めまいが治らないなら脳梗塞を疑え!早期発見で後遺症を残さない

もしかするとその「めまい」は脳梗塞の前兆の1つかもしれません。めまいはさまざまな病気の前兆として見られる症状ですが、脳梗塞は案外見逃されてしまいがち。早期発見するためにめまいと脳梗塞の関係を調べてみましょう。

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耳鼻科にいってもめまいが治らない

「めまい」の症状が有名な病気には、内耳のリンパ液が増えて水ぶくれ状態になってしまうことが原因で起こるメニエール病や、内耳にある三半規管(半規管)の耳石とよばれる部分がはがれてしまい、頭を動かしたときにはがれた耳石が三半規管の中を動いて三半規管を刺激することによって起こるとされている良性発作性頭位めまい症が有名です。これらの2つの病気のように、めまいという症状がみられる病気では、左右の耳にある三半規管のバランスが崩れて起こることがあるので、「めまい」を感じたら耳鼻科に行くという人も多いかもしれません。しかし、「耳鼻科に行ったけれどめまいが治らない」ということもあります。耳鼻科に行ってもめまいが治らない場合、めまいの原因は何が考えられるのでしょうか

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脳梗塞の前兆でめまい

耳鼻科へ行ってもめまいが治らない、めまいの原因がわからないといった場合、中枢性のめまいの疑いがあります。中枢性のめまいの原因としては、脳、特に脳幹や小脳で起こる脳出血や脳梗塞、脳腫瘍などの病気が考えられます。

ひばり
「めまい」ってよくある症状なのに、大きな病気が原因になっていることもあるのね。
カルナ博士
そうじゃな。「めまいだからメニエール病か良性発作性頭位めまい症だろう」決めつけないことが大切じゃ。

脳梗塞によるめまいの特徴

脳梗塞によるめまいには「回転性めまい」と「非回転性めまい」の2つのタイプがあります。特に脳幹や小脳の脳梗塞が原因で起こるめまいの30~40%が回転性めまい、60~70%が非回転性めまいとされています。

回転性めまい

回転性めまいは、自分自身がぐるぐると回っているように感じるめまいのことです。水平方向にぐるぐる回っているように感じることがほとんどですが、エレベーターに乗っているときのようにスッと下がっていくような感覚のめまいを感じる場合もあります。回転性めまいは、突然めまいを感じることが一定期間続いたあと、めまいが起こることがぴたりとなくなってしまうのが普通です。このように、「突発的」かつ「一時的」に起こるめまいを「突発性一過性のめまい」といいます。

非回転性めまい

非回転性めまいは、「ふらふらする」「ぐらぐらする」というように感じるめまいのことです。非回転性めまいは、回転性めまいのように、突然めまいを感じることが一定期間続いたあと、めまいが起こることがぴたりとなくなってしまう「突発性一過性のめまい」と、気づいたらふらふら、ぐらぐらするようになっていて、それが数ヶ月から数年続くという「慢性持続性のめまい」の2種類に分けることができます。

併発する脳梗塞の症状 

本来、脳の病気でめまいが突然起こることは少ないようです。しかし、小脳や脳幹で脳梗塞が起きてしまうと、めまいの症状がみられる場合があります。脳梗塞が原因のめまいでは、めまい以外の脳梗塞の症状がみられる場合も多くあります。たとえば、次のような症状がないか確認してみましょう。

  • 手足を動かしにくい
  • しびれを感じるなど、半身の感覚がおかしい
  • ものが二重に見える
  • ろれつが回らない
  • 頭が痛い
  • 意識がもうろうとする
  • 吐き気がしたり、嘔吐したりする

以上のような症状がめまいと併発しているようであれば、脳梗塞がめまいの原因となっている可能性があります。メニエール病や良性発作性頭位めまい症を疑って耳鼻科に行くのと並行して、脳神経外科や神経内科を受診することを考えたほうがよいかもしれません

脳梗塞の原因

よく聞く病気の1つである脳梗塞。厚生労働省「平成25年人口動態統計(確定数)の概況」によると、2013年(平成25年)には、脳血管疾患で亡くなった人は11万8,347人で全体の9.3%を占め、日本人の死因の4位となっています。この脳血管疾患で亡くなった人のうち、約6割の人が脳梗塞が原因で亡くなっています。このように、脳梗塞は比較的身近な病気であり、死に至ることもある病気なのです。それでは、脳梗塞は何が原因で起こるのでしょうか。

脳血管の動脈硬化

動脈硬化とは、動脈の壁が厚くなったり硬くなったりする症状です。動脈硬化の原因の1つはコレステロール、特にLDLコレステロールが血液中に多くなってしまい、血管の壁に蓄積されるようになってしまうことです。LDLコレステロールは肝臓から全身にコレステロールを運ぶ働きをしているのですが、血液中のLDLコレステロールが多くなると、LDLコレステロールは血管の壁に入り込んで蓄積されるようになります。LDLコレステロールが血管の壁に入り込み、酸化されるとプラークとよばれるこぶのようなものをつくるようになります。


