肝臓の状態を知る数値セルフチェック&早期対策方法5つ

肝臓の状態を知るのに重要な数値が「got」です。got数値からわかる肝臓の状態や危険性のある病気など、しっかり検証していきたいと思います。肝臓の調子が悪い方、数値が気になる方などはぜひ、ご覧になって、ご自身の状態を確かめてください!


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肝臓の数値「GOT」が高いらしい…!

肝臓病や心臓病などでとくに重篤な疾患かどうか検査する際に用いられる数値が「GOT」です。この数値が高い場合、肝障害や心疾患、筋疾患などの症状を引き起こしている可能性が高くなるでしょう。GOTがどんなものか詳しく知ることで、数値が高くなるとどのような病気になるのか、病気の種類や検査方法、原因などを解説し、GOTを下げるためにはどんな取り組みを行うべきかを解説していきたいと思います。どうか、参考にしてください。


GOTとは?数値から何がわかる?

アミノ酸を作り出す酵素

肝臓は非常に機能が複雑な臓器で、新陳代謝の中心的な役割を果たしており、その細胞の中で数多くの物質を生成してくれます。肝臓の中では同時に500種類ほどの反応が動いていると言われていますが、その際に仲介役として働くのが酵素です。酵素はアミノ酸を作る上で非常に大切な役割を果たしており、とくにGOT(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミラーゼ​)は肝臓、心筋、骨格菌の細胞に多く含まれています。肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、病気にかかっても無自覚なまま症状が進行する場合が多いですが、肝臓の細胞が障害を受けて壊れると、GOTは血液中に流れ出して異常値を示すため、重大な疾患の危険性をこの数値によりいち早く知ることができるのです。なお、GOT(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミラーゼ​)は近年、AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ​)という名前に変更されつつあります。

肝臓などの臓器の障害の程度を示す

GOTは細胞内で作られる酵素で、肝細胞をはじめとして心筋や骨格筋などにも存在しており、アミノ酸の代謝やエネルギー代謝をサポートする役割を担っています。先にも述べたように肝細胞がなんらかの異常で破壊されると、血液中にこのGOTが流れ出してしまうのです。この時一定の基準値以上のGOT値を示した場合、重大な疾患の可能性が出てきます。ただし、GOTは肝臓以外の臓器にも存在するために、GOTの値のみが増えている場合は、肝臓以外の病気である可能性もあります

検査方法

肝臓の検査は血液を採取して調べられます。採取した血液を遠心分離機にかけて血清と血球にわけ、血清部分を分析器で検出するのです。この検査によってGOTの値が基準値である35IU/l(アイユーperリットル​/1リットルあたりの分量を示す国際単位)以上だった場合、肝疾患の可能性が出てくるでしょう。上記でも説明したようにGOTは肝臓以外のさまざまな臓器に存在しますので、疾患を特定するためには、後述するGPTの値とγーGTP​(ガンマ・グルタミルトランスフェラーゼ​)の値も同時に調べなければなりません。GPTはGOTと同じく肝臓やその他の臓器に存在します。γーGTP​とは、腎臓、膵臓、脾臓、小腸などに見られ、これらの値とGOTの値を比べながらどのような疾患があるのか判断していくのです。

基準値

先に述べたようにGOTは肝細胞の他に、心筋、骨格筋に多く含まれているため、これらの病気の指標となります。例えば、急性心筋梗塞により心筋細胞が傷つけられると、GOTの値は基準値の数倍から10数倍、菌ジストロフィーに代表される筋肉の病気では数倍にも達するのです。基準値である35IU/l​を超えたら要観察、50IU/l​を超えたあたりから障害の可能性を考え、100IU/lを超えたならば、治療の必要があるでしょう。​GOTの値についてどのくらいの値でどんな病気の危険性があるのか、目安を表にまとめましたので、参考にしてください。

【GOT数値による病気の目安】

​35IU/l以下​​​基準値​
​​35~50IU/l​​​​障害の可能性あり​
​​​50~100IU/l​​​​​慢性肝炎、肝硬変、アルコール性肝障害、 心筋梗塞​などの危険性あり​
​100~500IU/l​​​​肝炎、肝臓がん、アルコール性肝障害、 心筋梗塞など​の危険性が高い​
​500IU/l以上​​​​急性肝炎、心筋梗塞​の 危険性大​


GOTは肝臓の健康を知る上で極めて重要な数値じゃ。健康診断の結果シートを見て、チェックすることをおすすめするぞい!


