突然高熱が出て原因不明…疲れから?それとも深刻な病気?

高熱の原因はどうせ風邪だろう、と決めつけてしまうのは危険です!実は風邪以外にも、高熱の原因となり得る病気が数多くあることをご存知でしょうか。そんな数々の病気たちを紹介していくので、チェックして自分が患っている可能性がないか調べてみましょう。

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​風邪以外で高熱が出る原因は?

​身体に高熱の症状が現れたときにまず思い浮かびやすいのが「風邪」ですが、実は風邪以外の原因からも高熱の症状が出ることがあるのをご存知でしょうか。

症状の一環として高熱が現れる病気は案外多く、なかには放置することで命に関わる病気もあります。そんな数々の病気の他の症状や原因などをチェックして、自分に当てはまるものが無いかを調べてみましょう。

そもそも発熱はなぜ起きる?

​そもそもどうして発熱は起こるのでしょうか?発熱を起こす数々の病気たちをご紹介する前に、まずはそちらを解説していきます。

免疫細胞が感染症と格闘中

​なかには感染症が原因ではないものもありますが、高熱の原因となる病気の多くは細菌やウイルスによって起きる感染症です。

この感染症のきっかけとなる細菌やウイルスは体内に侵入すると繁殖していって身体を蝕んでいきますが、実は細菌やウイルスは低温の状態だと繁殖しやすく、高温の状態だと働きが鈍る特性があるのです。身体は本能的にその特性を察知し、体温を上げることで細菌やウイルスに抵抗しているのではないか、と考えられています。

こうした細菌やウイルスに抵抗する身体の力は、免疫力と呼ばれています。

そんな免疫力は基本的に誰にでも備わっているとされていますが、乳幼児と高齢者は低くなりやすいとされています。そのため、乳幼児には数多くの予防接種が推奨されたり、高齢者は肺炎などの感染症を患いやすくなったりするのです。

脳の視床下部に障害

​人間の脳の一部には、視床下部と呼ばれる総合中枢がありますが、視床下部症候群などの病気によって視床下部に障害が起きることでも高熱の症状が現れることがあります。

視床下部には神経に体温を調節する命令を出す「体温調節中枢」があるとされるのですが、視床下部に障害が起きると体温調節中枢の働きに狂いが生じ、正しくない命令が神経へと伝えられて発熱してしまうケースもあるとされているのです。

発熱の目安とは?

​では、どのくらい体温が上がれば「高熱となった」と言えるのでしょうか?平熱、微熱、高熱などの体温の条件を以下の表からチェックしてみましょう。

平熱​​36.0度
​微熱​37.0~37.9度
​中等度熱​38.0~38.9度
​高熱​39.0度

一般的には以上のようになっています。微熱の段階では自己判断による対処法で解決することもありますが、38.0度ほどからの中等度熱からは何かしらの病気を患っている可能性が高く、39.0度からはこれから紹介する風邪以外の重大な病気を患っている可能性が高くなります。中等度熱からは安易に自己判断せず、なるべく病院に行くようにしましょう。

また、平熱が35.0度ほどの低体温の方は、以上の表の基準から-1度したものが基準になるとされています。

高熱の原因で疑いのある13の病気

​ここからは、今回の本題である高熱の原因となりうる数々の病気たちを紹介していきます。高熱の原因となりやすいのはインフルエンザや急性腎盂腎炎などの13種類の病気たちです。

感染が拡大するインフルエンザ

​まずは、毎年の秋から冬にかけて流行しやすいインフルエンザ。インフルエンザウイルスというウイルスが身体に侵入し、繁殖することで発病する感染症です。インフルエンザを発症するとまず、39~40度ほどの高熱の症状が現れることがほとんど。

風邪のようにゆっくりと体温が上がるのではなく、急激に体温が上昇することが特徴です。体温が上昇した後は倦怠感や関節痛などの、全身症状が現れやすいとされています。

インフルエンザウイルスは咳やくしゃみによって体外へと排出されて他の人へと拡大していく飛沫感染と、ウイルスが付着したもの(ドアノブなど)に触れることで侵入してしまう接触感染が主な感染経路とされています。これらからの感染を防ぐために、流行している時期には極力マスクを装着して、こまめな手洗いとうがいを心がけましょう。

インフルエンザは風邪とは違い、安静にしているだけではなかなか症状が改善されないことも覚えておいてください。病院で処方されるタミフルなどの抗インフルエンザ薬を服用しなければ、すぐには症状が改善されないと言われています。疑いがあればすぐに内科を受診するようにしましょう。

喉が傷む扁桃炎・喉頭炎

​風邪を患うと、細菌やウイルスによって扁桃や喉頭が炎症を起こして腫れる、扁桃炎や喉頭炎を患ってしまう可能性があります。これらを患ってしまうと38~40度ほどの高熱の症状が現れやすいほか、強い喉の痛みを感じることが多いようです。

これらの病気を予防するうえで大切なのは、扁桃や喉頭をなるべく乾燥させないようにすること。乾燥している状態は免疫力が低く、細菌やウイルスの活動を活発にさせてしまうと考えられています。部屋の湿度を40~70%ほどに高く保ち、マスクを常用して潤いを保つようにしましょう。

扁桃炎や喉頭炎は、内科や耳鼻咽頭科​などで処方される抗生物質を服用して治療していくことが基本です。抗生物質とは細菌やウイルスの活動を弱めたり、死滅させたりする効果を持つ薬剤のこと。抗生物質によって炎症を起こす原因となるものを対処していきます。

子どもが夏になりやすいおたふく風邪

​0~6歳ほどの乳幼児は、おたふく風邪による高熱に陥りやすいとされています。おたふく風邪とはムンプスウイルスというウイルスに感染することで発症するとされる感染症。感染してから発症するまでにかかる期間は2~3週間ほどとされていて、発症すると高熱のほかに食欲不振、悪寒、頭痛などが現れやすいとされています。行われる治療は解熱剤や鎮痛剤などを用いた対象治療がほとんどです。

おたふく風邪による高熱は3日ほど続くとされています。3日ほど経過すれば、そこからは下がっていくことの方が多いようです。5日以上経過してもなかなか体温が下がらない場合は合併症を患っている可能性が高いので、改めて病院を訪れるようにしましょう。

高齢者に起きやすい肺炎

​高齢者の高熱の原因として起きやすいのが肺炎です。

肺炎は細菌やウイルスが気管支を通って肺に侵入し、肺が炎症を起こしてしまう病気のこと。38度以上ほどの高熱のほかには息苦しさや咳、痰といった症状が現れやすく、高齢者が感染した場合には加齢による大量の低下も合わさり、症状が重篤となって死に至ることも珍しくない感染症です。厚生労働省の統計によると、日本人の死亡原因の第3位にも上るとされています(平成27年度)。

肺炎は高熱に咳などが合わさるため、風邪と勘違いしてしまって対処が遅くなり、症状が重くなってしまいやすいので注意が必要です。風邪とは異なり1週間以上ほど症状が長引くことが多いため、症状が現れてから1週間ほど経っても改善が見られない場合は内科や呼吸器内科を受診しましょう。

これらの診療科では原因となるものを死滅させるための抗菌薬を用いた治療が行われます。

大人になってもリスクはある虫垂炎

​高熱だけではなく、お腹から少し上に強い痛みを感じる場合は虫垂炎を患っている可能性があります。

虫垂炎とは大腸の一部である虫垂がウイルスなどによって化膿し、炎症を起こしてしまう病気で、一般的には「盲腸」という名前で知られることも多い病気です。初期症状として38度以上の高熱が現れやすく、それ以外には食欲不振、吐き気、嘔吐などが症状として感じやすいとされています。

こうした虫垂炎は10代に発症者が最も多いとされていますが、大人になってから発症することも珍しくないため、注意しましょう。

虫垂炎の治療は、炎症が軽度であれば抗菌薬を用いることもありますが、基本的には手術にて治療を行います。その手術方法は開腹手術や腹腔鏡下手術​にて、虫垂を切除する治療が一般的です。開腹手術の場合10日間ほどの入院を余儀なくされることもありますが、腹腔鏡下手術​​だと2~3日ほどの短期間の入院で済むケースもあります。

尿に変化が出る急性腎盂腎炎

​腎臓に細菌が入り込むことによって腎盂や腎杯などの組織が炎症を起こす、急性腎盂腎炎でも高熱が現れる可能性があります。急性腎盂腎炎を患うと初期症状として震えや寒気を伴った38度ほどの高熱が現れることが多く、腰痛や嘔吐といった症状が見られることも少なくありません。

急性腎盂腎炎の症状において特徴的なのが尿の変化です。

腎臓は身体の老廃物を尿に作り変える役割を持つ内臓なので、異常が現れると尿にも異常が現れます。頻尿や残尿感を感じたり、尿が濁ったりすることも多いです。また、場合によっては尿に血が混じる血尿が症状として現れることもあります。高熱のほかにこうした尿の異常がみられる場合は急性腎盂腎炎を患っている可能性が高いので、内科や腎臓内科を受診しましょう。

急性腎盂腎炎を患っていた場合は、入院が必要となるケースがほとんどです。抗生物質を利用して細菌を死滅させながら、身体を安静にして治療していきます。

合併症になりやすい急性の胆道感染症

​本来、胆汁が止めどなく流れ出ているため細菌が繁殖しにくい胆道ですが、結石やがんなどによって胆汁がせき止められると細菌が繁殖してしまいやすくなります。そうした繁殖によって、胆道が細菌に感染してしまう病気が胆嚢炎や胆管炎などの胆道感染症です。

この2つは合併して発症しやすい病気なので2つまとめて胆道感染症と呼ばれることも多いのですが、胆道感染症を患うことでも、高熱の症状が現れることがあります。

胆嚢炎は胆汁を蓄積している胆嚢という器官の出口が結石などでせき止められて炎症を起こしてしまう病気のことで、38度以上の高熱や激しい腹痛、吐き気といった症状が現れやすいとされています。

胆管炎は結石やがんによって胆管が閉塞することで発症するとされる病気で、こちらも同様に38度以上の高熱と、寒気や黄疸といった症状が現れることが多い病気です。

胆道感染症は軽症の場合、抗生物質を用いて細菌を死滅させる治療が行われることが多いですが、症状が重い場合は胆嚢に針を刺したり、胆道にチューブを挿入して胆汁を排泄させる処置が取られることもあります。

頭痛や下痢が続く急性肝炎

​38度以上の高熱や頭痛、下痢などの風邪に似た症状に加えて、尿の色が褐色になっていたり、黄疸が見られる場合は急性肝炎を患っている場合があります。

急性肝炎はウイルスや薬物の影響によって肝臓に炎症が起きてしまう病気です。急性肝炎にはA型急性肝炎、B型急性肝炎、C型急性肝炎などのさまざまな種類がありますが、日本人に多いのはB型急性肝炎とC型急性肝炎の2つだと言われています。

上述した通り、急性肝炎の症状は風邪によく似ているため、肺炎と同様に風邪だと勘違いしやすいので注意しましょう。幸いにも尿の色の変化が分かりやすい症状のため、尿が褐色になっていたら白目や肌を確認して、黄疸の有無をチェックしましょう。黄疸があり、急性肝炎の疑いがある場合は消化器科や内科を受診してみてください。

急性肝炎の治療は、入院して安静にしていることが基本です。特別な治療は必要は無く、点滴などから栄養をしっかりと補給することで症状が改善されていくと言われています。

倦怠感もある肝膿瘍

​肝膿瘍とは、何らかの原因によって肝臓にブドウ球菌や大腸菌などの細菌が侵入し、肝臓に膿瘍(膿が溜まった袋のようなもの)ができてしまう病気です。発症することで高熱や強い全身の倦怠感、嘔吐、食欲不振などの症状が現れ、これらの症状は2週間~1カ月ほどの長期に渡って起こるとされています。

肝膿瘍の予防としては、既に自分が患っている病気を悪化させないように注意することが大切です。細菌の侵入は胆汁の停滞によって起こるとも言われているため、胆道感染症から肝膿瘍を発病してしまうこともあるとされています。また、糖尿病が原因となって発病することもあるようです。これらの病気を患っている方は処置を怠らないようにしていきましょう。

肝膿瘍を患ってしまった場合、治療は細菌を死滅させる効果のある抗生物質の服用が多いとされています。抗生物質の服用だけでは改善が見られないほど重度な場合は、肝臓に針を刺して膿を取り除く治療が用いられることもあります。

腹痛がメイン症状の腹膜炎

​持続性の腹痛が日に日に強くなっていく身体の不調に自覚がある方は、腹膜炎を患っている可能性が高いです。腹膜炎とは腹腔内の内臓たちを覆っている腹膜が細菌に感染して炎症を起こしてしまった状態のことで、腹痛や38度以上の高熱、嘔吐や頻脈などの症状が現れやすいとされています。

こうした腹膜の細菌感染は、腹膜内の内臓に感染している細菌が腹膜へと広がることで起こると言われています。

腹膜が細菌に感染する原因としては、虫垂炎の原因となった細菌が腹膜へと広がって感染するケースも多いようです。虫垂炎を患っている疑いがある方は我慢しすぎると虫垂炎を悪化させるだけでなく、腹膜炎を併発してしまう可能性があるため注意しましょう。

腹膜炎の治療は、手術による方法が一般的です。腹膜炎を起こしている部位の臓器を切除したり、臓器に穴が開いている場合は穴を塞いだりして腹膜炎の改善を試みます。

熱が下がらない細菌性髄膜炎

​乳幼児は先ほど紹介したおたふく風邪だけではなく、細菌性髄膜炎による高熱も引き起こしやすいとされています。

細菌性髄膜炎は肺炎球菌やインフルエンザ菌といった細菌が、脊髄や脳と言ったさまざまな器官を覆っている髄膜に感染することで発病する病気のこと。症状としては38~40度ほどの高熱や激しい悪寒、頭痛、食欲不振などが起きるとされていて、世界的な死亡率が20%前後もあるほど、場合によっては命に関わってしまう病気です。

細菌性髄膜炎による高熱は期間が長いことで知られています。発症してから5日間以上は高熱が続くようです。子どもの高熱が5日以上続き、食欲不振などの症状も見られる場合はすぐに内科や小児科、神経内科を受診させましょう。治療は抗菌薬や鎮痛剤などを投与して、原因となる細菌に対処しながら頭痛や高熱などの症状も和らげていきます。

出血しやすい急性白血病

高熱以外に、​歯磨きをしたときや硬いものを食べるたびに歯茎から出血が見られたり、身体の一部を強く刺激したわけでもないのに出血や内出血が見られたりする場合は急性白血病を発症しているかもしれません。

急性白血病は白血球や赤血球などになるはずだった細胞や、リンパ球になる予定だった細胞がガン化してしまう病気。発症することで高熱や出血、疲労感やリンパ節の腫れなどの症状が起きやすいとされていて、これらの症状が急速に進行していくことが特徴の病気です。

急性白血病の怖いところは、細胞がガン化する原因が未だに解明されていないということ。放射線やウイルスによって遺伝子などが傷つくことで発症するのでは、と考えられていますがあくまで予想に過ぎず、はっきりとした原因は分かっていません。

急性白血病は抗がん剤の投与によってガン化した細胞を死滅させる治療を行うことがほとんどです。

幼児で痙攣もある脳炎

脳炎はムンプスウイルスやインフルエンザウイルスなどのウイルスが体内に侵入した後、脳へと広がることで脳に炎症が起きてしまう病気です。38度~39度ほどの高熱のほかに痙攣の症状が起きることが多いとされていて、ほかには呼吸困難や意識障害といった症状も現れると言われています。

脳炎は乳幼児が発症しやすい病気の1つで、発見や治療が遅れることで死に至ることも少なくない、重大な病気です。おたふく風邪やインフルエンザの合併症として引き起こされやすいとされているので、これらの感染症になるべく感染しないように予防接種を受けるなどして予防していきましょう。

こうした感染症を既に患っている場合は、脳炎へと繋げないように治療に専念することも大切です。

カルナ博士
こうして並べて見ると本当に細菌やウイルスが原因となるものが多いのう。
インフルエンザやおたふく風邪など、予防接種で発症のリスクを低下させられる病気も多いから、なるべく多種類の予防接種を受けておきたいところじゃな。

Q&A高熱の症状

​次に、高熱の症状によくある質問たちとその回答をご紹介していきます。

40度以上だけど元気なら家で療養?

40度以上の高熱のほかに、頭痛や食欲不振などがある場合は病院に行きましょう。
高熱以外の症状が見られず、食欲もあるようなら病院に行かずに自宅で様子を見てもいいでしょう。

子どもは大人に比べると皮膚が薄いため、体温計で体温を測ったときに、38度以上の高熱が見られることも珍しくありません。また、ウイルスや細菌が侵入しやすいため、体温が上昇しやすいともされています。そのため40度以上の高熱が出ていても、元気でいることも珍しくありません

高熱以外の症状が無ければ病院に行く必要は無いと言われています。自宅でしっかりと休ませ、様子を見るようにしましょう。

カルナ博士
高熱の状態は汗をかきやすく、脱水の状態になりやすいから注意するのじゃぞ。こまめに水分補給をさせるのじゃ。

心因性でも発熱は起きる?