プラークが大きくなると、血管がせまくなったり血管が壊れやすくなったりします。また、プラークがはがれ落ちて血栓となり、細い血管に詰まってしまうこともあります。血管がせまくなったり血栓が血管に詰まってしまったりすると、その先の組織や細胞に血液が行きわたらなくなります。血液は、細胞が活動するのに必要な酸素やエネルギー源を運んでいます。血液が組織や細胞に行きわたらなくなるということは、その組織や細胞が働かなくなってしまうということです。体をつくる細胞に不要なものはありません。特に脳の血管で動脈硬化が起こってしまうと、脳の細胞に酸素やエネルギー源が行きわたらなくなって脳の機能に障害が出るおそれがあります。この状態が脳梗塞ということです。

不整脈 

不整脈(脈のみだれ)動悸(心臓が異常に強くドキドキしているように感じる)として症状に現れる心房細動も、近年脳梗塞のリスクの1つとして考えられるようになってきています。心房細動は高齢者に多いのですが、30~50歳代で経験する人も多いそうです。忙しく働いていてストレスがたまっていたり、睡眠不足が続いていたりといったときに軽い心房細動が起こることがあります。この軽い心房細動を放置しておくと、心房細動が繰り返し頻繁に起きるようになってきます。


心房細動が起きると、心臓内に血液が停滞してしまいます。そうすると、血液がかたまりになりやすくなり、血栓ができやすくなってしまいます。この血栓が脳の血管まで移動して詰まってしまって脳梗塞(心原性脳梗塞)を引き起こしてしまうのです。

脳梗塞の治療法

検査方法

CT

CT(コンピュータ断層撮影法)は約45年前に開発されたX線を用いた技術です。脳梗塞の検査をする場合、検査を受ける人の頭を一周するようにX線が照射されます。そこから得たデータをコンピュータによって計算し、頭を輪切りしたような画像をつくり出します。特に新しく出血した部分は鮮明に見えることが多く、脳出血やくも膜下出血などの診断に使用する場合も多くあります。特に疑うところがなければ、脳梗塞にはなっていないということですし、脳梗塞を発症して数時間すると脳梗塞が起こった部分が水ぶくれのような状態となり、CTでは黒く見えるようになるので脳梗塞の診断としても利用されます。脳梗塞の場合、MRIのほうがより詳しく脳梗塞の状態を確認することができるのですが、CTのほうが検査にかかる時間も短く、比較的手軽に行えることから、脳梗塞かどうかを判断したり、脳に出血があるかどうかを調べたりするのによく利用されています。

MRI

MRI(磁気共鳴血管造影法)は、CTと同様にコンピュータを使って病巣を画像化して調べるという方法ですが、X線ではなく磁力を使っています。MRIでは「T1強調画像」「T2強調画像」という撮り方もありますが、脳梗塞がより明確にわかるようになった「フレアー画像」という撮り方や、新しくできた脳梗塞の部分を早い段階から見つけることができる「拡散強調画像」という撮り方で脳梗塞を発見できます。MRIでは地面に平行な面での輪切りだけでなく、地面に垂直な面での輪切りの画像も撮ることができます。このようにさまざまな撮り方ができるので、脳梗塞の早期発見ができるというわけです。ただし、磁力を使うのでペースメーカーを利用している人はMRIの検査を受けることができません。ヘアピンなどの金属や金属製の入れ歯などもMRIの検査を受ける場合には注意が必要です。

脳梗塞発症後の検査

脳梗塞発症の疑いがある場合、頭部のCTやMRIに加えて、脳血管をMRIによって撮影するMRA(脳血管検査)や、カテーテルという細い管を血管に挿入して造影剤を流し込み、血管を撮影する脳血管造影検査、脳の血液の流れを画像化する脳血流検査なども行います。また、検尿や血液検査、胸部X線撮影、心電図検査などの全身の状態を検査し、それらの検査結果を総合して診断します。

薬物治療

脳梗塞の治療には薬を使用する場合も多くあります。ここでは、動脈硬化が原因となって起こる脳梗塞(アテローム血栓性脳梗塞)と、不整脈などの心房細動が原因となって起こる脳梗塞(心原性脳梗塞)に分けて使用される薬をご紹介したいと思います。

内服薬                                            

アテローム血栓性脳梗塞では、抗血小板剤を内服薬として使用します。抗血小板剤は、活性化された血小板が血管の壁にくっつき、血管がさらに狭くなるのを防ぐ働きのある薬で、アスピリン、クロピドグレル、シロスタゾールなどといった薬が使用されます。一方、心原性脳梗塞では、抗凝固剤を内服薬として用います。抗凝固剤は、心臓の中に血栓がつくられにくくするために使用する薬で、ワーファリン、プラザキラなどがあります。

注射薬

脳梗塞の治療では、内服薬以外にも注射薬を用います。抗血小板剤は活性化された血小板が血管の壁にくっつき、血管がさらに狭くなるのを防ぐ働きのある薬で、抗凝固剤は心臓の中に血栓がつくられにくくするために使用する薬です。また、血栓溶解薬は脳梗塞の原因となる血栓を直接溶かすための薬です。注射薬も、次の表のように、アテローム血栓性脳梗塞と心原性脳梗塞とで使用する薬が異なります。

アテローム血栓性脳梗塞心原性脳梗塞

抗血小板剤

オザグレル など

抗凝固剤

アルガトロバン など

ヘパリン など

血栓溶解薬

アルテプラーゼ、ウロキナーゼ など

アルテプラーゼ、ウロキナーゼ など

リハビリ

脳梗塞によって手足がまひしていたり、言語障害がみられたりする場合、運動や温熱、電気などを用いて運動機能の改善を図る理学療法や、日常生活の動作やレクリエーションなどの作業活動を通じて心身のリハビリを行う作業療法、コミュニケーションや食事の際の嚥下といったリハビリを行う言語療法など、脳梗塞発症前とできるだけ同じような生活を送れるように訓練するリハビリを行います。リハビリは脳梗塞の急性期治療(投薬や手術などで、血栓を溶かしたり脳にできた水ぶくれのようなものを除去したりする治療)が終わりしだい、1日でも早く開始するのがよいとされています。 

手術による治療

脳梗塞の手術には、脳梗塞の進行や再発を抑制し、脳の動脈をつないで脳の血流を増やす脳血管バイパス術、首の動脈で厚くなったりせまくなったりしている部分の血管の壁を除去する内経動脈内膜剥離術、血管の中にカテーテルを入れ、狭くなった血管を広げる血管内ステント留置術などがあります。

ひばり
脳梗塞を防ぐ検査もあれば、脳梗塞を診断する検査もあるし、薬や手術で脳梗塞の原因を取り去ったり、リハビリで日常生活に戻れるようにしたり……。脳梗塞の検査法や治療法は結構確立されてるのね、博士。

カルナ博士
そうじゃな。日本人の死因でも多い脳梗塞じゃから、検査法や診断法、治療法などがしっかりと研究されてきたんじゃろうな。しかし、治療法が確立されているといっても、やはり脳梗塞が起こらないことが一番じゃのう。

脳梗塞の予防でできること

ひばり
じゃあ、博士。脳梗塞が起こらないようにするためにはどうすればいいのよ。予防する方法なんてあるの?
カルナ博士
もちろんじゃ。完全に脳梗塞を発症しなくなるわけではないが、リスクを下げることができるといわれている方法があるぞい。脳梗塞以外の病気の予防にも役立つんじゃよ。脳梗塞予防のために一緒に確認じゃ!

適度な運動

特にアテローム血栓性脳梗塞の原因となる動脈硬化を防ぐためには、適度に運動することが重要です。動脈硬化の原因は、肝臓から全身にコレステロールを運ぶ働きをしているLDLコレステロール。血液中のLDLコレステロールの量が多くなり過ぎると、LDLコレステロールが血管の壁に入り込んでしまい、血栓のもととなるプラークが形成されてしまいます。


この血液中の余分なLDLコレステロールを回収してくれる働きをしているのがHDLコレステロールです。HDLコレステロールは、全身から肝臓にコレステロールを運ぶ働きをしていることから、悪玉コレステロールとよばれているLDLコレステロールに対し、善玉コレステロールともよばれています。2000年に発表された厚生労働省の国民栄養調査では、1日の歩数が2,000歩未満の人と1万歩以上歩く人を比べると、1万歩以上歩く人のほうが10%以上もHDLコレステロールが多くなっているということがいわれています。ウォーキングやジョギングなど、自分に合った有酸素運動を習慣化できるとよいですね。

水分補給

脳梗塞は特に夏に多い病気とされています。夏は気温が高いため、体温も上がりやすくなってしまいます。しかし、人間は体内の化学反応のために、一定の体温を保つ必要がある動物です。体温が上がると、上がった体温を下げようとして汗が出ます。汗を構成する成分のほとんどは水なので、汗をたくさんかく夏は体の水分が失われやすい季節といえます。体の水分が過度に失われてしまうと、体は脱水状態になります。脱水状態になると、血液はドロドロの状態になりやすくなり、血栓ができるリスクが高まります。脳梗塞は血栓が血管に詰まることによって発症する病気ですので、汗を大量にかく夏は、脳梗塞になるリスクが高くなるというわけです。


