ふらつきは病気の兆候!?甘く見ないで!早期対策・治療でリスク減!

ふらつきがあるけど、これって何かの病気かな?と思ったら…決して甘く見てはいけません!ふらつきは深刻な病気の前兆のこともあります。ここではふらつきの症状とその病気、治療について特集します。気になる症状があればぜひチェックしてください。

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ふらつきの病気特定は困難

立っていられないほどではないけど、足元がふらついて気持ちが悪い…そんな症状になったことがある人は、結構多いのではないでしょうか?いわゆる「ふらつき」はちょっとした二日酔いや乗り物酔いでなることもあります。そんなときは時間がたてば大抵回復しますが、中には深刻な病気のサインのケースもあります。

ふらつきについては、この程度なら大丈夫、ちょっと休んでいれば大丈夫、と安易な自己判断は禁物です。なぜなら、放置しておくことで危険な状態になることもあるからです。そうなってからでは一大事。そこで、今回はふらつきについて大きくクローズアップ、その原因を探り、病院での治療、また症状の改善方法についても説明していきます。

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ふらつきで病気って本当?

最初はふらつきと病気の関係についてのお話です。ふらつきには2種類あり、病気以外の理由で平衡感覚がなくなっている場合と、病気の症状でふらつく場合があります。

病気以外で起きるふらつきの症状

病気以外で起こるふらつきには、代表的なものが3つあります。それは二日酔い、乗り物酔い、そして体調不良です。最初にその3つの原因で起こるよくあるふらつきについて、おさらいしておきましょう。

二日酔い

お酒を飲む人であれば、二日酔いで体がふらつく経験をしたことも多いのではないでしょうか。二日酔いは、体からアルコールが抜けていくときの離脱症状で、脱水、頭痛、吐き気、のどの渇き、体のほてりなどの不快な症状があります。二日酔いによるふらつきは、翌日になっても体内にアルコールが残っているときに起こりやすく、お酒に酔ったままの状態です。

二日酔いを防ぐには、事前に肝機能を高める食品やサプリを摂取したり、二日酔いを防ぐおつまみを一緒に食べることが有効です。またアルコールをとったときには、水分補給をすることも大事です。塩分を含んだスポーツドリンクなどで水分をしっかりとりましょう。

乗り物酔い

車や電車、船、人によっては飛行機に乗ったときに、乗り物酔いを経験したことはありませんか?これは乗り物の揺れやスピードが体の限界を超えると、脳がそれを異常と感じ取ります。そうすると自律神経に変調をきたし、胃や腸、心臓など体のあらゆる器官が影響を受けます。乗り物酔いによる吐き気、ふらつきといった症状もその一環で、その他に冷や汗、頭痛、顔面蒼白などの症状が現れます。

乗り物を降りることで症状は緩和しますが、乗り物に酔うと非常に辛い症状になるので、酔いやすい人は事前に酔い止め薬を飲むなど、乗り物酔い対策をしておきましょう。

体調不良

3つ目は体調不良です。ふらつきは、特別な病気でなくとも一時的な体調不良で起こることもあります。例えば朝食を抜いたり、睡眠不足といったことでもふらつくことがあります。これは特に心配することではなく、栄養補給や休息をしっかりすることで回復します。

病気の疑いがあるふらつきの症状

次は病気の可能性のあるふらつきについてです。体がふらつく原因はたくさんあり、病気の特定をするには病院で詳しく検査をする必要があります。病気が理由で起こるふらつきは主に3つ。それぞれ詳しく見ていきましょう。

回転性めまい

第一は回転性のめまいです。回転性めまいは天井がぐるぐる回るような感覚になり、吐き気や嘔吐を伴います。回転性めまいを引き起こす病気には、耳の病気もあれば、バランス感覚に関与する脳の領域の病気もあります。

耳の病気で多いのは、メニエール病内耳炎前庭神経炎といった疾患で、時に強い回転性のめまいが現れます。これらの病気のときには立っていられないほどの辛い症状になることもあり、専門医を受診する必要があります。

