膝の関節痛は我慢しても治らない!正しい対策・対処法を学ぼう

関節痛が膝に出ていてもガマンしながら生活している人は多いようです。けれど、膝関節の痛みには思わぬ病気が隠されていることもあり、甘く見てはいけないケースもあるのです。そこで膝の関節痛について知っておきたい知識や対処法などをまとめてみました。

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膝の関節痛を放置していませんか?

階段を上るとジンジンと響く、歩いているだけでも違和感が続くなど、膝の関節に痛みを感じていませんか?動けないほどではないからと痛みを放置する人も多いようですが、膝の関節痛は自然と和らぐことはほとんどなく、正しい治療で改善することがおすすめだと言われています。そこで、膝の関節痛はどんな原因や治療法があるのかについて見ていきましょう。

膝に関節痛が起きる原因

膝には関節軟骨があって、骨と骨とが直接ぶつかるのをクッションのように防いでくれています。神経が通らない関節軟骨は痛みとは無縁ですが、軟骨がすり減るなどの異常が発生すると、関節の周囲にある神経が刺激されて痛みを生じるのです。その原因には次のようなものがあります。

過度なスポーツ・トレーニング

健康づくりに欠かせない運動、特に下半身の筋力をアップすることは膝の痛みの予防につながります。ところが、スポーツやトレーニングが膝の関節を痛めてしまう原因になることもあります。

走る・跳ぶ・着地するといったスポーツの基本動作には、膝の柔軟な動きが欠かせません。軽く運動するだけなら問題にはなりませんが、十分に体を休めずに激しい運動を続けたり、同じ動作を繰り返し練習したりすると、膝に疲労がたまって関節痛を起こしてしまうのです。ただ炎症を起こしているだけではなく、疲労骨折や剥離骨折として治療が必要なケースも多いようです。

スポーツやトレーニングでは“野球肩”や“テニス肘”、“ゴルフ肘”と呼ばれる肩や肘の関節痛が起こることもあります。

負担のかかる姿

ただ立っているだけでも膝には体重の負担がかかっています。姿勢によっては膝に過度の負担をかけてしまい、関節痛を引き起こす原因になることもあります。

たとえば、O脚やX脚といった足のゆがみは膝への圧力を増す要因の1つです。O脚は膝関節の内側に、X脚は膝関節の外側に圧力がかかってしまうため、それぞれ内側と外側の関節軟骨がすり減ってしまい、関節痛を生じます。猫背やぺたんこ座りといった骨盤を歪める姿勢が、こうした脚の歪みを生んでしまいます。O脚やX脚が気になる人は日常の姿勢を見直して、歩くときに膝が正面を向いているかを意識するようにしましょう。

また、日本人にはおなじみの正座も膝への負担が大きいため、長時間続けるのは避けたいところ。おしりの下に座布団をはさむなどして、できる限り膝への負担を減らすように心がけましょう。

老化・運動不足による筋力低下

大きな負担をかけていなくても、加齢とともに関節軟骨はすり減っていきます。中高年になると膝の関節痛を訴える人が増えるのはこのためです。また女性の場合、閉経を迎えて女性ホルモンが急激に減少する50歳頃から関節の痛みを感じやすいと言われています。

また、運動不足によって下半身の筋力が衰えると、膝を曲げたり伸ばしたりといった動きが柔軟に行えなくなってしまいます。筋力でカバーできない分だけ膝への負担が増し、関節痛の引き金になることもあるようです。

過剰な体重による負担

太りすぎると、自分の体重が膝へのダメージにつながることもあります。膝にかかる負担は歩くときで体重の3倍と言われています。つまり、3kg太っただけでも膝にかかる負担は9kgも増えるのです。体重によっては、ただ歩くだけでも激しいスポーツと同じくらいの負担を与えてしまう可能性があります。また一般に、体重が増えるにつれて運動不足になる傾向があるため、下半身の筋力の衰えから膝への負担がさらに増してしまうことが多いと言われています。

