湿疹・肛門そう痒症

ニコタマ大腸・肛門クリニック|肛門の病気について

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク