あがり症に効果的な薬はある?市販薬から医薬品まで解説

あがり症に効果的な薬を市販薬から医薬品まで徹底的に解説いたします。緊張する場面でトイレが近くなったり、手や声が震えたり、動悸や吐き気を感じることはありませんか?その症状、薬で効果的に抑えられるかもしれませんよ。

目次

  • あがり症に効果的な薬は?使用される薬の効能を紹介
  • あがり症ってどんな病気?
  • あがり症を薬で抑えるメリット
  • あがり症に内科で処方される薬
  • 市販や通販で購入できる薬
  • 薬の使用は用法用量を守る
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あがり症に効果的な薬は?使用される薬の効能を紹介

会社の面接や会議でのプレゼンなど、失敗できない時や、人の注目をあびるような時には緊張や不安がつきものです。そんな時に、手や声が震えたり、トイレが近くなったり、心臓のドキドキがとまらなくて、失敗したらどうしよう…と不安でいっぱいになることはありませんか?これらは、あがり症の症状です。

人は誰でも緊張や不安を感じると、大なり小なりそのような症状が起きるものですが、症状のせいで日常生活に支障がでたり、嫌な思いが過度のストレスになるような場合は、薬を使ってみるのもひとつの手ですよ。今回は、あがり症を抑えるのに効果的な薬について解説します。

ひばり
博士、今回はあがり症のお薬について調べましたよ。
あがり症があることで、大切な場面で本来の力が発揮できなかったり、緊張や不安な場面を避けてしまいがちになる人は参考にしてみてくださいね。
カルナ博士
うむ。緊張や不安を感じる場面は社会人や学生さん、みんな遭遇することじゃからな。あがり症で失敗して、症状が悪化したら大変だぞい。しかし、薬に抵抗のある人もおるからな。ひばりくん、しっかりと調査するよう頼んだぞ。

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あがり症ってどんな病気?

あがり症は正式な病名ではなく、症状のひとつになりますが、あがり症はそもそも何故起こるのでしょうか?また、あがり症の症状にはどのようなものがあるのでしょうか?

あがり症の原因

あがり症の原因は、交感神経が過敏に反応して、血液中のノルアドレナリンの分泌量が増えることで起こります。ノルアドレナリンは、覚醒や興奮に関係していて、やる気や集中力、緊張や不安を感じたときに活発に分泌される神経伝達物質で、ストレスホルモンとも呼ばれます。ノルアドレナリンの分泌量が増えると自律神経の交感神経が活性化されて、心拍数・体温・血圧が急激に上がるため、動悸息切れや震えや発汗などの症状が起こります

あがり症の症状

あがり症の症状は、大勢の前に立った時や、歳の近い異性と接する時、大切なプレゼンなどをする時など、他人の注目をあびる時や「ここぞ」という大切な時にでやすいとされています。あがり症の主な症状を以下に挙げました。いくつあてはまるかチェックしてみてください。

【あがり症のおもな症状】

  1. ​顔が赤く(または青く)なる
  2. 動悸や息切れを感じる
  3. 手・足・全身・声などが震える
  4. 手・ワキ・全身などに汗をかく
  5. トイレが近くなる(尿意を感じやすい)
  6. 頭が真っ白になり、思考が止まる
  7. 口が異常に渇く
  8. 吐き気や腹部に不快感を感じる
  9. 筋肉のこわばりや、息苦しさを感じる

あがり症の治療法

あがり症の治療法には、薬物療法精神療法(心理療法)があります。薬物療法で用いられる薬は数種類あり、あがり症の症状や目的に合わせて使い分けられます。

精神療法(心理療法)には、森田療法や催眠療法、カウンセリングなどがあります。森田療法は、1920年ごろに精神科医の森田正馬氏によって考案された精神療法で、ざっくりと言うと、不安や恐怖に対して「あるがまま」に受け入れて、行動することで目的を果たすというものです。例えば、人前で声が震えてしまう人に対して、「声が震えるから話せない」というありのままの姿を受け入れて、あえて人前で話すことによって、「話せない」という気持ちに打ち勝つというような方法です。この方法は、人によっては荒療治に思えて逆に心に負担をかけてしまうこともあるので、専門的な知識を学んだ医師の指導のもとで正しく行う必要があるそうです。

催眠療法は 、普段は意識していない潜在意識に働きかけて治療していくというものですが、治療効果の有無は催眠をかける医師とかけられる患者との信頼関係がポイントになるそうです。こちらも専門的な知識を学んだ医師の指導のもとで正しく行う必要がありますが、人によって向き不向きがあるようです。

ひばり
あがり症は、「誰にでも起こる、人として正常な反応」だそうです。あがり症が重症化したケースとして、日常生活に支障をきたすような場合に社会不安障害(対人恐怖症)と言った病名が付くこともありますが、そこにあがり症とのはっきりとした区別はなく、どこからが病気と判断されるかは医師の診断によるようです。

あがり症を薬で抑えるメリット

あがり症の治療でも、薬で症状を抑える薬物療法には以下のメリットがあるようです。

効果を短期間で実感しやすい

薬を服用することで、あがり症の症状を一時的とは言え確実に抑える効果が期待できます。また、短時間で症状を抑える即効性のあるものから、長時間効き目の続くものまで種類も豊富に存在します。心理療法などは効果を実感するまでに数か月かかる場合もありますが、薬物療法は数時間で効果が出るので短時間で効果を実感しやすいといえるでしょう。

治療のコストを節約できる

あがり症の薬の値段は、市販薬で1,500~3,000円程度病院の処方箋で2,000〜3,000円程度(別途診療代がかかります)のようです。それに対し、カウンセリングによるあがり症の治療は1回60分で10,000円程度で、カウンセリング時間が決められており、長くなると料金も高くなります。人にもよりますが、治療の回数なども考慮すると、薬物治療は治療のコストを節約できるようです あがり症の治療で有名な「本郷心療内科 植村クリニック」を例にとると、診療代として、初診の人が税抜き10,000円、2回目以降の人は税抜き7,000円となり、薬代(院内処方)は、薬の種類によって異なるそうですが、だいたい税込2,000〜3,000円ほどだそうです。

あがり症に内科で処方される薬

あがり症(社交不安障害)で処方される薬の種類は、症状や使用目的によって抗不安薬・βブロッカー・SSRIと大きく3つに分けられます。

抗不安薬

抗不安薬は、不安感や緊張感を取り除くのに効果的で、頓服薬として使われることが多いです。抗不安薬のほとんどはベンゾジアゼピン系抗不安薬です。ベンゾジアゼピン系抗不安薬は、セロトニンやノルアドレナリンの分泌を抑えて、神経をリラックスさせることで脳内神経伝達物質のギャバの働きを高めます。ただし、長期的に常用すると依存が形成されたり、眠気・めまい・ふらつき・脱力感などの副作用がでることがあるので注意が必要です。症状が現れやすい特定の場面などで、即効性を期待して使用することが多い薬になります。

ベンゾジアゼピン系抗不安薬にも半減期(服用した薬が血中濃度の半分になるまでにかかる時間で、薬が効いている時間の目安)によって、短期作用型(半減期が約6時間未満)・中期作用型(半減期が約6〜24時間)・長期作用型(半減期が約24時間以上)の3種類に分けられます。効果の効き目が高いものから低いもの、持続性が長いものから短いものと、その種類は数十種類あり、あがり症の度合いや使用目的などによって使い分けられます。

【代表的なベンゾジアゼピン系抗不安薬】

​薬名(成分)​​分類​​​最高血中濃度到達時間​​​​作用時間(血中半減期)​​
​デパス(エチゾラム)​​短期作用型​​約3時間​​約6時間​
​ワイパックス(ロラゼラム)​​短期作用型​​約2時間​​約12時間​
​ソラナックス(アルプラゾラム​)​中期作用型​​約2時間​​約14時間​
​レキソタン(ブロマゼパム)​​中期作用型​​約1時間​​約20時間​
​メイラックス(ロフラゼプ酸エチル)​​​長期作用型​​約1時間​​約60〜200時間​
​レスタス(フルトプラゼパム)​​長期作用型​​約4〜8時間​​約190時間​