病気

膝の関節に痛みを起こす病気にはいろいろありますが、代表的なものに変形性膝関節症があります。加齢などによって関節軟骨がすり減って炎症を起こすもので、関節液がたまって腫れを起こして「関節に水がたまる」と言われる状態になることが多いと言われています。もう1つ有名なのが感染症の一種で免疫システムの異常から全身の関節に痛みや腫れが出る関節リウマチです。変形性関節症と違って関節の痛みだけではなく、微熱や倦怠感、口の渇き、食欲不振といった症状が出ることもあります。

他にも、ケガなどをキッカケに傷口から細菌が侵入して化膿を起こす化膿性関節炎や、プリン体の摂りすぎで発症する通風も、膝関節に痛みや腫れを起こしやすい病気として知られています。

ひばり
膝関節に痛みを起こす病気については、あとで詳しく見ていきます!

日常でできる膝のケア

膝関節に少しでも痛みを感じるなら、毎日のケアで少しでも膝を楽にしてあげましょう。今は痛みがない人も、将来に備えて膝にやさしい生活を習慣づけるのがおすすめです。

姿勢を正して膝の負担を減らす

トートバッグを右肩ばかりで持つ、片足に体重をかけて立つ、猫背がクセになっている……そんな何気ない習慣が体を歪ませ、膝関節の痛みを加速させていることもあります。膝への負担をを減らすためにも、正しい姿勢を心がけることが大切です。

立つときには背筋を伸ばしてあごを引き、お腹やおしりをキュッと引き締めるイメージで、猫背になったり反り返ったりしないようにしましょう。横から見たときに首元と肩、足首が一直線になる姿勢が理想です。歩くときにも先ほどの正しい立ち姿勢を意識します。そして、右足の膝をしっかり上げてかかとから着地したら、左足は親指の付け根あたりでしっかり蹴り出します。膝が前を向いていることも大切なポイントです。正しい歩き方をすると内ももや骨盤周辺の筋肉が鍛えられるため、膝関節を守る働きも期待されて一石二鳥です。

食事で症状を楽にする

「これを食べれば痛みが取れる」という食材はありませんが、食事内容に気を配れば膝関節を強くできるかもしれません。バランスの良い食生活はそれだけで組織の老化を防いでくれたり免疫力をあげてくれたりと膝の痛みに有効ですが、骨を作る元となる次の栄養素は積極的な摂取を心がけたいところです。

  • カルシウム:体内に吸収されにくいという特徴もあるため、積極的な摂取が欠かせない栄養素。乳製品や大豆製品、骨ごと食べられる魚などに含まれる。
  • ビタミンD:カルシウムの吸収率を高める。いわし、しらす、卵黄、しいたけなどに含まれる。
  • ビタミンK:カルシウムの吸収率を高める。納豆、海苔、しそなどに含まれる。
  • リン:骨を作る材料になる。いわし、しらす、チーズ、胡麻などに含まれる。
  • マンガン:骨の代謝を促進する。ショウガ、玉露(お茶)、しじみなどに含まれる。

骨を強化する栄養素の他にも良質なたんぱく質を摂っておくと、筋肉の発達や疲労回復に役立つので、膝関節をスムーズな動きを助けてくれます。

痛みを和らげるツボを押す

膝関節が痛むからといって、歩かないわけにはいきませんよね。痛みを和らげる方法として、関節痛に効くツボを知っておくと便利です。膝関節の痛みに効果があるとされるツボは膝に集まっています。「痛いところを押すなんて……」と不安になるかもしれませんが、手で膝を包み込むようにマッサージしながら、人差し指や中指を使ってやさしく刺激してあげればOKです。1度に7~10回程度のツボ押しが目安です。

ツボの名前場所期待される効果
内膝眼(うちしつがん)膝の“お皿”のすぐ下、内側のくぼみ膝関節の内側の痛み
外膝眼(そとしつがん)膝の“お皿”のすぐ下、外側のくぼみ膝関節の外側の痛み
委中(いちゅう)膝の裏(横ジワ)の中心あたり膝全体の痛み

サプリで快適な毎日に

膝の関節軟骨にプラスになるサプリメントを取り入れることで、毎日の歩行がスムーズになることもあります。おすすめの成分は関節軟骨や関節液に含まれるグルコサミンやコンドロイチンです。年とともに減り続ける軟骨成分をサプリで補給して、“痛みにくい”膝を目指しましょう!

膝関節の痛みにおすすめのサプリ:サントリー「グルコサミン&コンドロイチン」

軟骨や関節液と同成分のグルコサミンとコンドロイチン、コラーゲンに加え、抗酸化作用で知られるポリフェノールをプラスしたサプリ。体の関節を軽くするだけではなく、いつまでもイキイキと活動するためのパワーを補えます。体を動かすのが好きな人や健康が気になり始めた人に支持されています。

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カルナ博士
グルコサミンやコンドロイチンの他に、ヒアルロン酸も関節軟骨や関節液に含まれる成分として有名じゃぞ。

関節痛の治療法1:薬物療法

膝関節の治療法には様々な方法がありますが、痛みがひどく毎日の生活に支障を感じるほどなら、薬の服用によって痛みや腫れを緩和する治療が有効だとされています。

処方薬

病院で処方される膝関節の治療薬として、もっとも一般的なのが非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)です。胃が荒れるなどの副作用の心配はありますが、服用後まもなく効果を実感できるので、少しでも早く膝の痛みを取り除きたい人におすすめです。痛みだけではなく炎症を抑える効果も期待されるので、服用を続けることで関節痛の悩みそのものが解消できることもあるようです。

市販薬

ドラッグストアに並ぶ市販薬の中にも関節痛に効くとされるものがあります。市販薬のほとんどはコンドロイチン硫酸を高配合することで軟骨のクッション性を高める処方となっていて、処方薬とは別のアプローチで膝関節の痛みを和らげることを目的としています。こうした市販薬には武田薬品「アクテージAN錠」やゼリヤ新薬「コンドロイチンZS錠」などがあります。

ちなみに、先ほど取り上げたサプリメントは、あくまでも栄養補助“食品”であって関節痛の治療が目的ではありません。きちんと治療して膝関節の痛みを和らげたいと考えるなら、薬を選択するようにしましょう。

漢方薬

漢方薬は生薬由来の治療薬で、人間が本来持つべき自然治癒力を高めると言われています。特に病名はつかないのに膝に関節痛が起きやすいなら、1度試してみる価値があるでしょう。熱を持った腫れや痛みには越婢加朮湯(えっぴかじゅっとう)、水がたまった慢性的な関節痛には防已黄耆湯(ぼういおうぎどう)など、症状に応じてぴったりの漢方を選ぶようにしましょう。

湿布の種類と貼り方

処方薬にも使われる非ステロイド系消炎鎮痛剤は湿布の成分としても知られています。患部に貼れば有効成分を皮膚から直接吸収できるので、痛みの緩和を目的とした治療法の中でもとりわけ即効性に優れていると言われています。ただ、成分の刺激で肌がかぶれることもあるので、皮膚が弱い人や体調が悪い人は使い方に注意するようにして下さい。

膝関節への湿布の貼り方:表側

  1. 湿布の長い辺を半分に折り、真ん中に切れ込みを入れる。※広げたときに湿布の中央に切れ目ができるようにする。
  2. 切れ目がタテになるように手に持ち、膝を軽く曲げる。
  3. 膝上から伸ばすように貼っていく。
  4. 膝下まで貼れたらしっかりと密着させる。

膝関節への湿布の貼り方:裏側

  1. 湿布の真ん中に上下それぞれ2cmほどの切れ込みを入れる。
  2. 切り込み部分が膝のシワに合うように湿布を合わせる。
  3.  膝上から伸ばすように貼っていく。上の部分をのばすように貼ります。
  4. 膝下まで貼れたらしっかりと密着させる。

関節痛の治療法2:装具療法

膝の痛みや炎症があると、ちょっと歩くのにも辛い思いをすることになりかねません。そんなときには関節を保護してくれる装具を使って、膝への負担を軽くする方法があります。

専用器具を使って膝を補助

装具療法にはいろいろな選択肢があります。布製のサポーターはもっとも気軽に使えるアイテムですが、関節を安定させるほどのサポート力はないため、重症者には向かないでしょう。関節の安定を望むならプラスチック枠などがついた機能的膝装身具があります。ただ、機能が高まるほど取り付けが複雑になりやすいデメリットもあります。また、松葉杖などの杖も器具のひとつです。杖は膝だけではなく脚全体の負担を軽減してくれるので、1度使うと手放せなくなる人も多いようです。

テーピングで膝を固定

薬局などで買えるテープを巻くと膝関節の安定と保護に役立ちます。いざというときのためにテーピングの方法を覚えておくと便利です。

膝関節のテーピング方法

【準備するもの】

75mm幅伸縮テープ

【手順】

  1. イスに座り、貼る側の膝を台などに乗せる。
  2. 膝の周囲+10cmの長さでテープをカットする。
  3. テープを半分に折って、残り5cmになるまで切り込みを入れる。
  4. 切り込みの入っていない中央部を膝裏にあてて、引っ張らないように貼っていく。
  5. 外側の切り込み部分を、膝のお皿を囲むように(丸く)引っ張りながら貼っていく。
  6. 内側の切り込み部分を、5のテープに重ねるように引っ張りながら貼っていく。

関節痛の治療法3:運動療法

専門医による指導のもとで適度な運動を行えば、関節周りの筋力をアップさせて関節の動きをスムーズにすることができます。

外で行う運動

毎日のちょっとした運動で、筋力をアップするとともに膝の関節を強くすることができます。ただ、炎症などが進んでいると運動が逆効果になることもありますので、痛みの出始めや痛みが出る前の予防に行うのがおすすめです。

空き時間に1分ずつ!大臀筋トレーニング

おしりの筋肉である大臀筋は股関節のスムーズな働きに役立つため、歩くときの脚の安定感をアップし、膝関節をサポートするのに役立ちます。大臀筋は大きな筋肉なので鍛えるのは比較的簡単です。エスカレーターより階段を選ぶ、信号待ちのときに片足立ちを交互に行うといった運動を空き時間に少しずつするだけでも効果を感じられるはずですよ。

室内でできる運動

自宅など横になれたり道具を使えたりする環境なら、膝関節に役立つ筋肉を鍛えることができます。

大臀筋のトレーニング

  1. 仰向けに寝て右足は膝を曲げて足を床につけ、左足はまっすぐ伸ばす。
  2. 両手と右足で支えながら、左足からおしりまでを持ち上げる。
  3. 30秒キープしたら足を入れ替えて、左右3回ずつ行う。

内転筋のトレーニング

内転筋は太ももの内側にある筋肉で、膝のスムーズな動きには欠かせないと言われています。

  1. まっすぐに立ち、両膝でクッションや2つに折った座布団などをはさむ。
  2. 内ももを意識しながら3秒キープする。
  3. 休憩を入れながら3~5回ほど行う。

大腿四頭筋のトレーニング

大腿四頭筋は太ももの前面にあり、歩く・走る・跳ぶといった基本動作に大きく関わる筋肉です。

  1. まっすぐに立ち、背筋を伸ばしたまま両膝を曲げて腰を落とす。
  2. 大腿四頭筋に負荷を感じたら元の姿勢に戻る。
  3. 膝の痛みを感じない程度に5回ほど行う。
ひばり
どのトレーニングも無理は禁物です!膝に負荷がかからないように、自分にできる範囲から始めてくださいね。

関節痛の治療法4:物理療法

物理療法とは患部を温めたり冷やしたりすることで、痛みや腫れに働きかける治療法です。家庭にあるもので気軽に取り入れることができます。

寒冷療法の場合

過度の運動などで急に膝が痛んだときには、炎症による熱を冷ましてくれる寒冷療法(アイシング)が効果的です。いちばん簡単なのはビニール袋に入れた氷を患部に当てる方法です。凍傷を防ぐためにも20分ほど当てたら一旦アイシングを止めて、時間を置くようにしましょう。また、冷えすぎるときはタオルなどで包んで温度を調整してみて下さい。

温熱療法の場合

慢性的な膝関節の痛みには温熱療法による治療がよいと言われています。温めることで行が促進されて筋肉や靭帯の組織がほぐれるので、痛みが和らぎやすいようです。病院で超短波やマイクロウェーブによる治療法を選ぶこともできますが、家庭では蒸しタオルやカイロなどを使って膝を温めてもOKです。もし関節が腫れていたり熱を持っていたりするときには、寒冷療法で冷やしてから行うといいでしょう。

関節痛の治療法5:手術療法

痛みのせいで生活に支障が出てしまうときには、手術によって膝関節の症状を改善することもあります。

高位脛骨骨切り術

O脚が進むと骨が変形を起こして、膝関節に強い痛みが出てしまうことがあります。こうしたO脚による骨の歪みを手術よって矯正するのが高位脛骨骨切り術です。O脚からX脚へと近づけるために、骨を削ったり人口骨を入れたりなどして脚の角度を調整します。骨がつくまでに2~3ヶ月はかかると言われているので、リハビリに長く時間を割く必要があるようです。

関節鏡視下手術

半月版や軟骨が傷つくなどする変形性膝関節症を治すのに多く選ばれるのが関節鏡視下手術と言われています。内視鏡を患部に入れ、軟骨の骨を取り除いたり半月版のトゲを切除したりといった処置が行われます。手術時間が30~60分と短く傷口が小さいため、体への負担が少ないという利点があります。そのため、手術の翌日にはリハビリを始められることがほとんどです。

人工関節置換術

膝関節や股関節で骨の変形や損傷が進んでいるときに多く行われるのが人工関節置換術です。損傷した関節と金属や高分子ポリエチレンなどを使った特殊な人工関節とを取り替えるもので、術後は膝関節の痛みがほぼなくなると言われています。デメリットとしては手術のあと1ヶ月ほどの長期入院が必要になることや、正座や屈伸といった関節の深い曲げ伸ばしが難しくなることなどがあります。

膝の関節痛を伴う6つの病気・ケガ

膝の関節痛には、軽い炎症で済むものもあれば、病気やケガによるものもあります。病気やケガが原因の場合には病院へかかるのがいちばんですので、あらかじめ関連した病気やケガを知っておくと安心ですよ。

関節リウマチ

関節リウマチは30~50代での発症が多く、特に閉経後の女性に多く見られます。原因ははっきりしていませんが、遺伝子の影響やウイルスなどの感染などが関係しているとされています。その結果、免疫システムに異常が起こり、関節に炎症や腫れ、痛みが起こります。症状が進むと関節液が増えたり軟骨などの損壊が進んだりして、手足の関節だけではなく内臓にもトラブルを起こすことがあると言われています。

関節リウマチには明確な診断基準や治療法はありません。症状を総合的に判断した上で治療が開始されると、抗リウマチ薬などの薬によって痛みを軽くしていきます。整形外科の他、内科(リウマチ内科、膠原病内科)でも治療できます。

変形性膝関節症

加齢や負荷によって膝の関節軟骨がすり減り、骨と骨とが直接ぶつかることで痛みを引き起こすのが変形性膝関節症です。すり減ってしまった軟骨は元に戻ることがないので、放っておくと痛みがどんどん増し、歩くことさえツラくなることも少なくありません。階段の上り下りや正座などで膝の痛みが気になってきたら、早めに整形外科を受診しましょう。

レントゲンによって膝関節の状況が確認されたら、運動療法などを基本とした緩和ケアが行われるようです。重症と診断されたときには、関節への注射や薬によって痛みを軽くしたり、手術が選択されたりすることもあります。