GPT:肝機能検査でGOTとセット

GPTって何?

GPT(グルタミン酸ピルビン酸トランスアミラーゼ​)​とは、GOTと同様に栄養​素をアミノ酸に変換し代謝をサポートする働きがある酵素で、肝臓、腎臓、心筋、骨格筋などの細胞に含まれており、とくに肝臓に多いことから、急性肝炎や慢性肝炎、肝硬変などの肝疾患を診断する上での重量な判断材料となります。肝疾患かどうかの情報を得るためには、GOT、GPT、γーGTP​​の値を同時にチェックしなければなりません。この3つの酵素の値からどの臓器がどの程度の障害であるのかを判断するのです。なお、GPTも近年、ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ​)という名に変更されつつあります。​

基準値

肝臓検査でGOTとセットで調べられる数値がGTPであり、この数値とGOTの値を比較することで、疾患を判断します。基準値である35IU/l​を超えたら要観察、50IU/l​を超えたあたりから慢性肝炎や肝硬変を疑い、100IU/lを超えたならば、早期治療の必要があるでしょう​。GPT数値による病気の目安も表にまとめましたので、参考にしてください。

【GPT数値による病気の目安】

​​35IU/l以下​​​​​基準値​​
​​35~50IU/l​​​​障害の可能性あり​
​​​50~100IU/l​​​​​​慢性肝炎、肝硬変​などの危険性あり​
​100~500IU/l​​​急性肝炎、慢性肝炎、閉塞性黄疸​​ の危険性が高い​
​​500IU/l以上​​​急性肝炎、慢性肝炎の 危険性大​


GPTはGOTの数値と比べることで、肝臓の病気かそれ以外の場所の病気かを見極める重要な数値です。健康診断の結果シートで見つけた場合は、GOT値とともにチェックしましょう。

GOT値が異常の場合に疑われる病気

GOTの数値から

上記の表にまとめたように、GOTの数値を見ればどのような疾患の疑いがあるか判断できます。この数値の結果を元に温めて診断を受ける必要があるでしょう。基準値である​35IU/l以下​​​​ならば、とくに問題はないですが、それを超えてきたら肝臓を始めとする臓器になんらかの異常があるかもしれないと気にかけ、50IU/l以上の数値が出た場合は、一度検査してもらった方がよいです。GOTの数値が100~500IU/l​​だった場合、早期の治療を受けるべきで、もし500IU/l​​​以上だった場合は、一刻も早い診断を受ける必要があります。肝臓は自覚ないまま病状が進行していく臓器ですが、GOTの値によって、早期に疾患の可能性を突き止め、病状が悪化する前に治療することができるのです。

GPTとの比率の確認も重要ファクター

疾患の判断基準としてGOT数値のみでなく、GPTやγーGTP​​の数値も同時に調べる必要があります。とくにGOTとGPTの値の比率によって、どんな疾患の可能性があるかある程度特定することができるでしょう。GOTの値がGPTより低い場合、慢性肝炎や脂肪肝を疑い、GOTの値がGPTの値より高い場合、アルコール性肝障害、肝硬変、肝臓がん、心筋梗塞などの疑いがあります。

GOTが基準値を超えているなら、症状とγーGTP​​​を始めとする他の血液検査の結果を見ながら、肝臓、心臓、筋肉の疾患を疑うのです。これらの症状が発生した場合、GOTの値だけが一方的に高くなることはほとんどありません。GOPとGPTの比率による病気も表にまとめてみましたので、ご確認ください。

【GOP・GPTの比率による病気の目安】

​検査値の状態​疑われる病気
​GOTが基準値以上、GPTが基準値以上​​急性肝炎
​GOTがGPT以上、GPTが基準値以上​​アルコール性脂肪肝、肝硬変​
​GOTが基準値以上、GPTがGOT以上​​慢性肝炎、脂肪肝
​GOTがGPTより20以上高い、GPTが基準値以上​​肝硬変