脳の病気が理由で起こる場合で比較的多いのは脳卒中です。症状が一時的である時は一過性脳虚血発作(TIA)と診断され(※注1)、永続的な症状の時は脳卒中と診断されます。脳卒中の症状はいくつかあり、めまいの他には、半身が動かない、ろれつが回らない、視野が半分になる、上手く歩けない、言葉が理解できない、頭痛や吐き気、けいれんといった症状も見られます。いずれにしても、症状が見られたら一刻も早く病院に行ってください。治療が遅れると命に関わります

※注1…脳卒中には主に脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などの症状があり、一過性脳虚血発作(TIA)は脳梗塞の前駆症状として現れます。

脳卒中を発病したらどうするか

発症後3~6時間以内に初期治療を受けること> -これが鉄則です。初期治療によって、その後の悪化を防ぎ、劇的な効果も望めるようになってきたからです。

反対に、診療の機会が遅れると、みすみす治療による回復のチャンスを失うことになり、症状がさらに悪化したり、複雑な合併症が生じたりします。

脳卒中が起こったら、「一刻も早く、専門医療機関を受診すること」に尽きるといってよいでしょう。自宅で安静にして様子をみるのは、過去の話となりました。

Source: 国立循環器病研究センター

ひばり
発症後3~6時間が、初期治療開始の目安とありますが、これらの症状がでたら、すぐに救急車を呼んで病院に行きましょう。時間内であっても、受診が遅れると治療の選択肢が減ることもあります。大事な命を守るために、速やかに行動してくださいね。

その他に脳に関係する病気で回転性のめまいを引き起こす可能性のあるものとして、製薬会社の専門サイトには次のように説明があります。これを見ても、多くの病気が回転性めまいを引き起こすことが分かり、安易な判断はできないことが理解できると思います。

脳に影響する病気

頻度は低くなりますが、脳幹または小脳に影響して回転性めまいを起こす他の病気としては、多発性硬化症、頭蓋底骨折、頭部外傷、けいれん発作、感染症、脳の底部やその付近に発生した腫瘍などがあります。片頭痛発作の一部として起こる回転性めまいもあり、これは時として頭痛を伴わずに起こる場合もあります。

ときには、頭蓋内の圧力が突然高まる病気によって脳が圧迫され、その結果として回転性めまいが起きる場合もあります。そのような病気としては、良性頭蓋内圧亢進症、脳腫瘍、頭蓋内出血などが挙げられます。

Source: MSDマニュアル家庭版


動揺性めまい(浮動性めまい)

第二は動揺性めまいです。これは浮動性めまいとも言い、ふらつきという感覚に最も近いものです。症状としては自分がふわふわ、まるで宙に浮いているような感覚になります。耳の病気で言えば、前庭神経の障害が考えられ、耳の両側に障害が起こる時や、片側のみで症状が軽い時にこの症状が起きます。また回転性のめまいの回復期に動揺性めまいがみられることもあります。

さらに長時間のPC作業が原因で起こる、VDT症候群でもこの症状がみられ、めまいの他に頭痛や眼精疲労、肩こりなどを伴います。 

VDT症候群

VDT症候群とは、パソコンなどのディスプレイ(VDT:ビジュアル・ディスプレイ・ターミナル)を使った長時間の作業により、目や身体や心に影響のでる病気で、別名 “IT眼症(がんしょう)” とも呼ばれています。

Source: 参天製薬

立ちくらみ

第三は立ちくらみです。急に立ち上がったときに、目の前が真っ暗になりふらつくことがありますが、それが立ちくらみの症状です。立ち上がるときには、心臓と血管が作用して血圧を調整します。しかし自律神経の機能が不十分だと、起立したときに急に血圧が下がり、脳に血液が行かなくなることでふらつきます。ひどい場合には失神したり意識を失うこともあるため、調子がすぐれないときはもちろん、日ごろから急に立ち上がる動作は控えた方がいいでしょう。立ちくらみの原因はさまざまで、不整脈や低血圧など心臓&血管系の疾患や、貧血や心因反応が原因でなることもあります。

原因を特定する検査法

めまいの原因となる病気を特定するには、医学的な検査が必要になります。原因特定の検査は主に5つ。それぞれの検査の内容は以下の通りです。

検査名検査内容
平衡機能検査身体のバランスを見る検査で、大きく分けて眼振検査と体平衡機能検査で平衡感覚を測ります

眼振検査
めまいの検査としては代表的なものです。めまいの症状のある人は、眼球が絶えず動き回っているので、物を注視したときとそうでないときの眼球の動きを調べます。検査方法はいくつかあり、医師の指の動きを追わせて眼球の動きの状態をチェックしたり、特殊なメガネを使って検査することもあります。また横に寝ている状態から起き上がったときの眼振の動きも確認するなど、複数の検査を行って原因を特定します。

体平衡機能検査
体の平衡感覚を保つ機能のチェックをします。その場で足踏みをして立ち位置がずれないか測ったり(足踏み検査)、片足のかかとと反対の足のつま先を上下につけて、目を開いたときと閉じたときの体の揺れをチェックしたり、目隠しをしてまっすぐ歩けるか確認します(体平衡機能検査)
聴覚検査耳の異常からくるめまいの特定に有効です。聴力の神経とめまいの神経は近いところにあり、耳に異常があるとめまいを感じやすくなります。特にめまいを伴うメニエール病は、この検査で分かります。高音、低音の聴こえをチェックします。
画像検査脳に原因がある時にもめまいは起こります。脳の疾患が疑われるときにはCTによる画像検査を行います。CTでは放射線で頭部を断層撮影します。CTで発見できなかった疾患は、MRIで発見することができます。MRIでは強い磁気と電波を使って頭部の断面を画像化し、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血といった疾患を発見します。
血液検査めまいを引き起こす原因の疾患にかかっていないかを血液でチェックします。貧血、糖尿病、白内障などはめまいの症状がでることがあり、また高血圧や低血圧でもめまいは起こります。血液検査で病気の疾患を確認するとともに、血圧の測定もして原因を特定します。
心理検査めまいの症状があると不安になり、症状が長引くとうつ状態を引き起こすこともあります。また強い不安がめまいを引き起こすこともあります。めまいの症状にこうした心理的な背景がないか、心理検査を行うこともあります。

主な検査はここにあげたものですが、この他にも検査方法はあります。めまいの症状があるときには詳しい検査が必要になるので、できるだけ設備の整った病院に行って検査をしてください。

ひばり
ふらつき・めまいにも色んな種類があるんですね。次はその原因となる病気について見ていきます。結構色んな病気があるので、チェックしてみてください。

ふらつきの原因となる病気

ここからは、ふらつきの原因となる病気についてです。ふらつきの症状がみられる病気の中には、あまり心配する必要のないものから、命に関わる病気まであります。ここでは可能性のある9つの疾患について紹介します。

メニエール病

メニエール病は耳の病気で、めまいの代表的な病気として有名です。症状は、軽いふらつきから激しい回転性のめまいを伴うケースまでさまざまです。ふらつき・めまいの持続時間も10分~数時間までと幅があります。数秒から数十秒といった、極めて短時間のふらつきについては、メニエールの可能性は低いでしょう。

メニエールになると内耳がリンパで水ぶくれの状態になります。その原因はストレス、睡眠不足、疲労や気圧の変化、また本人の几帳面な性格とされています。

ふらつき・めまいの他には、難聴、耳鳴り、耳が詰まるといった症状もあり、めまい発作や難聴が反復する点が特徴です。メニエールは厳密な診断基準があり、正確にはそれをもとに診断されます。こうした異常がみられたら、すぐに耳鼻咽喉科で検査をしてもらいましょう。

良性発作性頭位めまい症

良性発作性頭位めまい症は、比較的よくみられる症状です。寝たり起きたり、頭の位置を動かすと回転性のめまいが生じ、数十秒ほどでその症状がおさまるのが特徴です。

この病気が疑われるときには、問診でめまいの状態や持続時間などを聞き、聴力に異常がないかを確認します。また、頭の位置を動かして、めまいをわざと生じさせて眼振検査をします。このときに眼振が確認できれば症状が特定できます。

原因は内耳の障害もあれば、脳梗塞やその後遺症、更年期等の神経過敏などもあります。また過労、睡眠不足、飲み過ぎといったことでも起こります。

起立性低血圧症

起立性低血圧は、急に立ち上がったときに起こる低血圧で、長時間立っているときにも起こることがあります。血圧が下がることで脳の血圧が減少し、ふらつきやめまいを引き起こします。自律神経の働きの弱い子供や女性、老人に多く見られ、パーキンソン病、多発神経炎、薬剤の服用の影響でも起こります。日ごろ低血圧でなくても、動作により低血圧になることはあります。

症状は、ふらつく、目の前が暗くなる、気が遠くなる、錯乱といったことがあり、多くは一過性のものです。少し休んで血圧が安定すれば心配ありません。しかしめまいにより倒れることもあり、その際の怪我は危険なので、気になるようであれば病院で受診してください。

更年期障害

女性は更年期になると閉経に伴い、女性ホルモンが急激に減少します。月経不順に伴って女性ホルモンのバランスが崩れると、女性ホルモンを司る脳の視床下部が混乱します。そうすると自律神経にも影響がでます。なぜなら、脳の視床下部は自律神経も司っているためです。

自律神経が乱れると、血圧が安定しなくなります。高血圧でも低血圧でもふらつきやめまいは起こります。回転性のめまい、動揺性のめまいの両方がみられ、耳鳴りも生じます。このほかに、更年期障害はホットフラッシュ、不安、焦燥感、倦怠感といった症状も伴います。

ひばり
一般的に更年期は40代~50代ですが、 最近は若年性更年期のケースも多く、20~30代の若い女性でも同様の症状になることがあります。まだ若いから大丈夫!と思わずに、気になることがあれば婦人科で受診してくださいね。

高血圧症

高血圧でふらつく・めまいが起こる、という話をよく聞くかもしれませんが、これは正確には誤りです。一見高血圧が原因でふらふらしたように思えますが、実際はめまいの興奮で一時的に血圧が上がっている、というのが正解です。

血圧の数字だけみて、あわてて血圧の薬を飲む人もいますが、この行為は危険を伴うこともあります。めまいは脳梗塞が原因のこともあり、脳への血流が悪くなっていることで起こることもあるからです。

このときに体は危険を察知して、血液の流れを良くするために血圧を上げようとします。そのときに血圧を下げる薬を飲むと逆効果となり、症状を悪化させてしまうからです。

カルナ博士
なんじゃ、高血圧でめまいが起こるわけではないんじゃな。わしもそれは初めて知ったぞ!

脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)

次は脳卒中です。脳卒中は正式には脳血管障害と呼ばれ、代表的な症状は脳梗塞・脳出血・くも膜下出血の3つです。いずれもその症状の前兆として、ふらつきやめまいが起こることがあります。

病名主な症状
脳梗塞脳の血管がつまったり、何らかの原因で脳の血流が悪くなることで、脳が酸欠状態になり組織が壊死する。脳梗塞が起こる部位によってめまいの症状や程度は変わる。めまいは通常2〜3時間続くが、短いときには20分〜30分程度のこともある。半身が動かない、ろれつが回らない、視野が半分になる、歩けないといった症状もみられる。
脳出血脳に栄養を送っている細い血管が破裂して出血を引き起こす。出血が起こる部位によってめまいの症状や程度は変わる。めまいの他は、脱力感、ろれつが回らない、ものが二重に見える、半身のしびれ、激しい頭痛などを伴う。

くも膜下出血脳の表面に3層ある膜のうち、くも膜と軟膜の空洞部で出血が起こる症状。最も多い原因は脳動脈瘤の破裂によるもので、その他に事故の外傷の影響や脳動静脈奇形からの出血のケースもある。めまいは初期症状として現れることがあり、血圧の乱れ、頭痛、吐き気、けいれんなどもみられる。発症の数日前からこうした症状がみられることもあり、速やかに対処をする必要がある。強烈な頭痛を伴うのが特徴。

