脂溶性ビタミンは4つDAKE!効果や注意点をおさえて賢く摂取

ビタミンには水溶性と脂溶性があり、それぞれ役割が異なります。また脂溶性ビタミンは過剰に摂りすぎると体内で蓄積され、さまざまな不調を引き起こしかねません。そこで今回は、脂溶性ビタミンの効果や目安摂取量、注意点などをまとめました。

スポンサーリンク

脂溶性ビタミンだからあんまり摂るのは良くないの…?

ビタミンには水に溶ける水溶性ビタミン、油に溶けやすい脂溶性ビタミンの2種類があります。水溶性ビタミンは大量に摂取しても体内の水分に溶けて、尿として排泄されやすいのですが、脂溶性ビタミンは余剰分は体内に蓄積されていきます。蓄積量が多くなるとさまざまな支障をきたすため、摂りすぎないようにとされています。特にサプリメントなどで積極的に摂取している場合には注意が必要です。

過剰摂取が心配される脂溶性ビタミンですが、逆に不足してしまっても不調の原因となります。現代人はどちらかというと過剰な人よりも不足している人の方が多いとされていますので、健康維持のためには意識して摂るべきです。ただ、過剰摂取による支障は恐いもの。

そこで今回は、脂溶性ビタミンの摂取のために、その効果や働きと摂取の目安量、含まれる食品などについてまとめてご説明していきます。体内でどのような働きをするのか、不足または過剰な場合にはどういった不調が考えられるのか、そして豊富に含む食品リストや効果的な摂取方法など、知っておきたい情報が満載です。ビタミン不足を疑っている人は、摂取の前にまずはチェックしてみましょう。

ビタミンは水溶性だけではない

「ビタミン」というと、ビタミンCやビタミンBのイメージが定着しているかもしれません。それらは水溶性ビタミンに分類されています。しかし、脂溶性と呼ばれるビタミンもあり、健康的な活動に必須な栄養素です。脂溶性ビタミンの特徴について見ていきましょう。

脂溶性ビタミンは4種類「だけ」

脂溶性ビタミンは4種類あり、

  • ​ビタミンA
  • ビタミンD
  • ビタミンE
  • ビタミンK

が該当します。

ビタミンにはいろいろなアルファベットがあって混乱しそうですが、4種類「だけ」と覚えてください。

だけ=DAKE(D・A・K・E)と語呂合わせすると、間違えることがありませんね。この4種類以外は水溶性ビタミンになります。

水溶性ビタミンとの違い

では、水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンには具体的にどんな違いがあるのでしょうか。まずは、まとめた表をご欄ください。

​水溶性ビタミン脂溶性ビタミン​
​体内での働きの違い​エネルギー生産をサポート(代謝)
たんぱく質合成
神経系の機能維持
造血作用
​皮膚・粘膜などを生成
カルシウムの吸収、骨や歯の発育
抗酸化作用
​溜めこまない(欠乏症)
or溜めこむ(過剰症)
​溜め込まない(欠乏症)​溜め込む(過剰症)
​熱耐性​​​​熱に弱い​熱による損失少ない
​水と油のどちらに溶けやすいか​​​水に溶けやすい​油に溶けやすい

水溶性ビタミンの特徴

水溶性ビタミンは主にビタミンB群(B1、B2、B3、B5、B7、B9)やビタミンCなどです。脂溶性ビタミン4種類以外のすべてのビタミンが該当します。ビタミンB群はダイエットにも効果的なことで知られていますが、それは糖質や脂質、たんぱく質の代謝を担っているからです。また、体内の酵素のサポート役である補酵素として働くほか、神経系組織の機能を正常にキープするのにも役立っています。

「水溶性」というだけあって水に溶けやすいのが特徴。余分な分は体外に排出されやすいので過剰摂取で起こる支障はほぼないと言えます。ただ逆に、水で流れていってしまうため毎日摂取しなければならず、欠乏症が見られやすくなります。また、水溶性ビタミンは熱に弱いため、多く含んでいる食材であっても調理法を工夫して、ビタミンCの流出を防ぐことが重要です。水洗いは手際よく、茹でる煮るよりも炒める蒸すといった短時間の調理がおすすめです。