ストレスを過度に受けると、風邪などを患っていなくても発熱が起きることもあります。

人間はストレスを受けると自律神経の1つである交感神経が刺激されると言われています。

交感神経は血流や筋肉の緊張などをコントロールする自律神経なのですが、自律神経がストレスによって刺激されると血圧が高くなったり筋肉がこわばってしまったりすることがあり、こうしたものから発熱を起こすとされているのです。ストレスを溜めすぎないように運動などで発散させていきましょう。

高熱を繰り返すとやばい?

体温が上がったり下がったりしているときは、インフルエンザなどを患っている可能性が高いです。

インフルエンザなどの感染症を患っているときは、上がった体温が下がったと思いきや、少し経つとまた発熱を起こすことも珍しくありません。よくある現象の1つなので過度な心配は不要ですが、まだ病院に行っていないのであればすぐに行くようにしましょう。

いつまでも風邪だと思って放置していると、症状が長引きやすい上に、肺炎などの他の病気を併発してしまうこともあります。

高熱が出ても慌てず4つの対策

​では、高熱の症状が現れたときはどのようにして対処するのが正解なのでしょうか?病院に行く以外の対処法を4つご紹介します。

【対策1】上がりすぎた体温を冷やす

​体温が上がりすぎて不快感を覚える場合は、保冷材や冷却ジェルシートなどを用いて身体を冷やし、体温を下げていきましょう。体温が下がることで高熱によるぼんやりした意識や吐き気などが改善されることがあります。

体温を下げるうえで、特に意識して冷やしたいのが動脈です。全身を回る血液が特に活発に流れている流れている動脈を冷やすことで、冷えた血液が全身を回るため、より高い冷却効果を期待できます。

太もも付け根付近の内側にある鼠径​動脈​、首の右と左にある頸動脈、脇の下にある腋窩動脈を冷やしてみてください。

【対策2】充分な水分の補給

​先ほどもご紹介しましたが高熱の状態は、汗の分泌が激しくなって体内の水分がどんどんと失われていきやすい状態です。

インフルエンザや急性肝炎によって下痢の症状がある場合は、さらに著しく水分が失われていきます。そのまま放置していると脱水症状となり、より体温が上昇してしまうことがあるほか、粘膜の水分が失われて細菌やウイルスの働きが活発となることがあるようです。

そのため、高熱のときは積極的に水分を補給し、脱水症状を回避するようにしましょう。一度に飲み過ぎると胃に大きな負担がかかり下痢や嘔吐が強くなることがあるので、水やスポーツドリンクをこまめに飲むようにしてください。また、冷やし過ぎることでも胃の負担が大きくなるので、なるべく常温に近い状態の水分を飲むことが大切です。

【対策3】市販薬で熱を抑える

​ロキソニンSなどの、解熱作用がある解熱剤や風邪薬を服用して高熱を抑えていくのも効果的です。

とはいえ、こうした解熱剤と風邪薬を併用しないように注意しましょう。市販の風邪薬には少量ながら解熱剤にも含まれる解熱成分が含まれていることが多いため、成分が過剰となり副作用が大きく出てしまうことがあります。

特に子どもは副作用が大きく出やすいため、必ず併用させないようにしてください。併用してしまい、副作用が現れた場合はすぐに服用を中断し、病院に行くようにしましょう。

【対策4】速やかに病院で検査

​肺炎や急性白血病は治療が遅れると死に至るケースも珍しくないため、心当たりがある方は無理をせずにすぐ病院で検査を受けるようにしましょう。

肺炎は内科や呼吸器内科で検査と治療が行われます。検査は炎症を起こしているか調べる画像検査と、血液中の酸素濃度から肺炎か否かを調べる血液検査が一般的です。

急性白血病の疑いがある場合は内科や血液内科を受診しましょう。血液中のガン化した細胞の有無を調べる血液検査と、骨髄液や骨髄組織から遺伝子や染色体の異常を調べる骨髄検査が行われます。

高熱が出る病気を予防する方法とは

​こうした高熱が出る病気はそもそも、発症する前に予防できるものは予防していきたいところです。予防の効果が期待できる方法も4つほどご紹介します。

帰宅時にうがいや手洗いを徹底

インフルエンザウイルスや扁桃炎などのきっかけとなる細菌やウイルスは、咳やくしゃみなどによる飛沫感染やウイルスが付いた物に触れてしまう接触感染が主な侵入経路。そのため、帰宅した際はうがいと手洗いを徹底して行いましょう

