意識障害とは?見逃し厳禁な症状と気になる9つの病気

失神や気絶などと似た言葉に意識障害というものがありますが意識障害とは一体どのような状態を指すのでしょうか。今回は意識障害と、原因となる病気などについて解説していきます。また、適切な対処法も紹介するので万が一に備えてチェックしておきましょう。

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​【定義】意識障害とは​

​「○○の病気を患うと、症状として意識障害が現れることもある」といった文言を、インターネットの記事や本などで目にする機会がある方も少なくないと思いますが「意識障害とはどういった状態のことを指すのかご存知でしょうか

意識障害とは、意識が混濁して周囲からの呼びかけに正しく反応できなかったり、自分がどういう状況にいるのか上手く判断することができない状態のこととされています。似たような言葉に「意識消失」がありますが、意識消失と意識障害の違いはどこにあるのでしょうか。また、意識障害はどういったことが原因で引き起こされるのでしょうか。

今回はそんな意識障害の原因などについて解説していきます。

意識障害の判断基準とは?

​意識障害とは一口に言っても、その障害の程度はケースによって大きく変わります。呼びかけに対しては反応できるレベルの意識障害もあれば、どんな呼びかけや刺激にもほとんど反応を見せることができない意識障害もあるのです。

では、病院で医師や看護師は意識障害の処置をするうえで、どのような基準を用いて識別しているのかが気になるところです。実はそんな意識障害のレベルを識別する評価基準があることをご存知でしょうか。

意識レベルの評価基準にはさまざまなものがあり、JCS(Japan Coma Scale​)やGCS​(Glasgow Coma Scale​)、ECS​(Emergency Coma Scale​)などがあります。このなかで、日本で最も一般的に用いられているのがJCSです。

以下の表のように3段階に分けられているため3-3-9度方式と呼ばれることもあります。

​1.覚醒している状態​2.刺激を与えると覚醒する状態3.​刺激しても覚醒しない
​意識清明(0)​-​-
​意識清明とは言えない(1)​普通の呼びかけに問題なく開眼する(10)​痛みや刺激を与えると払いのけるような動作をする(100)
​見当識障害(時間や場所が言えない)がある(2)​大声で呼びかけたり、身体を揺らしたりすることで開眼する(20)​痛みや刺激で顔をしかめたり、手足を動かしたりする(200)
​自分の名前、生年月日を言えない(3)​痛みや刺激を与えながら呼びかけることで、なんとか開眼する(30)​痛みや刺激に対して全く反応しない(300)

このように状態に応じて点数が細かく振り分けられているうえに、簡単な方法で状態を確かめることができるため、緊急時の意識のチェックに適しているとされている評価基準です。

各状態の括弧内が意識状態の点数で、点数が多いほど意識障害の状態が重いということになります。

意識消失との違いは?

​では、意識障害とよく似ているフレーズである「意識消失」との違いはどこにあるのでしょうか。次に、意識障害と意識消失の違いについて解説していきます。

意識消失は失神のこと

​意識消失はいわゆる完全に意識を失った状態である「失神」とほぼ同じ意味の状態を指します。程度に違いこそあれど「少なからず意識を保っている意識障害」とは違い、「意識を完全に失っている状態が意識消失」ということになるのです。気絶や脳貧血とも呼ばれることもあります。

こうした意識を完全に失ってしまう失神の原因は、脳の血流の大幅な低下とされています。心停止などの疾患によって脳への血流が瞬間的に遮断されることによって起こるとされているのです。意識を失ってしまうと考えると恐ろしいものに思える方も少なくないようですが、失神は基本的に数分後には回復することが多く、その後に意識障害などが残ることもほとんどありません

意識障害は神経系の障害

​意識消失の原因は主に血流ですが、意識障害は血流ではなく、神経の障害によって起こることが多いとされています。脳幹部から大脳皮質に渡る神経、つまり頭蓋骨の内側を通る神経がダメージを受けることで意識障害に陥るとされているのです。

こうした神経のダメージが残っている場合は、回復した後にも麻痺などの後遺症が残ることもあるとされています。

意識障害の種類

​一口に意識障害と言っても、意識の清明度が違ったり精神時の状態に違いがあったりと、さまざまな種類に分けられることも覚えておきましょう。次に、意識障害の種類についてご紹介します。

レベルを測るのが意識清明度

​まず、意識障害のレベルを測るのが意識清明度です。

意識清明度の低下が長期間に渡って起こっている場合は「傾眠」「混迷」「半昏睡」「昏睡」といったレベルに分けられ、昏睡の方へと進むごとに意識清明度が低い状態を指します。昏睡の状態となると回復しても後遺症が残ることが比較的多く、死亡してしまう事例も少なくありません。

こうした意識清明度を、先ほどご紹介したJCSによって判別していくのです。

変化から見るのが意識変容

​覚醒こそしているものの、意識が朦朧としている混濁状態に加えて、幻覚が見えていたり錯乱していたりする場合の意識障害は意識変容と呼ばれています。意識変容は物理的なショックから起こることは少ないとされていて、薬物の副作用や精神的な原因によって起こることが多いと考えられているようです。こうした意識変容には主に、せん妄と朦朧の2種類があります。

せん妄は意識の混濁こそ軽度なものの、強い興奮状態となったり、激しく委縮している状態となったりしたときの意識変容のことを指します。人が変わったように攻撃的になったり、ガタガタと何かに怯えて震えてしまったりすることがある状態です。高齢者が夜間から深夜にかけて陥ることが多く、こうした夜間のせん妄は夜間せん妄として扱われることもあります。

朦朧は特に意識が狭窄している状態のことを指します。せん妄のように興奮したり委縮したりすることは少ないですが、自分が今どこにいるかといったことや現在の時間などが分からないことがあるなど、思考能力が低下している状態です。

意識障害の原因は?

​意識障害はどのような原因によって引き起こされやすいのでしょうか。意識障害の原因となりやすい身体の不調や行動などを5つピックアップしました。

貧血

​まず、女性を中心に多くの人が陥りやすく、原因となりやすいのが貧血です。貧血とは体内を循環している血液の濃度が極端に低下してしまったときの状態のことで、鉄分が不足したり月経などによって出血する機会が多かったりすることで引き起こされると言われています。意識障害以外の症状としては、めまいや頭痛、耳鳴りなどが現れやすいようです。

貧血によって意識障害が引き起こされることもありますが、意識消失が引き起こされることの方が多いと言われています。貧血によって脳へと健康な血液が送られなかったり、そもそもの血液量が低下してしまうことで脳貧血の状態と陥りやすくなってしまうのです。

脱水

​気温の上昇などによって汗が多量に分泌されているにも関わらず、水分補給がされないことが原因で起きる脱水症状ですが、こちらでも意識障害を起こしてしまうことも珍しくありません。

身体から汗が流れることで、水分を基に製造される血液量が減ることがあるのですが、この状態に高温による血管の拡張も相まって血液の循環量が減少してしまうことで意識障害や意識消失を起こしてしまうとされているのです。

こうした脱水症状は風邪やインフルエンザなどの感染症を患い、高熱の状態となることで起こりやすいとされています。体温が上昇しているときはこまめに水分を補給するように心がけましょう。

カルナ博士
水分補給は大切じゃが、胃が弱い人は冷えすぎた飲み物は飲まないようにするのも大切じゃぞ。
冷たい飲み物によって胃が刺激されて下痢となってしまいやすく、かえって身体の水分が排出されやすくなってしまうのじゃ。

過剰なアルコール摂取 

​飲み会などでお酒を飲み過ぎて、アルコールを過剰に摂取することでも意識障害が起こることもあります。アルコールには脳を麻痺させる性質があるのですが、脳は意識を保つために必要不可欠な部位なので、脳が麻痺してしまうことで意識障害を起こすと考えられているのです。

血中アルコール濃度が0.1%までだとリラックスした状態のいわゆる「ほろ酔い」の状態になるのですが、0.3%を超えると「泥酔」となって意識が朦朧とし始め、0.4%を超えると昏睡のレベルにまで意識障害が起こるとされています。

血中アルコール濃度が危険な領域まで高くなるアルコールの摂取量には個人差がありますが、20歳前後の若年者や高齢者、脂肪肝などの肝臓の疾患によって肝機能が低下している方は特に高くなりやすいとされています。該当する方はお酒を飲み過ぎないように、注意しましょう。

また、一度に飲み過ぎることでも濃くなりやすいとされているため、量ではなく飲むペースを調節することも大切です。

一酸化炭素中毒

​空気中の一酸化炭素の濃度が極端に高まることで発症する一酸化炭素中毒でも、意識障害が起こるケースがあります。

一酸化炭素は血液中のヘモグロビンととても結びつきやすい気体で、吸入することでヘモグロビンと次々に結びついていってしまいます。その結果血液中の酸素の濃度が低下し、脳などに酸素を届けられなくなって脳や神経に異常が生じ、意識障害などのさまざまな症状が現れてしまうのです。

初期段階だと頭痛や倦怠感、顔の火照りといった症状しか現れませんが、そこから進行していくと思考力が低下したり、幻覚が見えたりといった意識障害が現れると言われています。そこからさらに進行すると昏睡状態に陥ることが多く、死に至ることも珍しくありません

こうした一酸化炭素中毒の原因となる一酸化炭素濃度の増加は、締め切った部屋で石油やガスを使ったヒーターを長時間使用することで起きやすいと言われています。冬場はこまめに換気をするなどして、対策していきましょう。

病気によるもの

​脳に炎症が起きる脳炎や、脳梗塞などのさまざまな病気によって意識障害が起こることも多いです。こうした病気によって脳や神経に異常が生じ、意識障害を起こしてしまうと言われています。意識障害を招く病気は数多くあるため、なるべく多くの病気をチェックしておいて意識障害を防いでいきたいところです。

特に意識障害を招きやすいとされる9つの病気を、以下でご紹介していきます。

意識障害を招く9つの病気

​意識障害を招きやすいと言われる病気はてんかんや脳炎などさまざまなものがあります。今回はそのなかの9つをご紹介するので、その原因や意識障害を起こすメカニズムなどを押さえておきましょう。

【1】てんかん

​まず1つ目はてんかんです。

てんかんは脳に障害があったり、傷がついたりすることで起こるとされる脳の疾患の1つで、年齢や性別に関係なく突然起こり得る病気とされています。脳の表面を覆っている部分の神経細胞の興奮と抑制のバランスが崩れることで発作が起こり、せん妄のような状態に陥ったり、朦朧の状態となったりと、起こる意識障害の状態はケースによって大きく異なります

てんかんの発作が脳の一部分だけでなく、脳全体に広がってしまうと意識消失してしまうことも少なくありません。

日本人のてんかん発症者は1,000人に1人と言われ、特に脳がまだ発達しきっていない乳幼児と、脳血管障害などを患いやすくなる高齢者に起きやすいとされています。かつては不治の病とされ、満足な治療が受けられない病気の1つでした。

しかし昨今では医療技術の発達によって完治させたり、発作をコントロールしたりできるようになった病気です。抗てんかん薬の服用や手術によって、発症者の80%は完治できるようになったと言われています。

【2】発熱によるてんかん

子供は発熱によっててんかんを起こし、意識障害の状態に陥ることも少なくありません。体温が38度以上の高熱によって起こるとされ、未熟な脳に発熱によるストレスが加えられて神経細胞のバランスが崩れて、てんかんの発作を起こすことがあると言われています。

こうした発熱によるてんかんは風邪やインフルエンザが悪化していくことで発症することが多いので注意しましょう。特に、家族に過去に発熱によるてんかんを起こしたことがある方がいる場合、発症する確率が高くなるとされているため、経験がある方は要注意です。

重度になると白目を剥いて泡を吹いたりしてしまったり、チアノーゼ(皮膚が青紫色に変色すること)を起こしたりすることもあります。

発熱によるてんかんはほとんどが一時的なもので、数分ほどで治まることが多いと言われています。とは言え、てんかんの症状が見られたら症状を続けた時間や症状の内容などを覚えておき、小児科を受診して医師に伝えるようにしましょう。

【3】脳梗塞

​脳梗塞とは脳の血管が詰まったり、極端に狭くなったりすることで血液の供給がストップしてしまい、酸素が送られなくなって脳に障害が起きる病気のこと。酸素が送られなくなることで脳の細胞がダメージを受けてしまうのですが、このダメージによって意識障害を起こすことがあるとされています。

脳梗塞の状態となると身体の片側の手足の痺れや片目の視界不良、ろれつが回らない言語障害などの初期症状が現れます。どれも特徴的で自覚しやすい症状なので、自覚したらすぐに救急車を呼ぶようにしましょう。発症してからすぐに治療を行えば意識障害を防げるだけでなく早期に回復させることができ、後遺症が残る可能性も低くなるとされています。

【4】くも膜下出血​や脳出血

​くも膜下出血や脳出血を患うことでも意識障害が起こるとされています。くも膜下出血は脳を通る血管の表面に血が溜まったこぶのようなものができ、そのこぶが破裂して出血してしまう病気。脳出血は脳の血管が切れることで破れ、そこから出血が起こってしまう病気です。

これらの病気によって脳に出血が起きると、血腫という血の塊が脳のすぐ近くに形成されます。この血腫がどんどんと大きくなっていき、次第に脳を圧迫してしまい、脳がダメージを受けて意識障害を起こすと言われているのです。

脳出血の死亡率は15~20%ほど、くも膜下出血による死亡率は50%ほどにもなると言われ、死に至ることも少なくない病気です。どちらも高血圧の状態だと発症するリスクが高くなると言われているため、高血圧の方は降圧剤の服用を怠ったり食生活などの改善を徹底したりして予防に取り組みましょう。

【5】低血糖症や糖尿病

血糖値が70mg/dl​を下回る低血糖症や、126mg/dl​を上回る糖尿病でも意識障害が引き起こされることがあるようです。

低血糖の状態が長時間続き、徐々に血糖値が下がって60mg/dl​を下回るとあくびや眠気といった症状が現れることがありますが、そこからさらに下がって30mg/dl​を下回ると意識が朦朧としたり、昏睡してしまったりといった意識障害が現れることがあります。

こうした低血糖症は空腹時に激しい運動をしたり、食事制限をしたりすることで陥りやすいとされています。身体を動かす際にエネルギーとして使用されるブドウ糖は食事から摂取されるのですが、食事をしないと血中のブドウ糖が足りず、低血糖の状態になってしまうのです。スポーツを頻繁にする方やダイエットをしている方は注意しましょう。

糖尿病を患っている方はインスリン注射を怠らないように注意しましょう。インスリン注射を怠って血中のブドウ糖の濃度が高くなっていくと、ケトアシドーシス昏睡と呼ばれる昏睡状態に陥ることがあります。

ケトアシドーシス昏睡とは、体内のインスリンが不足することで発生するケトン体という物質によって血液が酸性へと変化し、脳などのさまざまな部位がダメージを受けて陥る昏睡状態のこと。「糖尿病が改善してきた」と自己判断でインスリン注射を中断する方も少なくないようですが、そうした自己判断による中断で起こりやすいとされているので注意したいところです。

【6】腎不全や尿毒症

​身体の老廃物を濾過して不要なものは尿へと作り変える機能を持つ腎臓は、高血圧や動脈硬化によって血流が悪くなることなどで機能が低下してしまうのですが、機能が低下しすぎると腎不全を患ってしまうことがあります。そしてこの腎不全を患い、尿毒症となることでも意識障害が起きることがあるのです。

腎不全となると本来尿と共に排出される毒素が体内へと蓄積されてしまい、その毒素によって神経がダメージを受けて意識障害を起こすと言われているのです。初期段階では理由のない疲労感が症状として現れやすく、進行していくと尿の量や回数が極端に多くなるとされています。これらの症状に心当たりがある場合はなるべくすぐに病院へ行くようにしましょう。

【7】心筋梗塞

​コレステロール値が高まったり、高血圧の状態となったりすることで血液の流れが悪くなる動脈硬化が引き起こされることが多いですが、動脈硬化によって起こりやすい心筋梗塞でも意識障害が現れることがあります。

動脈硬化によって血流が悪化することで血管内に血の塊である血栓ができやすくなるのですが、この血栓が心臓の血管に詰まることで心臓に栄養や酸素が送られなくなり、心臓の筋肉が死んで心筋梗塞となってしまうのです。

心臓は全身へと血液を送り続ける役割を持つため、心臓の筋肉が死ぬことで脳への血液の供給も失われて脳細胞がダメージを受けることで意識障害を起こしてしまうと言われています。

心筋梗塞はある日突然起き、急速に症状が現れて死に至ることも多い病気です。予防するために高コレステロールの食事はなるべく避け、塩分摂取量にも気を付けて高血圧も回避するようにしましょう。