脂溶性ビタミンの特徴

一方、脂溶性ビタミンの4種類は、皮膚や体内の粘膜の構成と健康維持や血液凝固、カルシウムの吸収サポートといった働きがあります。ビタミンEが持つ抗酸化作用はここ数年で注目されるようになってきたため、耳にしたことがあるという人もいるでしょう。

油に溶けやすいため水には溶けにくく、油に溶けた状態で脂肪細胞や肝臓などに蓄積されます。水溶性ビタミンのように体外に排出されることが少ないため、サプリメントなどで摂りすぎてしまうと過剰症を引き起こします。48時間後には徐々に体内残留は少なくなっていくとされていますが、過剰にならないためにも摂取量には注意が必要です。

脂溶性ビタミンが豊富な食材は油を使った調理をすると、吸収率が高まります。炒める、揚げるといった方法がおすすめですね。水洗いでも流出する量が少なく、熱による損失も水溶性ビタミンほど多くはありません。

博士
ビタミンは大切とは言われても、それぞれに役割があるじゃな。

ひばりくん
そうよ博士。必要量も違ってくるわ。皆さんはそれぞれに異なる作用があるということだけでも覚えておきましょうね。

脂溶性ビタミンの効果

それでは、4つの脂溶性ビタミンについて、それぞれの役割や効果、目安摂取量などについてまとめていきます。体内でどういった場面で働くか抑えておきましょう。

ビタミンの種類

​主な効果​​​​1日の摂取量​​​​積極的に摂ると良い人​​
​ビタミンA​皮膚や粘膜の健康維持
視力の回復や視覚の正常化​
​成人男性750μg
成人女性600μg
妊婦+70μg
授乳中+420μg​
​風邪をひきやすい
​乾燥肌が気になる
薄暗いと目が見えにくくなる
普段から目を酷使する
視力が悪い
肝臓ガン予防や肝機能を向上させたい
授乳中の女性​
ビタミンD​カルシウム、リンの吸収促進
骨や歯の形成促進​
成人5μg
幼児3〜4μg​​
​骨の形成期(幼児・子ども)
妊娠中
高齢者
閉経後の女性​
ビタミンE​活性酸素を除去、体内抗酸化
フリーラジカルからの細胞保護
動脈硬化の防止
生活習慣病を予防​
100〜300mg​​​妊娠中
冷え性がひどい
更年期障害
がん予防をしたい
心疾患・脳卒中の予防​
ビタミンK​血液凝固
骨の形成促進​
​成人男性80μg
成人女性60〜65μg​
​妊娠している
抗生物質を服用している
骨粗鬆症やその予防​

※1日の摂取量は​日本人の食事摂取基準(2005年版)による

ビタミンAの効果

ビタミンAは動物性食品に含まれるビタミンで、皮膚や粘膜の健康維持や、視力の向上と正常化をサポートしています。そのため、不足すると皮膚の乾燥や粘膜の弱化、乳幼児の成長障害、胎児の奇形などの原因になると言われており、不足することなく補給しておきたい成分です。パソコンワークなどで普段から目を酷使するという人にも必須です。食事からビタミンAが摂取されると脂質とともに小腸から吸収され、一定量が肝臓に蓄積、そのほかは血液に乗って組織の保護に当たるために移動します。

植物性食品の中には、ビタミンAの前駆体となるプロビタミンAという成分が含まれるものがあり、その代表的な例が緑黄色野菜のβカロテンです。人参やケール、かぼちゃなど色の濃い野菜に多く含まれており、摂取することで体内でビタミンAへと変換されます。体内で余ったβカロテンは脂肪組織に蓄積されていき、体外へ排除される分は少なくなっています。

ビタミンDの効果

ビタミンDは食品から摂取できるほか、紫外線を浴びることでも体内に生成されるビタミンです。カルシウムの吸収をサポートし、骨や歯の形成を促進します。丈夫な骨づくりに欠かせないため、乳幼児をはじめ成人になっても不足することなく摂取する必要があります。

ビタミンDは腎臓にて活性化され、小腸でカルシウムとリンの吸収を促進するほか、血液内を移動し骨にカルシウムを運ぶ大切な役割を担っています。そのため、成長期の乳児や幼児だけでなく、年齢とともに心配になる骨粗鬆症の予防にも必須です。

もしビタミンDが足りないとカルシウムによる骨の補修が進まなくなり、血中にある程度必要なカルシウム濃度を保つために骨からカルシウムを溶かし出すようになります。そうして骨が弱くなってしまうのです。現代人はほとんどがビタミンD不足だと言われています。皮膚がんの予防や美容健康のために、紫外線を過剰にカットする日焼け止めなどにも原因があるようです。ビタミンD摂取が不向きな人はほとんどいないため、十分に摂取しておきたい栄養素だと言えるでしょう。

ビタミンEの効果

ビタミンEの効果で最も知られているのが抗酸化作用です。代謝活動によって生成されるフリーラジカル(活性酸素)から、細胞を保護する役割を果たしています。抗酸化とは体内のたんぱく質を酸化から守り若々しく細胞をキープすることで、アンチエイジング作用でもあります。ビタミンEは細胞膜に存在して、活性酸素によって生まれる過酸化脂質の発生を抑制します。フリーラジカルの活動はわずかながら、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中といった生活習慣病からガンの進行にも加担していると言われます。少量であってもしっかりと除去しておきたいですね。

同時に、弱まった血管を強くし血流を促進する効果もあるので、冷え性やホルモンバランスが異なる更年期障害に悩む人にも、おすすめしたい栄養素です。ビタミンEの摂取が向いていない人はいないので、安心して摂れます。

ビタミンKの効果

血液凝固に関わるビタミンKは、天然に2種類存在しており、緑黄色野菜や海藻に含まれるビタミンK1チーズや納豆、腸内細菌が生成するビタミンK2です。血液凝固に関係する多くの要素がビタミンKを要しており、必須の栄養素と言われています。不足することで出血しやすくなるほか、血が出た際に固まりにくく怪我などの治癒が遅れやすくなります。

また、ビタミンKのもうひとつの働きとしてビタミンDの骨や歯の形成サポートがあります。骨の健康を維持し骨のたんぱく質を活性化するため、骨粗鬆症の治療にも使用されています。

腸内細菌によってもビタミンKは生成されるため、腸内細菌が安定していない乳児や、抗生物質などを摂取することで腸内環境が乱れている人はビタミンKが不足しやすいことがあります。比較的に慢性的な不足はしにくい栄養素ではありますが、不足には注意したいところです。

不足した場合の症状と摂りすぎると心配な過剰症ってどんなもの?

脂溶性ビタミンは吸収されやすく、摂った分だけ肝臓や脂肪細胞に蓄積されます。ここでは脂溶性ビタミンの4種類が不足した場合、また過剰になった場合、それぞれどんな症状が起きる可能性があるのかを見ていきます。過剰摂取だけでなく、不足することでもリスクとなってしまいます。

ビタミンの種類

​不足時の症状​​過剰摂取した場合の症状​​摂取に特に注意が必要な人​
​ビタミンA軽度で視力の低下、重度になると夜盲症・角膜乾燥症​
​​頭痛、めまい、吐き気、嘔吐、皮膚のあれ、関節痛、肝臓肥大、食欲喪失​​妊娠中、妊娠予定の女性​は過剰摂取に注意
ビタミンD​くる病(骨の成長異常)​
​嘔吐、食欲不振、体重減少、腸管カルシウム吸収量が増え、血中カルシウム濃度が上昇。​​腎臓、動脈、甲状腺、肺などにおけるカルシウム付着、腎臓障害、腎結石など
​妊娠・授乳期には特に不足しやすい
ビタミンE​​溶血性貧血​、肩こり、頭痛、しもやけ、冷え性​など​ほてり、疲労感、筋力低下、骨粗鬆症​​特になし
​ビタミンK​頭蓋内出血​血液が凝固しにくくなる内出血しやすい​人
​血栓症、血液抗凝固剤(ワルファリン)を服用している人​は摂取注意

ビタミンAの不足・過剰

ビタミンAが不足すると粘膜が乾燥しやすくなり、目が乾きやすくなる、髪や爪が傷むといった症状が見られます。また、皮膚も乾燥するので美容的にも良くありません。胃腸の粘膜も傷つきやすくなり、喉などが乾燥し免疫が低下、風邪を引きやすくなります。目の光や色を受ける物質が不足することにより、夜盲症と呼ばれる薄暗い場所で目が慣れにくい症状を起こすこともあります。

逆に大量摂取により過剰になった場合には、頭痛やめまい、吐き気や嘔吐、肌荒れ、関節痛などといった中毒症状を引き起こします。過剰摂取と言われる量は、成人なら約6,000μg、妊娠中は1日約3,000μgが最大といわれています。

ビタミンDの不足・過剰

ビタミンDは不足することで、骨や歯の発育不良を引き起こします。子どもの時期には特にくる病と呼ばれる骨の発育異常、成人では軟化症、更年期の女性を中心に骨粗鬆症にも繋がってきます。特に妊娠期や授乳期には大切な栄養素なので不足しないようにしましょう。ビタミンの中でも欠乏症が起こりやすいのがビタミンDとされています。

ただし、摂取しすぎると過剰症となり、嘔吐や食欲不振、体重減少などが起こります。そのまま過剰な状態を続けていると腎臓障害や高カルシウム血症、石灰化や尿路結石といった症状が起きる可能性があります。腸管カルシウムの吸収量が増えることで、血中カルシウム濃度の上昇、その後、動脈や甲状腺、肺などにおけるカルシウム付着へと繋がります。通常の食事では過剰になることはほぼありませんが、サプリメントなどで集中的に摂取するのはリスクとなるので注意してください。

ビタミンEの不足・過剰

ビタミンEは植物油からも摂取できるため、欠乏症は起こりにくいと言われています。ただ、不足することで、からだ全体へ影響を及ぼします。血行の悪化から冷えの進行、肩こり、しもやけといった症状が見られたり、肌の状態が悪化しツヤがなくシミやしわが増えたりします。また、ホルモンバランスが崩れ女性なら生理不順にも繋がってきます。体内の抗酸化作用が落ちることにより、動脈硬化や心筋梗塞など生活習慣病のリスクも高くなります。幼児の場合には、深部感覚障害、小脳失調といった重度の症状が起こる可能性もあるため、深刻に考える必要があるでしょう。

逆に過剰になった場合のリスクについては、ビタミンAやビタミンDほど大事には至らないと言われています。脂溶性ビタミンの中でも過剰症の確率が低いとされ、その理由として摂取量が増えると吸収率は反比例して低下すること、余剰分は肝臓に蓄積されずに全身に分配されること、尿を含め皮脂腺と大便の3ヶ所から排泄されることが挙げられます。1日に800mg以上を摂取しない限りは過剰症の心配はないとされていますが、万が一何らかの原因で過剰になってしまった場合、ほてりや疲労感、筋力低下、骨粗鬆症などが考えられます。

ビタミンKの不足・過剰

ビタミンKは不足すると血液が固まりにくくなります。そのため、出血が止まりにくくなる、打ち身や内出血が増えやすくなる、歯茎から出血するといった症状が起きやすくなります。また、ビタミンDに関連して骨の形成が抑制されるため、骨粗鬆症に繋がります。

ただ、ビタミンKは腸内細菌によっても生成されますし、緑黄色野菜に多く含まれているので通常の生活で過度に不足することはあまりないでしょう。抗生剤を長期間使っている人や子どもだと、腸内細菌からの供給が足りなくなる可能性が高くなります。

過剰症については現時点ではビタミンKによる過剰症の報告はほぼないとされています。ただし、血液抗凝固剤を使用している場合や血栓症の人は、ビタミンKによって改善が妨げられる可能性がありますので、医師と相談して摂取するようにしてください。

脂溶性ビタミンを豊富に含む食品

脂溶性ビタミンの働きと不足、過剰の場合の可能性について知ったところで、それらを含む食品をまとめました。含有量も載せていますので、食事や調理の際に参考にしてください。

ビタミンA:熱にはやや弱いため、加熱しすぎないように

ビタミンAが多い食品は次のようなものが挙げられます。

​食品名​含有量(μg/100g)​食品名​​含有量(μg/100g)​​​食品名​​​含有量(μg/100g)​
​スモークレバー ​17,000​アヒル150​​ホイップクリーム ​​​350
​鶏肝臓 ​14,000​​​うなぎ(白焼き・かば焼き) ​1,500
プロセスチーズ
​260​​
​豚肝臓 ​13,000​​​ほたるいか ​1,500​​​カマンベール ​240​​
​牛肝臓 ​1,100​​​いくら ​330​​​パルメザンチーズ ​240​​
​フォアグラ(ゆで)​1,000​​しらすぼし ​240​​​卵黄 ​470​​​
​無塩バター 790​​​​​有塩バター​​​520​​​​ぎんだら(生) ​1,100​​