脳卒中の症状については以上です。いずれの病気においても、めまいの症状はみられます。めまいやふらつきは、特に病気の前兆として現れることが多く、その時に安易に自己判断せず、速やかに医療機関を受診することが何より大事です。こうした兆候を見逃すと命に関わることもあり、深刻な後遺症を残すこともあります。反対に早期に治療開始することで助かるケースもたくさんあります。診療科は神経内科・脳神経外科です。一刻を争うケースもあるので、特に激しい症状がみられたときには、すぐに救急車を呼んで病院に行ってください。

カルナ博士
むむむ…これは怖いな、ワシも気をつけねば。
ひばり
博士もこの話についてはさすがに真剣ね。めまいは脳卒中の重要なサインの一つです。ここにあげた症状の特徴はぜひ覚えておいてくださいね。もしもの時にきっと役に立ちますよ!

脳腫瘍

ふらつき・めまいの原因には脳腫瘍もあります。脳腫瘍の場合は多くは激しいめまいはなく、浮動性のめまいが主で、ふらふらと宙に浮くような感覚になります。脳腫瘍は遺伝子の変異が原因といわれていますが、それ以上の詳しいことは現在でも不明です。聴神経に腫瘍があるケースが最も多く、ふらつきの他には、難聴、耳鳴り、頭痛、顔面の違和感などがあります。こうした症状があれば、速やかに脳神経外科を受診しましょう。

自律神経失調症

自律神経失調症でもふらつきやめまいが起こることがあります。めまいの種類には回転性のものと浮動性のものがあります。自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあり、このバランスが取れていることが大事です。しかし、ストレスなどの原因で交感神経が活発になると、血管が収縮して体全体の血流が悪くなります。脳は血液が運んでくる酸素や糖分を必要としており、脳に血液が十分にいかなくなるとふらつきやめまいを起こします。

自律神経失調症になると、ふらつきやめまいの他、頭痛、耳鳴り、動悸、息切れ、体のしびれ、疲労感、抑うつ、集中力や注意量の低下などの症状が現れます。自律神経失調症が疑われる場合には、心療内科の受診がおすすめです。

うつ病

最後はうつ病です。うつ病を引き起こすストレスは自律神経を乱し、ふらつきやめまいが生じる原因となります。症状のメカニズムは自律神経失調症と同じです。めまいの他には、不眠、食欲不振、頭痛、肩こり、不安感、焦燥感、性欲減退、生理不順などの症状を伴います。うつ病の受診は心療内科、もしくは精神科です。

カルナ博士
こんなにたくさん病気があるとは…わしは今もふらついてるから心配じゃ。

ひばり
博士、それは朝まで飲んでいたからじゃない?!(笑)という冗談めいた会話ですませることはよくありますが、軽く受け流してはいけないケースもあります。十分に注意をして、気になる症状があれば病院に行きましょう。

ふらつきがある病気の治療法

ふらつきの病気を特定できたら、次は治療法についてです。ふらつきのある病気の治療法は大きく分けて3つ。薬物療法、精神療法、外科手術です。病気によって採用される治療法は異なります。それぞれの病気でどんな治療がなされるのか、以下の内容を参考にしてください。

薬物療法

メニエール病

発作が起こったときには第一に安静にします。病院では抗めまい薬、制吐薬を投与。吐き気がひどい場合には、注射や点滴で投薬します。発作が頻繁にある場合は、局所麻酔薬や抗生物質を中耳に投入して、めまいを抑える治療法をとることもあります。

更年期障害

更年期障害の治療では、ホルモン補充療法で減少した女性ホルモンを補充します。ホットフラッシュや自律神経の乱れ、不眠に効果があり、自律神経を整えることで、ふらつきやめまいも改善します。ホルモン補充の投薬は内服薬、貼り薬、塗り薬の選択肢があります。ホルモン剤の投与の期間や量は、症状の程度によって異なります。

脳卒中(脳梗塞・脳出血)