【8】肝硬変や肝不全

​肝硬変を患い、機能が低下して肝不全の状態となることで意識障害が起こることもあります。

肝臓はアルコールなどの刺激によってダメージを受け、傷を作ると自らで修復する機能を持ちます。しかしこうしたダメージが何度も繰り返されるとそのたびに肝臓は硬く修復していき、最終的に岩のように硬くごつごつとした状態になることがあるのです。そしてこの状態となった病気のことが、肝硬変と呼ばれています。

肝硬変の状態となると肝機能が著しく低下し、代謝産物が体内に次々と蓄積されて行きます。その結果、神経にダメージを与える有毒な物質(アンモニア)などが血液中に溜まり、脳へと送られてしまうのです。そして、脳の神経はダメージを受けてせん妄などの意識障害が現れ、最悪の場合昏睡状態に陥ることもあると言われています。

【9】感染症での脳炎や髄膜炎

​最後は、感染症がきっかけとなって起こる脳炎髄膜炎です。インフルエンザや麻疹などの原因となるウイルスは、稀に脳内や髄膜へと侵入してしまうことがあります。そうしたウイルスによって脳や髄膜が炎症を起こした状態の病気が、脳炎と髄膜炎に当たります。これらは併発することもあり、併発した場合は脳髄膜炎と呼ばれることもあります。

脳炎や髄膜炎を患うとまず、急速な高熱と頭痛が症状として現れやすいようです。その後、進行することで朦朧状態の意識障害やけいれんなどの症状が現れることが多いと言われています。

多くの脳炎や髄膜炎は安静にすることを心がけ、適切な栄養を摂取することで完治することがほとんどです。しかし単純ヘルペスウイルスによる脳炎や髄膜炎は別で、こうした処置だけでは昏睡状態などの重篤な症状に陥ることが多いとされていて、適切な抗ウイルス剤の投与が必要だと言われています。

認知症も意識障害?

​時に、酷く興奮したりこちらの呼びかけに正しく答えられなかったりする認知症。一見意識障害のせん妄や朦朧などの意識の混濁にも似ている病気ですが、認知症と意識障害は同じものなのでしょうか?

結論から言うと、こうしたせん妄などの意識障害と認知症は全く別のものだとされています。

せん妄などは意識がぼんやりしているのに対して認知症の場合は意識自体は清明、せん妄などは一過性のものであることに対して認知症は持続性、せん妄などでは酷く興奮したり幻覚が見えたりと精神の状態が変化しやすいのに対して認知症は基本的に同じ精神の状態が持続しているなど、似ているように見えて実はさまざまな違いがあるのです。

意識障害かも!?疑われるときの対処

もし、家族や知り合いが目の前で意識障害と思わしい状況になった場合、どのように対処するのが正解なのでしょうか?最後に、意識障害の対処法をチェックしておきましょう。

目の前で誰かが意識障害と思える状態に陥ったときはまず、落ち着いて身体を揺すりながら大きな声で呼びかけてみましょう。このときに呼びかけに対して正しい反応が見られない場合、ほとんど返答が無いときはすぐに救急車を呼ぶようにしましょう。特に意識障害だけでなくけいれんを伴う場合は脳炎などの重度の疾患を患っている可能性が高いため、注意が必要です。

また、呼びかけに対して反応を見せることができたり、短時間で回復したりした場合は救急車を呼ぶ必要はありませんが、なるべくすぐに病院に行くようにしましょう。すぐに病院で医師に相談し、原因を特定することで命の危機をもたらす病気などを回避しやすくなります。

カルナ博士
「救急車を呼ぶべきなのか分からない!」という場合はまず救急相談センターに電話するといいぞい。
救急相談センターは患者の状況などから救急車を呼ぶべきかどうか、どんな応急処置をしたらいいのかを教えてくれる頼もしい存在じゃ。
対象が大人の場合は#7119、子どもの場合は#8000に電話してみるのじゃぞ。

意識障害は見過ごせない異変です

​意識障害は原因もなく起きるものではなく、必ず病気や身体の不調などの何かしらの原因によって引き起こされます。それも、なかには命に関わる原因も多いため、決して見過ごすことができない身体の異変です。意識障害の状態となったときは必ず救急車を呼ぶなどして、すぐに対処するようにしましょう。

参照リンク

武田コンシューマーヘルスケア株式会社ー意識障害

医学書院ー意識障害のある患者の診かた

わかまつ循環器内科医院ー失神について

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