ビタミンAを多く含む食材は動物性食品が多いことがわかりますね。脂溶性ビタミンなので油で調理する炒める、揚げるといった方法をすると、吸収率を上げてくれます。

レシピ例

ほたるいたのバターソテー、レバニラ炒め、うなぎとチーズのカリフォルニアロールなど

βカロテンの含有量

​食品名​含有量(μg/100g)​​​食品名​​含有量(μg/100g)​​​​​食品名​​​含有量(μg/100g)​​
​しその葉 ​11,000​あしたば(ゆで)​5,200​​​チンゲンサイ (ゆで) ​2,600​​
にんじん ​8,600​​​​大根の葉(ゆで) ​​4,400​​クレソン ​2,700​​
パセリ ​7,400​​​​かぼちゃ(ゆで) ​4,000​​​タアサイ(ゆで) ​2,400​
​モロヘイヤ  ​6,600​​春菊(ゆで) ​5,300​​​​サニーレタス ​2,000​​
よもぎ  ​6,000​​​小松菜(ゆで) 3,100​​​​​かいわれだいこん ​1,900​​
​ほうれん草(ゆで) ​5,400​​​ルッコラ ​3,600​​葉ねぎ ​1,900​​

緑黄色野菜に含まれているβカロテンは、プロビタミンAと呼ばれるビタミンAの前駆体となる物質です。体内でビタミンAに変換されて活動するため、ビタミンA摂取に役立ちます。βカロテンを大量に摂取しても、必要な分だけしかビタミンAへと変換されないので過剰症へ繋がる心配は少ないでしょう。

ビタミンAは水溶性ビタミンよりは熱に強いものの、熱にやや弱い傾向がありますので、長時間加熱するよりは炒める方法がおすすめです。脂溶性なので油との調理によって吸収率が高まります。バターやマヨネーズ、ごま油などを使うと良いですね。

レシピ例

ほうれん草のバター炒め、春菊のマヨネーズ和え、ルッコラやパセリを使ったサラダなど

ビタミンD:カルシウムと一緒に摂取

ビタミンDが豊富な食品には、次のようなものがあります。

​食品名​含有量(μg/100g)​​​食品名​​含有量(μg/100g)​​​​​食品名​​​含有量(μg/100g)​​
あんこう・きも
110​
まいわし
32​​
かずのこ
17
​しらす干し(乾燥) ​​46​​いかなご(佃煮)​​ 23​​いさき​15​​

​いくら

44​にしん ​22​​​うるか​15​​​
​からすみ ​33​​​うなぎ ​18​​​さんま 14.9​​​
​さけ(白) ​​32​カレイ(焼き)​17.5​​​こい ​14​​
​たちうお 14​​​​さわら(焼き) 12.1​​​​まかじき ​12​​
​すずき ​10​​​きくらげ(油いため)​37.7μg​​まいたけ(ゆで) ​5.9​​​
​すっぽん ​3.6​​​きくらげ(ゆで)​​25.3​まいたけ(油いため) ​7.3​​​
​ピータン ​6.2​​​卵黄 ​5.9​​​鴨​3.1​​

ビタミンDは油や脂肪が多い食品と共に摂取すると吸収率がアップします。そうした意味でも、動物性食品の方が吸収率は高いですが、きのこの炒め物や揚げ物でも同じような効果が期待できます。ごま、ピーナッツなどと一緒に食べるのもおすすめです。またカルシウムが含まれる乳製品と併せて摂ると、カルシウムの働きを促進することができるのでおすすめですね。

レシピ例

鮭のクリーム煮、しらすのチーズピザなど

ビタミンE:ビタミンA・ビタミンCと一緒に摂取

ビタミンEは次のような食品に多く含まれています。

​​食品名​​​含有量(mg/100g)​​​​​食品名​​​​​含有量(mg/100g)​​​​食品名​​​​​含有量(mg/100g)​​​​
​アーモンド(揚げ)​29.4​​たらこ ​ 7.1​​ひまわり油 ​38.7​
​ヘーゼルナッツ(揚げ)​​17.8​​辛子明太子 6.5​​綿実油 ​28.3​​
​ひまわりの種(揚げ)​12.0​​​にじます ​5.5​​べにばな油 ​27.1​​​
落花生(揚げ) ​​10.6​うなぎ(白焼)  5.3​​米ぬか油​ 25.5​​
​ピーナッツバター ​4.8​​​数の子 ​5.1​​コーン油 ​17.1​​​
​あんこうきも​13.8​​うなぎ(かば焼) ​​​4.9​​マーガリン ​15.3​​
​からすみ​​9.7​とうがらし​ 8.9​​菜種油 ​15.2​​
キャビア​​9.3​​かぼちゃ(ゆで) 4.7​​​大豆油 ​10.4​
いくら​9.1​​マヨネーズ​14.7​​パーム油 8.6​​​
​あゆ(養殖・焼き)​ 8.2​​​小麦胚芽 ​28.3​​​オリーブ油 ​7.4​​​