脳卒中は症状によって治療法が異なりますが、脳卒中の中でも脳梗塞・脳出血については、薬物治療と外科治療の2つがあります。一般的には点滴・内服治療が行われ、脳梗塞のタイプに合わせた薬が投与されます。急性期と慢性期で処方される薬も変わります。

自律神経失調症・うつ病

自律神経失調症やうつ病も薬物治療の対象です。うつ病のふらつきやめまいについては、自律神経失調症と同じメカニズムで起こるので、それぞれの病気の治療をすることで症状は改善します。自律神経失調症もうつ病も、症状の内容や程度に応じた薬が処方されます。処方薬は以下の表の通りです。

病名処方薬
メニエール病血流改善薬・自律神経調整薬・利尿薬・ステロイド剤・ビタミン剤・炭酸水素ナトリウムなど
更年期障害ホルモン剤(エストロゲン・プロエストロゲン剤)・漢方薬・抗うつ薬・抗不安薬
脳梗塞急性期(血栓溶解薬・抗血栓薬・抗血小板薬・抗浮腫薬・脳保護剤)、慢性期(基礎疾患治療薬・抗凝固薬・抗血小板薬・脳血流改善薬など)
脳出血カルシウム拮抗薬(血圧を下げる効果あり)
自律神経失調症・うつ病自律神経失調製剤・精神安定剤(抗不安剤)・ビタミン剤・黄連(おうれん)・抑肝散(よくかんさん)・芍薬(しゃくやく)・抗うつ剤・睡眠導入剤など

精神療法

うつ病

ふらつきやめまいの症状が、心理的な部分の影響を受けている場合には精神療法も行われます。特にうつ病によるふらつき・めまいでは薬物療法とセットで精神療法を行います。自律神経失調症でも心の症状が強い場合には、精神療法を行うことがあります。

精神療法には認知行動療法、森田療法、カウンセリングなどがあります。病院によって手法は異なりますが、ケースによっては高い治療効果を期待できることもあります。うつ病で不安や焦燥が強い場合には、薬物療法と精神療法は並行して行われます。急性期には薬物治療が必要なことも多いので、薬の投与について不安がある人は、お医者さんと十分に話し合ってください。

外科手術

脳卒中(脳出血・くも膜下出血・脳梗塞)

脳卒中はそれぞれの症状で、必要があれば手術を行います。脳出血は薬物治療と並んで外科手術による治療が行われることもあります。くも膜下出血は外科手術が中心になります。脳梗塞も必要に応じて手術が行われます。このうち手術が多いのが脳出血とくも膜下出血。この2つについての手術方法は以下の通りです。

脳出血の手術

脳内にある血腫の量を減らして、周囲の脳のダメージを減らす事が大きな目的となります。残念ながら、失っている(出血によって深く傷付いた)脳の機能を回復させる手術法は無く、全ての脳出血に手術が行われている訳ではありません。但し、病状(症状)の改善を考えて、大きく頭蓋骨を開いて取り除く方法と小さい穴を頭蓋骨に開けて針や内視鏡を入れて少しずつ吸い出す方法が手術として行われています。

Source: 東海大学医学部脳神経外科


くも膜下出血の手術

脳動脈瘤が原因であるくも膜下出血の患者さんにとって最も危険な事は、再発作(再出血)す。破裂した脳動脈瘤は、もう一度出血(再破裂)しやく、特に24時間以内が要注意です。再破裂によりくも膜下出血が増え、脳のダメージがより深刻になり、生命の危険が高くなります。この再破裂を防止する為に脳動脈瘤にいく血流を止める治療が手術です。

手術は大きく分けて、頭を開いて動脈瘤の付け根をクリップという金属製の洗濯バサミのようなもので閉じてしまうクリッピング術と、股の付け根の血管(大腿動脈)から動脈瘤までカテーテルを入れて、プラチナ製のコイルを詰め込むコイル塞栓術とがあります。どちらも脳動脈瘤の中に入る血流を止める手術になりますが、どちらの治療を選択するかは、脳動脈瘤の大きさ、場所、年齢などによって異なります。
当院では、なるべく早期に最善の治療法(病状、動脈瘤の位置などから判断して決定します)を行える体制を常時整えています。