化膿性関節炎

化膿性関節炎は黄色ブドウ球菌などの細菌が関節に進入し、関節軟骨が損壊したり骨が解けたりする病気です。進行が早い疾患なので、すみやかな治療開始が求められます。整形外科で関節内の体液を注射で採取し、膿がたまっているかどうかを確認することで診断されます。

壊れてしまった関節を元通りにすることはできませんが、手術で関節内をキレイにしたり抗生物質を投与したりすることで痛みを和らげていきます。関節の破壊が進んだときには、関節固定術と呼ばれる手術が行われることもあるようです。

偽痛風

関節リウマチでも痛風でもないのに膝の関節が痛む……そんなときには偽痛風の可能性があります。痛風に似た症状のため偽痛風と呼ばれ、痛風が関節液に尿酸ナトリウム結晶が生じるのに対し、偽痛風は関節液にピロリン酸カルシウム結晶が生じます。ロリン酸カルシウム結晶が軟骨に沈殿すると、炎症を起こして痛みの原因となるようです。

関節液内の結晶の有無によって診断され、非ステロイド性消炎鎮痛薬などを使って痛みを軽くする治療が行われます。60歳以上に多く見られるため、膝の痛みや高齢による運動不足から、変形性膝関節症を併発することもあります。

オスグットシュラッター氏病

10~15歳くらいの成長期の子どもに多く見られるのがオスグットシュラッター氏病です。バスケットボールやサッカーなど膝への負荷が強いスポーツをしている子どもに多く、膝の下にある骨(脛骨結節)が少しずつ飛び出すことで痛みが出てきます。整形外科で症状やレントゲン検査によって診断されます。

成長期が終わると治まる一過性の病気であるため、積極的な治療が行われることはほとんどありません。原因となるスポーツを休んだり、大腿四頭筋をアイシングしたり、湿布や痛み止めを服用したりすることで、痛みを和らげます。痛みが引いたらスポーツを再開しても大丈夫なようです。

前十字靭帯損傷・半月板損傷

前十字靭帯損傷は、膝に負担のかかるスポーツで膝の前十字靭帯が強く引っ張られることで損傷することです。スポーツ中に膝が突然崩れるような感覚になったり、断裂音が聞こえたりして気づくことが多いと言われています。2週間もすれば痛みが引き、1ヶ月たてば膝の違和感もほとんどなくなります。ただ、放っておくと膝の不安定間が続き、関節のクッション材となる半月版がすり減って半月版損傷を引き起こすこともあります。

足首などの靭帯は固定することで自然と元に戻るのですが、前十字靭帯は関節内にあるため元には戻せません。そのため、スポーツ専門の整形外科などで丈夫な腱を使って靭帯再建術が行われる場合があります。術後は1~2週間で歩けるまでに回復することが多いようです。

膝に違和感があればすぐに対策

いかがでしたか?膝の違和感は「少しくらい」とガマンしてしまう人も多いはず。けれど、早めの治療で症状の進行を抑えることもできるので、気になることがあったら整形外科を訪ねてみてくださいね。

膝関節に痛みの出る病気とケガを再チェック!

  • 関節リウマチは関節に腫れや痛み、こわばりが出やすい
  • 変形性膝関節症は足を動かすと同時に痛み出す
  • 偽痛風は全身の中でも特に膝関節の痛みが強い
  • オスグットシュラッター氏病は成長期の子どもに起こりやすい
  • 前十字靭帯損傷・半月板損傷はスポーツ中に「膝がはずれる」ケガ

参考サイト
伊藤整形外科・内科クリニック|膝関節痛について https://www.nsknet.or.jp/~takao…
オムロン|関節痛…原因を知って早めの予防と対策を https://www.healthcare.omron.co…
大阪府済生会中津病院|膝関節の病気と治療 -整形外科- https://www.nakatsu.saiseikai.o…

公益財団法人日本リウマチ財団 https://www.rheuma-net.or.jp/in…

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