とくにGPTはGOTと似た変動を示すため、両者ともに異常値が見られた場合、肝障害を疑い精密検査を行います。GOP・GPTの値が正常なのγーGTP​が高かった場合は、アルコール性肝炎や非アルコール性脂肪肝の疑いがあるでしょう。これらの血液検査の結果をもとに、さらに詳しい診断をしていくことになります。検査内容も簡単にご紹介しておきましょう。

画像診断

血液検査の後、あるいは血液検査とともになされるのが画像診断です。健康診断などでは血液検査とセットになっている場合が多いでしょう。画像検査は肝疾患はもちろんがんの早期発見にも役立つ検査方法です。以下にまとめましたので、参考にされてください。

【画像診断の種類】

  • 超音波検査:体の表面に超音波を当て、コンピューター処理された画面をチェックする検査。
  • ​CT検査:線撮影機で肝臓を輪切りにしたような断層撮影を行い状態をチェックする検査​。
  • MRI検査:強力な磁気を利用して患者の細胞にある水素原子をチェックしてその振動を画像処理することでチェックする検査​
  • 血管造影検査​:カテーテルという細い管を肝臓に送り肝臓の血管に造影剤を注入、その後X線撮影を行い血管注入された造影剤によって肝臓の状態を調べる検査。
  • ​肝シンチグラフィー​​:R1とよばれる化学物資を体内に投与し、R1が放射する放射線をフィルムに焼き付けることで、肝臓の状態を調べる検査。

肝生検

肝生検は血液検査や画像診断のように定期健康診断などで万人が受ける検査ではありません。血液検査や画像診断によってなんらかの異常が発見されたり、肝障害が疑われる場合などに肝臓の病状や原因を把握して治療方法を確定する際に用いられる検査方法となっています。
肝生検は、血液検査や画像検査に比べ肉体に負荷のかかる検査です。肝臓まで針をさし細胞を採取してからそれを顕微鏡で観察して診断をします。検査時間は20分から1時間ほどとそれほど長くはありませんが、止血のため5、6時間ほど安静が必要となるため、1泊2日ほどの短期入院をしなければなりません。
入院の当日に施術をして、翌日の午前中まで経過を見守った上で、合併症などの問題がなければ退院となります。肝生検は肝炎や肝硬変、胆嚢胞、肝臓がん、移殖した肝臓の拒否反応を調べることができ、慢性肝炎の詳細やウィルス性肝炎の進行度合いなどを分析するためにも非常に有効な検査方法です。

GOP・GPT・γ-GTPなどの数値を比較すれば、何の疾患にかかっているのか、おおよその検討はつくじゃろう。まず、自分の肝臓がどのような状態か知ることが大事じゃな。


<知っとこ>肝臓の病気はどんなもの?

急性肝炎

急性肝炎とは、肝炎の一種で主に肝炎ウィルスに感染することによって起こる肝臓疾患です。初期段階の急性肝炎には、頭痛や発熱および倦怠感などの風邪に似た症状があらわれるため、多くの場合急性肝炎であることに気づけず、風邪の診断や風邪薬の処方をされるケースがあるとされています。

血液検査によるGOT値や尿の色の変化、黄疸などによって急性肝炎であると判明する場合もありますが、もともと時間経過で自然治癒しやすい病気ですから、アルコールの大量摂取などで肝臓に負担をかけず安静にしていれば、基本的に治癒へと向かいます。ただ、慢性肝炎化したり、より重篤な疾患を引き起こしてしまう場合がありますので、2ヶ月以上症状が続くようなら、診断を受ける必要があるでしょう。

慢性肝炎

​慢性肝炎とは、炎症を引き起こす細胞によって肝臓の細胞が破壊され、肝臓内に炎症が生じた状態が6ヶ月以上続いている状態です。原因は主にウィルス感染ですが、大量の飲酒習慣によってアルコール性脂肪肝を引き起こし、そこから慢性肝炎に発展するケースや薬物によって肝炎がを発症してしまうケースもあります。

慢性肝炎は、急性肝炎よりも発症率が少ない疾患ですが、ひとたび発症すれば数年間、あるいは数十年間も続く可能性があるのです。多くの人は軽症のまま進行し肝臓への重大な障害はありませんが、中には継続的な炎症が少しずつ肝臓に障害を与え、最終的には肝硬変や肝不全、肝臓がんを引き起こしてしまう場合もあります。慢性肝炎の早期発見のためにもGOT・GPTの値を示す血液検査は定期的に行うべきでしょう。