※一般的に最高血中濃度到達時間に最も薬の効果が現れると言われています。

βブロッカー

βブロッカー(β遮断薬)は、不安や緊張などによる動悸・息切れ・発汗・震えなどの身体症状を抑制する時に頓服的に使用されます。動悸や震えなどの症状は、脳内神経伝達物質のアドレナリンが全身の交感神経を刺激することで起こります。βブロッカーは、アドレナリンが結合する心臓・気管支・血管・消化管・神経細胞などさまざまなβ受容体に対して、ブロック作用を示すことで交感神経の刺激を抑えて、症状を緩和させるというものです。副作用として、倦怠感やめまい・ふらつき、脈拍や血圧の低下、目の乾燥や眠気・不眠などがあります。

抗不安薬と同様に、症状が現れやすい特定の場面などで、即効性を期待して使用されるのが一般的です。また、比較的症状が軽い場合に用いられることが多いようですが、頻繁に使用しなければならないような場合は、頓服薬ではなく、継続的に使用する薬物に切り替えるようです。主なβブロッカーの薬には、インデラル(プロプラノロール塩酸塩)やアロチノロール(アロチノロール塩酸塩)などがあります。

【代表的なβブロッカー(β遮断薬)】

​薬名(成分)​​​最高血中濃度到達時間​​​​作用時間(血中半減期)​​
​ミケラン(カルテオロール塩酸塩)​​約1時間​​約5時間​
​インデラル(プロプラノロール塩酸塩)​​​約1.5時間​​約3.9時間​
​アロチノロール(アロチノロール塩酸塩)​​約2時間​​約10時間​

※一般的に最高血中濃度到達時間に最も薬の効果が現れると言われています。

SSRI

SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)は、脳内伝達物質であるセロトニンなどに関連した神経系に作用して、不安感を抱かせにくくして、気分を落ち着かせたり、明るくすることで行動パターンを変えさせる働きのある薬です。セロトニンは、気分や感情などをコントロールする「精神安定」に関わる物質で、不足すると精神のバランスが崩れやすくなります。SSRIは、分泌されたセロトニンが回収(再取り込み)されるのを阻害することで、セロトニンを増やしていく薬です。

SSRIの場合は他の抗不安薬やβブロッカーとは異なり、有効量をある程度長期に渡って(数ヶ月〜1年程度)毎日摂取し続ける必要があります。また、有効量は人によって異なり、服用を続ける中でも変わってくるので、医師の診断のもと定期的に投与する量を調節する必要があります。

副作用としては、飲みはじめに吐き気などの軽い頭痛や眠気などがでることがありますが、たいていは1~2週間ほどで改善します。また、不安やうつ状態などが強く現れることもあるそうです。SSRIの薬を急に飲むのを止めたり、量を減らしたりすると、めまい・不安・焦燥感・不眠・発汗などの症状がでることがあり、症状の悪化につながります。自己判断で薬の量を調節したりせずに、医師とよく相談しながら服薬する必要があります。

【代表的なSSRI】

薬名(成分)​​​最高血中濃度到達時間​​​​作用時間(血中半減期)​​
​パキシル(パロキセチン塩酸塩水和物)​​​約5~10​時間​​約5~15​時間​
​ルボックスまたはデプロメール(フルボキサミン)​​約4~5​時間​​約9~14​時間​