ビタミンEは、ビタミンAやビタミンCと一緒に摂取することでより吸収率が上がり、抗酸化作用が高くなるとされています。油を使って炒める、揚げるなどの調理法がおすすめですが、熱に多少弱いため加熱時間は短めにしてください。ビタミンEが抗酸化作用を発揮した後は酸化された状態になるため、ビタミンCがあると還元し、また働けるようになります。

レシピ例

ブロッコリーのオリーブオイル炒め、パプリカの素揚げなど

ビタミンK:ビタミンDと一緒に摂取

ビタミンKを含む食品としては、次のようなものが挙げられます。

​食品名​含有量(μg/100g)​​​食品名​​含有量(μg/100g)​​​​​食品名​​​含有量(μg/100g)​​
パセリ ​
850​
おかひじき(ゆで)​
 360​
小松菜(ゆで)
320​​
​しその葉 690​​​​かぶの葉(ゆで) ​370​​​からしな ​270​​
​バジル​​440​​大根の葉(ゆで)​ 340​​​とうがらしの葉 230​
​春菊(ゆで) ​460​​よもぎ ​340​​​
ケール
​ 210​​​
​モロヘイヤ(ゆで) ​450​​にら(ゆで) ​330​​​いわのり
​1,700​
​あしたば(ゆで) 380​​​​ほうれん草(ゆで) ​320​​味付けのり ​650​​​
​抹茶 2,900​​​​ほしひじき ​320​​​​焼きのり ​390​​
パクチー​190芽キャベツ​150​​ケール​210
​ブロッコリー​160​高菜120​納豆​600

ビタミンKには2種類あり、緑黄色野菜のビタミンK1、そして納豆やチーズ、腸内細菌によって生成されるビタミンK2です。脂溶性ビタミンなため油と一緒に調理する方が吸収率が上がります。また、熱に強い性質なので、炒めもの、揚げもの、味噌汁の具としても摂取できます。手軽に摂取したい場合は、そのまま食べられる納豆を利用しましょう。

レシピ例

納豆にオリーブオイルをたらして食べる、大根の歯の味噌汁、芽キャベツのバター炒め

博士
わしゃ、納豆が大好物じゃ。毎日欠かさないから、ビタミンKは足りているようじゃな。 
ひばりくん
わかりやすい食生活だね、博士。皆さんは博士みたいに毎日じゃなくても、納豆を増やすとビタミンK補給になりますよ。

ポイントをおさえて上手に摂取しよう

脂溶性ビタミンについて効果と注意点、摂りたい食品を総合的にまとめてきました。皮膚や粘膜を強化するビタミンAに、カルシウムから骨や歯形成をサポートするビタミンD、抗酸化作用が高いビタミンE、血液凝固やビタミンDを補助するビタミンKという4種類の脂溶性ビタミンは水溶性ビタミンと異なり、体内に蓄積されやすいです。過剰摂取を続けていると体調不良から病気に繋がる可能性もあるため、気をつけなければなりません。

ビタミンAとビタミンEは足りていない場合が多く、欠乏症の症状が出やすくなりますが、その他は通常の食生活では欠乏することが少ないと言われています。欠乏症、過剰症どちらも体にいろいろな支障をきたしますので、バランスよく脂溶性ビタミンを補給しましょう。

多くビタミンを含む食品リストを参考に、献立や外食時のメニュー選びに取り入れてみてください。健やかな毎日を過ごせるように、ポイントをおさえて脂溶性ビタミンを活用していきましょう。

博士
脂溶性ビタミンを上手に取り入れていきたいものじゃのう。 
ひばりくん
多くても足りなくてもダメなんですよ、博士。みなさんも、ここで得た情報を活かして食生活に使用性ビタミンを取り入れてくださいね。
スポンサーリンク