脂肪肝

​脂肪肝とは、肝臓にある脂肪が過剰になった状態のことを言い、アルコール、肥満、糖尿病などの要因により発症する生活習慣病の一種とされています。脂肪肝はそのほとんどが無自覚なため、健康診断などで指摘を受けてようやく気づくケースがほとんどでしょう。ただちに医学的治療が必要といった深刻な段階ではなく、生活習慣の改善によって脂肪を抑えることで肝臓の自己回復を促すことが可能です。

しかし、いつまでも放っておくと、肝炎や肝硬変などの症状を引き起こし、最終的には肝臓がんになってしまう可能性すらあります。体調の悪化を自覚した時はすでに手遅れという場合もありますので、健康診断などで指摘されたら、なるべく早く生活習慣を改めるべきでしょう。

肝臓がん

​肝臓がんとは、ウィルス性肝炎により肝硬変が起こり、その症状が進行した結果引き起こされる重篤な疾患です。肝臓がんは、最初から肝臓にできる原発性肝臓がんと他の臓器から転移して発症する転移性肝臓がんに分かれます。上記の慢性肝炎や脂肪肝が肝硬変を引き起こし、さらにそれが悪化して発症するケースがほとんどです。肝臓疾患の中でももっとも重篤な疾患のひとつといえ、発見が遅れた場合は手遅れになる可能性が高いでしょう。肝臓がんを引き起こさないように、血液検査でGOTやGTPの値が高かった場合、治療および生活習慣の改善を行わなければなりません。

アルコール性肝炎

大量の飲酒を続けることで、肝臓内に慢性的な炎症を引き起こす疾患です。肝臓がアルコールの処理を優先するために、脂肪の処理が追いつかず、まず脂肪肝を引き起こします。この状態でさらにアルコールの摂取を続けていくと、おおよそ2割の人がアルコール性肝炎を発症し肝細胞が次々と破壊されていくのです。破壊された肝細胞の修復がなされず、繊維細胞が増殖するとアルコール性肝線維症になり、これが進行してアルコール性肝硬変、ひいては肝臓がんにまで至ることになります。血液検査でGOTやGTP​の数値が高かったら、飲酒をひかえ肝細胞の修復に努める必要があるでしょう。


肝臓の病気は多くが急性肝炎ですが、最近では生活習慣の乱れから脂肪肝になる人も増えてきています。生活習慣を改善することで、肝硬変や肝臓がんのリスクを減らすことが大切です!

肝臓の数値が高い原因

疲れなど一時的な要因の可能性アリ

​GOT・GPTなどの数値は、体調不良や疲れなどが要因となって一時的に上がる場合もあります。この場合は、安静にして疲れがなくなれば自然と落ち着きますので、心配は要りませんが、この状態へ頻繁になることで疾患を引き起こす場合もありますし、慢性的な疾患でがより寿徳な病気の一因ともなりえます。なるべく疲れを残さないことが大切です。

筋トレなど激しい運動で上がることも

激しい運動や筋トレなどによって筋肉の組織や細胞を傷つけてしまった結果、GOT・GPTなどの肝臓の数値があがることもあります。上記の疲れなどによる一時的な上昇もそうですが、この他にもストレスなど過度な負荷を精神や肉体にかけると肝臓疲労を引き起こしてしまうのです。睡眠不足、生活習慣の乱れなどと同様に何事も過剰に肉体に負荷を抱える行為は肝臓にもで悪影響を及ぼすといえるでしょう。肉体には適度な休息が必要なのです。

突発的上昇なら急性肝炎

​ウィルスによる急性肝炎は、多くの場合突然症状があらわれます。食欲不振、吐き気、嘔吐の他に発熱、右上腹部の痛みなどを伴う場合もあり、喫煙者の場合タバコをまずく感じてしまうでしょう。典型的な症状では数日たつと尿の色が濃くなり、皮膚に黄疸がみられるようになります。ほとんどの場合が1~2週間でピークに達し、2~4週間かけて徐々に症状が落ち着いていきます。2ヶ月以上症状が続くようなら慢性肝炎の疑いがあるでしょう。ただし、まれに症状がきわめて重くなり、肝不全などを生じて死に至るケースもありますので、症状がひどい場合はすぐに医師の診断を受けるようにしなければなりません。