※一般的に最高血中濃度到達時間に最も薬の効果が現れると言われています。

あがり症に内科で処方される薬

  • 抗不安薬:不安や緊張を軽くしたり、やわらげる働きのある薬
  • βブロッカー:動悸や震えなどの身体の症状を抑える働きのある薬
  • SSRI:気分を明るくすることで、行動パターンを変えるような働きのある薬
ひばり
内科での薬物療法では、それぞれの薬の特徴を考慮したうえで、あがり症の状態や症状に合わせて薬を組み合わせながら治療をすすめていくそうです。例えば、「人前で話す時に緊張で声や手が震えてしまう」という人には、不安や緊張をやわらげる抗不安薬と、身体の症状を抑えるβブロッカーを組み合わせて処方したりするそうです。

市販や通販で購入できる薬

心療内科などを受診しなくても個人で購入できる市販薬もあります。

インデラル

インデラルは、緊張や不安を感じた時の動悸や震えなどの身体的な症状を抑える薬です。即効性があり、服用すると1時間ほどで効果がではじめて、3~4時間ほど持続します。代表的なβブロッカーの薬のひとつで病院で処方されることもあります。

使い方は、大事な会議や面接などの症状を抑えたい場面の30分~1時間ほど前に10mg~40mg服用します。効き目は人によってさまざまですので、必ず少量からはじめて、症状の様子をうかがいながら薬の量を調節するようにしましょう。また、狭心症や高血圧などの治療にも使用される薬だそうですが、その場合の用法用量は異なります。副作用には、脈拍が遅くなったり、めまいやふらつき、発疹や蕁麻疹、視力異常などがあるそうです。比較的副作用の少ない薬といわれているそうですが、服用の際は十分に注意してください。

イギリスの製薬会社が製造・販売しているので、ドラッグストアなどで一般的に市販されているものではなく、病院で処方してもらうか、通販や個人輸入で購入することになります。価格は10mgが50錠で税抜き1,500円ほどのようです。

イララック

イララックは、イライラ感や緊張感をしずめる作用のある植物由来の生薬エキス(パッシフローラ乾燥エキス・チョウトウコウ乾燥エキス・カノコソウエキス・ホップエキスなど)が配合されていて、高ぶった神経を落ち着かせて、気持ちを穏やかにする薬です。服用すると1時間ほどで効果がではじめて、7時間ほど持続するそうです。手軽に手に入る市販薬なので安心感は高いですが、副作用として、発疹・発赤、かゆみ、嘔吐・食欲不振などがあるようです。

使い方は、1回2カプセルを1日2回服用します。日本の製薬会社の小林製薬が製造・販売しているので、ドラッグストアの他に楽天市場やAmazonなどの大手通販サイトでも購入できます。メーカー小売希望価格は20カプセル(10回分)税抜き1,500円です。

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アガラン錠

アガラン錠は2015年に発売された市販薬です。有効成分として、リラックス効果や緊張や興奮を和らげる作用のある5種類の天然生薬(カノコ草エキス・トケイソウ乾燥エキス・チョウトウコウ乾燥エキス・ホップ乾燥エキス・ニンジン乾燥エキス)が配合されていて、緊張感や興奮感やイライラ感をしずめる薬です。副作用には、皮膚にかゆみや発疹・発赤、吐き気や嘔吐、食欲不振などがあるそうです。

服用は1回3錠を1日2回までです。アガラン錠は日本臓器製薬の製品でメーカー希望小売価格は18錠(6回分)税抜き850円です。ドラッグストアだけでなく、楽天市場やAmazonなどの大手通販サイトでも取り扱いがある市販薬になります。

アガラン錠公式サイトはこちら

薬の使用は用法用量を守る

薬は一時的に不安や緊張を解消するのに効果的で、薬を使用して苦手な場面を何度か乗り越えることで、自信につながります。また、服用しなくても薬を持っていることで安心感を得られる効果もあります。

とは言え、薬には副作用や、常用することで依存が形成されるケースもあります。薬の使用は用法用量を守って、依存することなく適度な距離感を保って上手に使用しましょう。

あがり症は人として正常な反応だそうですが、そのレベルは人によってさまざまです。1人で思い悩まないでくださいね。

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