Source: 東海大学医学部脳神経外科


脳腫瘍

めまいを伴う病気で、外科手術を要する病気には脳腫瘍もあります。脳腫瘍は手術をする必要がない場合もあれば、手術が非常に有効な場合もあります。治療法の選択は症状にあわせて行われます。

脳腫瘍の治療について

病気の中には全く無症状のままで経過する場合や、症状はあるものの進行せずに安定している場合もある事が知られています。この様な場合は手術をせず、外来でMRI検査を行いながら、様子をみる事があります。ただし、頭蓋内圧亢進症状を出す程の病気や、部分症状であっても検査上進行していく事が予想されるタイプでは、さまざまな方法を使って治療が行われます。病気のタイプによって、治療法が異なりますが、最も強力な治療法として、手術があります。

Source: 東海大学医学部脳神経外科

ふらつき改善は日ごろの行動が大事

ここからは、ふらつきの改善についてです。ふらつきやめまいには怖い病気もありますが、日ごろから体調を整えることで、そうした病気を未然に防ぐこともできます。これから紹介するのは、特に自律神経の乱れが原因のふらつきを予防するのに効果的なので、ぜひ実践してみてください。

無理のない規則正しい生活

ふらつきを引き起こす病気は色々ありますが、元をただせば疲労やストレス、不摂生などが原因で病気になっているケースは多いです。特に自律神経の乱れで引き起こされるふらつきについては、無理のない規則正しい生活を送ることが何より大事です。具体的には以下のことに気をつけてみましょう。

  • ストレスを溜めない
  • 早寝早起き(睡眠を十分にとる)
  • 朝食をしっかりとる
  • 残業をやり過ぎない
  • 食事・就寝時間を決める

こうしたことを実践するだけでも、自律神経のバランスは整っていきます。体調は悪化すると回復に時間がかかることもあるので、できるだけ未然に防ぐようにしたいものです。以上のことを中心に、日ごろから規則正しい生活を送ってください。

バランスの良い食事と定期的な運動

ふらつきを予防するには、バランスの良い食事と定期的な運動も大事です。食事は1日3回決まった時間にとりましょう。できるだけ栄養バランスよく食べること、そしてよく噛んでゆっくり食べることも大事です。自律神経失調症からくる、ふらつきやめまいに効くとされる食材は以下の通りです。ちなみに、インスタント食品やカフェインは症状を悪化させる可能性があるので、とるのは控えましょう。

ふらつき・めまいの予防に効く食材NGの食材
  • 亜鉛(貝類・レバー・にんにくなど)
  • αリノレン酸(サバ、イワシなど青魚)
  • トリプトファン(納豆・豆腐など大豆製品)
  • ビタミンE(たまご、肉)
  • カルシウム(魚・牛乳)
  • インスタント食品全般
  • カフェイン

また定期的な運動も自律神経を整えるのに有効です。特に有酸素運動、なかでもウォーキングや水泳がおすすめです。激しい運動は交感神経を刺激するので、自律神経のバランスを整える目的としては不向きです。

サプリで改善行動を補助

ふらつきの改善には、規則正しい生活や栄養バランスの良い食事をとることが大事です。しかし忙しい人にとっては結構ハードルが高いのも事実。わかっているけどやめられない…改善できない…というのが現実です。そんなときにはサプリの力を借りましょう。

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ふらつきは病院で検査しよう

いかがでしたか。今回はふらつきについて詳しく特集してきました。ふらつきには特に心配のないものから、命にかかわる病気まで、本当に色んなケースがあることが分かります。

ふらつきの症状からでは、病気を判断することはできません。詳しい検査をして始めて、その原因を特定することができます。気になる症状があるときには安易な自己判断をせずに、迷わず病院に行ってください。また、身近な人がこうした症状を訴えたときにも、十分注意が必要です。重大な病気につながるサインがあれば、救急車を呼んで早く病院に連れて行ってあげてください。その行動ひとつで、助かる命があるかもしれません。一人に1つしかない大切な体です。どうか大事にして日々を過ごしてください。

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