生活習慣の乱れで慢性的に高くなることも

先にも述べた通り、暴飲暴食や運動不足、睡眠不足、ストレスなど生活習慣の乱れは肝臓に悪影響を及ぼします。アルコールの過剰摂取がアルコール性肝炎を引き起こすことはすでに述べましたが、過食も脂肪肝の原因となります。脂肪肝は、脂肪蓄積だけでなく糖質の過剰摂取によっても引き起こされるため、痩せていても脂肪肝を引き起こす可能性はあります。他にも運動不足や睡眠不足、ストレスなどの生活習慣の乱れも肝臓疲労を蓄積させ、脂肪がたまりやすい状態となってしまうのです。

お酒を飲まない人も!?

先にも触れたようにGOT・GPTの値が正常にもかかわらずγーGT​Pの値が高い場合は、アルコール脂肪肝の疑いがあります。アルコール性の脂肪肝では肝硬変へ移行する可能性も高いため、飲酒の習慣がある人は注意が必要です。またその一方で、お酒を飲まない人でも非アルコール性脂肪肝を発症する人が増えており、その1割程度は肝硬変を発症すると言われています。非アルコール性脂肪肝の原因は、肥満や糖尿病とされており、γーGT​P​の数値が高い人も生活習慣を改める必要があるでしょう。


これら原因の中に思い当たる節があるなら、病院で受診したり、生活習慣を改める必要があるじゃろう。自分の健康は自分で守るものなのじゃ!


肝機能の数値を下げるための5か条

肝臓を休ませてあげて

習慣的にアルコールを摂取する人はアルコール性肝炎を発症しやすく、それがアルコール性肝硬変まで進行し、最終的には肝臓がんまで発症してしまう可能性があります。肝臓は体外から入ってくるアルコールや薬物、体内で発生する有害物質などを無害にして水に溶けやすくし、尿や胆汁の中に排泄する機能を持つ臓器です。しかし、この浄化作用の限界を超えてアルコールを摂取し続けると肝臓はダメージを受けていき、最終的には重大な障害を引き起こしてしまします。そうならないためには、アルコールの摂取を控えることはもちろんですが、最低でも週に2日はアルコールを摂取しない日を設けて、肝臓を休ませてあげることが大切です。ただし、GOP・GPTの値が60以上、あるいはγ-GTP​の値が100以上の場合は、アルコールの摂取は危険ですので、禁酒するようにしなければなりません。もちろん、脂肪肝やアルコール性肝炎の診断を受けた場合も肝機能が回復するまでは禁酒の必要があるでしょう。

有酸素運動を定期的に

​生活習慣の乱れが肝臓疲労を引き起こすことは先に述べた通りですが、乱れた生活習慣を改善するためにもっとも有効なのが有酸素運動です。有酸素運動は、脂肪を燃焼させたり新陳代謝を活発化させる上に、ストレスを解消してくれる効果もあります。生活習慣改善の第一歩として、軽いウォーキングなどから始め、慣れてきたらジョギングなどに切り替えるとよいでしょう。もちろん、運動によって疲れすぎては意味がありませんので、リフレッシュできる程度を心掛ける必要があります。また、たまに思い立った時にやるのではなく、できれば毎日、少なくとも2、3日おきに継続して行うことが肝心です。定期的な有酸素運動を生活の一部にしてしまうことで、肝臓疲労だけでなくさまざまな生活習慣病の予防にもつながります。

肝臓をいたわる食事

肝臓をいたわるために大切なもののひとつが食事です。高カロリーの食事は肝臓に負担を与え、脂肪の蓄積を促してしまいます。また、たんぱく質を多く摂りすぎるのも肝臓に負担を与えてしまいますので、たんぱく質を摂る場合は消化吸収に優れた良質なたんぱく質を適度にとることが大切です。肝臓に負担をかけないように消化吸収のよいたんぱく質やビタミン、食物繊維などをバランスよくとる必要があります。もちろんすでに肝臓疾患のある場合や他の病気によって食事制限を受けている場合もあるでしょうから、医師と相談しながら肝臓に優しい食生活を目指しましょう。以下、肝臓に良いとされる食品を簡単にご紹介します。

枝豆

良質なたんぱく質を豊富に含む代表的な食材です。脂肪を燃やすレンチンなども含まれており、肝臓機能の改善・保護に効果のある、まさに酒飲みのための食材といえるでしょう。