脱水状態になるのを防ぐためには、しっかりと水分をとることが大切です。水分をとっても、体全体に行きわたるには20分ほどかかります。「汗をかいたから水分をとろう」というのでは少し遅いということです。汗をかいていなくても、早くこまめに水分を補給してください。また、お酒に含まれるアルコールには利尿作用がありますし、アルコールを代謝する際に大量の水を使用するため、脱水状態になりやすくなります。お酒を飲んだ後は水を1~2杯飲んで、水分不足にならないようにしましょう。さらに、誰でも寝ている間にコップ1杯分の汗をかきます。寝ている間に脱水状態にならないよう、寝る前にコップ1杯分の水を飲むようにしましょう。

生活習慣の改善

睡眠の乱れを解消する

脳梗塞を防ぐには、生活習慣を改善することも大切です。まず、睡眠をしっかりとるようにしましょう。睡眠が乱れると血圧が上がったり脂質代謝に異常が起きたりして動脈硬化になるリスクも高くなります。

禁煙する

タバコを吸うことでニコチンやタールなどが体内に入り、全身の血管が収縮するため血圧が上がってしまいます。これも高血圧からの動脈硬化や脳の虚血を引き起こす原因となります。また、タバコによって血液中のLDLコレステロールの量も増えてしまい、動脈硬化を進行させてしまうおそれがあります。タバコは、吸っている人だけではなく周りの人にも悪影響を与えてしまいます。周りの人のためにも禁煙を目指しましょう。

ストレスをためないようにする

心原性脳梗塞の原因は不整脈などの症状がみられる心房細動です。心房細動はストレスがたまっていたり疲れていたりすると発作が起こりやすくなります。また、ストレスから食べ過ぎや飲み過ぎといったことを引き起こしてしまうと肥満につながりやすくなります。そうすると、血液中のLDLコレステロールの量も多くなってしまい、動脈硬化になってしまうこともあります。また、ストレスによって高血圧などの症状も出やすくなってしまうことも。ストレスによって脳梗塞を引き起こさないためにも、趣味などに没頭する時間をつくってストレスを発散するようにしましょう。

食事を改善する

脳梗塞を防ぐためには、脳梗塞の原因となる症状を防ぐ食事をすることが大切です。まず、血液中のLDLコレステロールの量を適正に保つには、コレステロールや脂肪が少ない食事を心がけることが大切です。また、食べ過ぎて肥満気味という人は、カロリーコントロールもしっかり行うようにしましょう。


また、血液の流れをよくしたり、血栓をできにくくしたりする栄養素も積極的にとるようにしましょう。たとえば、魚に多く含まれるEPAやDHAは中性脂肪を減らして動脈硬化になりにくくする効果や、血液が固まって血栓ができるのを防いでくれる効果があります。DHAは1日に1,000~1,500mgとるのが理想的とされています。サンマ1尾に含まれるDHAの量は1,260mgなので、1日にサンマを1尾食べるとクリアできます。毎日魚を食べるのは難しいという人は、サプリを活用してみるのもオススメです。


DHA・EPAをサプリで摂取するときの目安量は1日500mgとされています。さくらの森から販売されている「きなり」は、DHA・EPAをサプリの目安量である500mgを含有しており、魚臭さもなく飲みやすいサプリです。また、「きなり」には血栓を溶かす酵素を活性化させる効果があるとされるナットウキナーゼも配合されているので、血液をサラサラにするのを助ける効果が期待できそうです。「きなり」は1袋120粒入りで約1ヶ月分が通常価格5,695円(税抜)ですが、初回限定で1,980円から購入することができます。

きなり

めまいの診断は困難

いかがでしたか?薬や手術などの治療法が確立している脳梗塞ですが、発症してしまうと手や足がうまく動かせない、思ったように話すことができないなどといった後遺症が出るおそれもあります。できる限り予防するのも大切ですが、脳梗塞の症状の1つとしてみられることがあるめまいを、「ただのめまい」で済ませないようにしましょう。

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脳梗塞によるめまいの特徴

  • 自分自身が回転するようなめまい、または、ふらふら・ぐらぐらするようなめまいがする
  • 今まで感じたことがないようなめまいがする
  • めまいともに吐き気や嘔吐がある
  • ろれつが回らない
  • 頭がぼんやりしたり痛みを感じたりする
  • 手や足に力が入りにくかったり感覚がおかしかったりする

参照リンク

国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス|[30] めまいと循環器病

国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス|[103] 脳梗塞が起こったら

一般社団法人 日本生活習慣病予防協会|脳梗塞

一般社団法人 日本神経学会|よくある症状 「めまい」

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