うがいは喉の飛沫感染によって粘膜に付着した細菌やウイルスを洗い流す効果が期待できます。

以下のやり方で正しいうがいをしていきましょう。

  1. ​清潔なコップに水を注ぎ、まずは口の中で水を循環させて口内の汚れを落とし、吐き出す。
  2. 次に新しい水を口に含み、上を向いて喉をガラガラと15秒ほどうがいする。これを3回ほど繰り返す。

喉のうがいをするときは何かを喋ることで喉が動き、奥にまで水が入ってさらに汚れを落としやすくなるようです。喋る内容は何でもいいので、喋りながらうがいをしてみましょう。

正しい手洗いは接触感染した手の細菌やウイルスを洗い落とし、何かを食べることで体内に侵入するリスクを低下させることができます。

こちらは以下の手順で行ってください。

  1. 手を水で濡らし、手のひらにハンドソープなどをつけて5秒ほど手のひらを洗う。
  2. 次に、手の甲を5秒ほど洗う。
  3. 指先や爪の間を5秒ほど洗う。
  4. 指の間を5秒ほど洗う。
  5. 手首を5秒ほど洗う。

抵抗力をつけるための栄養のある食事​

​身体が細菌やウイルスに抵抗するための力、免疫力は栄養を補給することで高まるとされています。

栄養が豊富な食事を心がけて、積極的に栄養を摂取していきましょう。さまざまな栄養を摂取することが大切ですが、特に大切とされるのはタンパク質・脂質・炭水化物の3つからなる3大栄養素の摂取です。

それぞれの目安摂取量と、多く含む食材などを以下の表からチェックしてみましょう。

​栄養素​目安摂取量​多く含む食材(100g当たり)
​タンパク質​乳幼児:20~35g 
成人:60g
​牛もも肉(22.3g)、マグロ赤身(28.3g)、鶏卵(12.3g)など
​脂質​45~55g​バター(81.0g)、マヨネーズ(75.3g)、ごま(51.9g)など
​炭水化物​50~65g​白米(37.1g)、中華麺(38.4g)、食パン(46.7g)など

脂質や炭水化物は過剰に摂取すると脂肪の合成を促してしまい、肥満を招きやすくなるとされているので注意しましょう。摂取することは大切ですが、食べ過ぎないようにしてください。

また、赤ピーマンに多く含まれるビタミンCや、鶏卵に多く含まれるビタミンAといったビタミン類を摂取することも大切です。これらも忘れずに摂取していきましょう。

こうしたビタミン類はサプリメントから手軽に摂取できるので、食生活が偏りがちな方はサプリメントを試してみてはいかがでしょうか。

質の高い睡眠で疲労を回復

​人間は疲労が溜まることで免疫力が低下してしまうと考えられています。

疲労によって身体や精神にストレスが生じて交感神経の働きを活発にして血流が悪くなり、栄養や酸素を含んだ血液が身体の隅々に届けられにくくなって免疫力が低下してしまうようです。そのため、疲労は溜めすぎずに回復させることも意識していきましょう。

そんな心身の疲労は、睡眠によって大幅に回復させることができると言われています。毎日6~8時間ほどの睡眠を心がけ、質の高い睡眠を目指してみましょう。

適度な運動で体力をつける

​ウォーキングやスクワットなどの簡単な運動を生活に取り入れて、体力をつけることも病気の予防に繋がるとされています。運動をすることによって筋力をつけたり、代謝を改善させたりすることで基礎体温が上がる効果が期待できるのです。基礎体温が上がると常に細菌やウイルスが活動しにくい、ほどよい高温となるため病気を予防できるようになるとされています。

カルナ博士
運動はストレスも発散できるし一石二鳥じゃな。
じゃが、運動のやりすぎには注意するのじゃぞ。過度な運動で疲労を溜めてしまっては、かえって病気を招きやすくなるんじゃ。

原因は高熱以外の症状もチェック 

​今回紹介したように、高熱を起こす病気は数多く高熱だけでは原因の特定がしにくいこともあります。そんなときは咳や腹痛、下痢などの他の症状をチェックしてある程度原因を絞り込んでみましょう。早々に原因を特定して対応する診療科を受診することで、さらなる悪化を防ぐことができます。

虫垂炎などは他の病気を併発させることも多いため、速やかに対処していきたいところです。

参照リンク

タケダ健康サイト|高熱

みなけ内科・循環器科|発熱の4日ルール

医療法人 あおばクリニック|急な発熱時の対応

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