豆腐

枝豆と同じ大豆食品であり、たんぱく質の吸収率が大豆食品の中でもっとも高いため、効率的に栄養分を摂取できる優れた食材です。他の食材と合わせて取りやすいところも大きな強みといえるでしょう。

しじみ

たんぱく質、ミネラル、ビタミンが豊富に含まれた食材で、さらにコレステロール値を下げ、肝機能の回復を促してくれるタウリンも含まれています。ただ、肝臓病に悪いとされる鉄分も多く含まれていますので、摂りすぎには注意が必要です。

カキ

肝臓の必要な各種ビタミン、ミネラル、グリコーゲン、アミノ酸などが豊富に含まれた食材で、とくに肝臓の薬として知られるタウリンも多く含まれています。肝臓の回復や解毒作用の強化にはもってこいの食材です。

かぼちゃ

カロチンをはじめとして、ビタミンC、ビタミンEなどの豊富な栄養素を含む緑黄色野菜の代表ともいうべき野菜です。肝臓病になるとビタミンが不足しますので、積極的に摂取るようにしましょう。

キャベツ

良質な植物性たんぱく質を始めとして、ビタミンC、カルシウムなどが多量に含まれる野菜です。また、ビタミンUというアミノ酸の働きにより肝臓でアルコール分解を助けたり、脂肪肝を防ぐなどの効果もあります。水溶性の野菜に分類されますので、食事の際はスープなどにした方がビタミンをしっかり摂取できるでしょう。

牛乳

​牛乳に代表される乳製品には、良質のたんぱく質と各種ビタミンが多く含まれています。中でも牛乳はタンパク質、糖質、脂質、ミネラル、ビタミンをバランスよく含んだ栄養価の高い食品といえるでしょう。牛乳にはビタミンC以外のすべてのビタミンが含まれ、肝臓の働きを強化するのに最適ですから、1日200ml以上の牛乳を摂取することをおすすめいたします。

もやし

​たんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富な優れた食品です。肝臓の調子が悪くなると、ビタミンやミネラルが不足がちになりますが、もやしは安価で多く摂取しやすい食物ですので、肝臓が弱っている時はこまめにとるべきです。

禁煙しましょう

​アルコールの摂りすぎが肝臓に悪い影響を与えることは周知の事実ですが、タバコもまた、肝臓に悪影響を及ぼします。これはニコチン、タールなどのタバコに含まれる有害物資が肝機能の働きを著しく低下させるためです。さらに喫煙者は大量のビタミンCを消費するといわれており、肝臓のビタミン不足を促してしまうでしょう。「お酒は飲まないから、肝臓は大丈夫」と思っている人でもタバコを吸うなら、肝臓はダメージを受けていくのです。肝臓をいたわるなら、禁煙するようにしましょう。

急性・要治療なら早期受診しよう

​GOT・GPTの値が基準値より大幅に高い場合はもちろん、急性の症状が出た場合は、早めに医師に診せる必要があります。医師に診せる時は、GOT・GPTの数値が高い場合はその旨をしっかりと医師に伝えるようにしましょう。また、GOT・GPTの値がわからなくても黄疸や尿の色の変化などが合った場合は、急性肝炎の可能性もありますので、自身の状態を正確に医師に伝える必要があります。発熱・頭痛・倦怠感などの症状が出たら、風邪とは断定せずに皮膚の状態や尿の色などを見る習慣をつけて、異常を感じたらなるべく早期に受診をするようにしましょう。

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5か条を要約すれば、「生活改善を心がけ、異常があったらすぐに医師に診せましょう」ということです。自身の状態を知ることが、健康的な生活の維持につながるでしょう!

肝機能が基準値以上なら一度受診!

肝臓の状態を知る上で大切な数値、GOP・GPT・γーGTP​などについて解説してきました。普段、健康診断を受ける際、よくわからないから見逃していたかもしれませんが、今後はこれらの数値を見つけたら基準値以上かどうかをみて、もし基準値以上なら、医師に診せるべきでしょう。歳をとればとるほど、肝機能は衰えていくものです。健康診断の数値を見逃さないことが、ご自身の健康を守ることにつながりますので、これからはぜひ、意識してみるようにしてください!

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